12/5 宮田六段戦

今日と明日で、今月指した2局を振り返っておきます。
まずは残念なほうから。
全棋譜は名人戦棋譜速報で見ることができます。

この将棋の中盤は我ながら会心のさばき、のつもりでしたが形勢は案外ずっと難しく、宮田六段の強さを改めて見せつけられた気がします。
特に中盤で▲6三歩成(59手目)と成り捨てた手はこれぞ手筋、の一着で△同金右なら▲7二角もしくは▲8二角で優勢になります。
△同金左の瞬間は相当な悪形で、先後反転して見ていただければよく分かるのではないかと。

この手に代えて単に▲6五桂は△6四銀▲5三歩△4二金で難しい。
実戦の▲6五桂に△6四銀なら▲4六飛で技が決まるという仕組みです。

しかし数手後の▲4一角で、技が決まっているはずがそうでもないのは誤算でした。
もっと良くなるはずがそうならなかった、というのはときどきあることで、しかし振り返ってみても代案のある指し手は少なく、自分のレベルではこの将棋の敗因は不明です。

それでも自分なりに、こう指したほうが良かったなという後悔があるのは図の局面。
相変わらず左上はひどい駒の残り方をしているのですが、形勢は難しい。

実戦は▲4五竜と逃げたのですが、ここは▲3二竜のほうが良かった気がします。
以下は△3一銀打▲3四竜と進み、実戦との違いは穴熊が堅くなっているか、外堀が堅くなっているか。
微妙なんですが前者のほうが左上の駒を活用するのが大変でした。
何よりわずか数分ですぐ指してしまったことを反省しています。

ただそう指しておけば勝てた、という類の手ではなく、そのあとも難しい将棋が続いたでしょう。
本譜ももちろんこの後もいろいろありました。
勝つチャンスもあったはずですが、相手が強かったです。

自分としては割合うまく指せていると思ったし、実際そうだったと思うので非常に悔しい敗戦になりました。
とても健康的な感情だと思うので、この気持ちをバネに次の対局を頑張りたいと思います。

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