将棋世界とか

今日の東京は、またも雨で寒い日。
南のほうではまた台風が発生しているとか。
災害に日頃の備えが大切ですね。

もうすぐ次号が出ようかという時期でいまさら感もありますが、今日は将棋世界の話題をすこし。
読み物系がとりわけ充実していた回でした。

いつも楽しみにしている藤井四段ドキュメント、今月は特に白眉です。
稲葉さん(稲葉八段のお兄さん)のような人物が身近にいたのもまた、藤井四段の天運を示すものと、読んでそう思いました。
そして、夢のような日々でした、と語る稲葉さんの気持ちは、僕もよく分かる気がします。

杉本師匠がこう教えた、というくだりも良いですね。
「君はうちの一門で間違いなくいちばん強くなる。先輩を追い抜いても、先輩、後輩の礼儀を決して忘れないこと」
将棋界の良い部分を、よく示してくれていると思います。

それから菅井王位誕生インタビューに、決着局の観戦記。
今泉さんの文章は、新王位との付き合いの長さと深さを感じるものでした。
この2人の関係と、先の2人の関係は、もちろん当人にしてみればまったく違うのでしょうが、ちょっと似たところも感じています。

ネット将棋が盛んになってきて以降の時代に将棋を覚えて、対戦相手に不自由することなく育ったであろう地方出身のスター棋士が、やはり子どもの頃にこうして強いアマチュアと良い出会いを経験している。
という事実は、とても象徴的なことのように僕には思えるのですよね。

棋戦の動きのページでは、王将戦の菅井ー斎藤戦が取り上げられていて、この文章も必見です。
半月ほど前にある人に稽古先で言われた「菅井さんほど強さ(結果)と面白さ(エンターテイメント)が両立した棋士は見たことがない」という一言は、いまも印象に残っています。
ゼニの取れる将棋と称されつつ、初タイトルを取った棋士は、過去にも少ないのではないでしょうか。

昨日の話とも関連しますが、この棋戦の動きのページ、週刊将棋があった頃は情報が後で重複感もあったのですが、いまは逆に、もっと取り上げてほしい将棋がたくさんあるなと思うことが多いです。
また、自分も良い将棋を指して、こういう形でも見てもらえるように努力したいと思います。

あとは雁木特集についても触れようと思ったのですが、長くなったのでまたの機会にします。
相変わらず大流行中なので、これからもいろんな棋士が指し、書き、語ることになるでしょう。

 

女流名人リーグは最終戦を待たずに、伊藤女流二段の挑戦が決まったとのこと。
里見さんとの番勝負は今期だけで女流王位、女流王将、倉敷藤花(来月から)に続いて4棋戦目ですか。
さすがにそろそろ結果がほしいところでしょうね。

今日の中継はA級順位戦など計4局。

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