1/30 渡辺五段戦

先週の対局、戦型は僕の後手番でゴキゲン中飛車。

相手は丸山ワクチンから、4七の銀を5六~6五~7六と移動する形。
この将棋はじっくりした駒組みから、中盤以降は玉頭戦になることが多く、手厚い指し方を好む人にオススメです。
自分にとっては逆を持って指すことが多かった形なので、振り飛車の指し方がつかめていないのかもしれず、改善が必要です。

大サバキになり、5七の銀を6六に成った局面。
ここでは▲8四歩△同銀▲8三歩△同金▲8五歩と攻めるのが自然ですが、△8六歩と攻め合いに行ってどうか。という順を読んでいました。
ところがここで▲6六同馬と切られる手をうっかりしていて、これが致命傷。
もっとも△6六銀成の代案はないので、すでに形勢不利だったということになります。

以下は△6六同飛に▲8四歩から同じように攻められて、これは囲いの枚数の差がそのまま出る展開。
攻撃陣の迫力で補うはずが、馬と成銀の交換は盲点でした。
あと飛車が5筋からそれたことで、どこかで▲5八飛(あるいは▲6八飛)と活用できるようになったことも大きく、何かと粘りの利きにくい形です。

変化の余地が少ない玉頭戦が20手あまり続いて、最終盤の場面。
ここで▲8五金が習いある決め手。

先手玉はこの金を打ったことでほぼ絶対に詰まない形で、△8五同金▲同桂は後手玉が詰み。
最後のほうはわりとぴったり、しかしはっきり負けている変化が多く、作りの悪さを感じました。

この将棋は振り返ってみても大きな悪手はなかったように思いますし、悔いの残った手も特にありません。
痛い敗戦はやむを得ないとしても、作戦の面で大きな課題が残りました。

なかなか良い波に乗り切れずもどかしいですが、気を取り直して明日の対局を頑張ります。

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