明日対局

昨日も書いた通り、昨夜はある企業の将棋部へ。
職団戦前の特訓ということで、ここ数年は恒例になっています。

ただ皆さんお忙しいのか、昨日はいつもより参加者少なめでした。
日本社会全体でもいまは人手不足が顕著、就職戦線も空前の売り手市場だそうですし、無理もないことかもしれません。

社会人になるとなかなか自由に将棋を指す時間を確保するというのも難しくなると思います。
そんな中でずっと将棋を続けておられるアマ強豪の方の存在は、我々プロにとっても良い刺激になっています。

これからも無理のない範囲で、あとは何か具体的で身近な目標をモチベーションにして、情熱を保ち続けていただければと願っています。

帰途、そして帰宅後はB2順位戦を観戦。
中村王座と畠山七段の連勝がストップ。
鈴木九段の居飛穴退治、田村七段のケンカ殺法、いずれも見事な斬れ味でした。

他にも阿部ー戸辺戦とか、明らかに両者ペースというか、棋風通りの戦い方をしている棋士が多い一日だったように思いました。
個性は大切ですね。

最後に残った藤井ー北浜戦は、序盤から終盤まで、見どころたっぷりのすごい将棋でした。

今後これが「新藤井システム」になるのかどうか、いずれまた似た将棋は見られるのではないかと期待しています。

 

日付変わって今日はB1の全5局と、A級が1局。
そのA級の深浦ー豊島戦は、来週また王将リーグの挑戦を懸けた一番でも対戦します。

こういうことは案外珍しくなくて、たとえば竜王戦7番勝負真っ最中の渡辺ー羽生戦も近くA級順位戦で対戦がありますし、今期銀河戦決勝の羽生ー久保戦もやはりA級と連戦でした。
2つのタイトル戦を並行して戦った例とかもたくさんあります。

トップ棋士ならではですが、こういうのってどういう気分なんですかね?
番勝負を戦うのに似ているのか、あるいは違う戦略があるのか、まったく気にせず普段通り指すのか。
自分にはなかなかわからないことなので、以前から気になっています。

明日の自分の対局は、棋聖戦の一次予選で真田八段と。

真田さんとは過去5戦、すべて先手番を引いていて、初手合いこそ勝てたもののそこから矢倉、矢倉、また矢倉、そして相掛かり、すべてねじり合いの末に負け。
力の違いを見せられていますが、今度こそはなんとかしたいところです。

勝つと午後にもう一局あるバージョンで、2連勝すると枠抜けになります。
頑張ります。

2件のコメント

  1.  社会人が自由に将棋を指す時間がないというのは情報時代が原因だと考えます。
     昔なら箇条書きの白黒の説明紙と担当者の説明でOKでしたが、今はパワポでカラーの見栄えの良い立派なプレゼン資料を作らないといけないですからね。

     明らかに従業員の負担が増えていると思います。私のようなアラフィフでも、ワード、エクセル、パワポ、アウトルック、アクセス、一太郎、ビルダーなど各種ソフトを普通に使えるのが前提ですからね。

     労働者にとってはキツイ時代だと思います。
     最近の若手はスマホだけなので、PCを使ったことがないと言う人もいて、プレゼン資料とかどうする気なんだろう・・とちょっと怖いです。

    1. たしかにPCを使ったことがない、という人とはギャップを感じますね。もちろん、それで仕事ができるのであれば良いと思いますが。

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