プレーオフ、棋王戦

昨日のA級プレーオフは豊島八段の勝ち。
次はすぐ明日、しかも東京なのですね。やっぱり「忙しい」とかそういういうレベルではないような。

ダイレクト向飛車は佐藤ー豊島戦が何局かあって、それをベースに最近はだいぶ定跡化が進んできた印象です。
もうすこししたら普通の人にもマネできるよう・・・にはなかなかならないと思いますが、参考文献があることは大きいので力戦党はレパートリーに加えてみるのも面白いのではと思います。

 

明けて今日は日曜日ですが棋王戦第3局。
ふと思ったんですが豊島八段が棋王戦ももし挑戦していたら、さすがに日程を組むのは不可能だったでしょうね。
その場合はどうなったんだろう?考えても仕方ないですが、最近将棋界では信じられないことばかり起きているので、あるいは来年の今頃に誰かが・・。

戦型は角換わりでまあこれは予想通りとして、渡辺棋王が早くも攻めかかっています。
こういう指し方を渡辺棋王はあまり好まない印象があったので、これは面白くなりました。

今月の将棋世界の巻頭カラーは棋王戦第1局で、僕も現地にいたわけですがあの将棋の永瀬七段の粘りは本当にすごかった。
定義によるとは思いますが大舞台で印象に残る将棋、という意味ではあの将棋も彼の名局のひとつに数えられると思います。
ここまでの2局を受けて戦い方を変えたということなのかどうか、と考えるとひときわ興味深いところです。

3件のコメント

  1. まったくの机上の与太話をさせてください(笑)。

    物理的には最低限、中一日空ければ、移動も含めて対局は可能だと思います。最新戦型のキャッチアップとか、対戦相手に特化した序盤の事前研究は難しいでしょうけど、将棋の質の高さという点では、疲労を除けば(!)、トップ棋士同士の高いレベルになることに変わりはないような気もします。疲労の面でも、深夜に及ぶ対局の最終盤、秒読みという極限状態で生まれる名局も少なくないでしょう。

    もちろん、現実が許せば気力十分、準備万端の状態で対局していただきたいのはやまやまですが、たまの鬼日程なら、ファンとしては楽しいネタだったりもします。

    そこで敢えて、プロ棋士として片上先生に、鬼の日程がいかに厳しいものかを説いていただきたいです。たとえば…「1日前に指された前例を、相手だけが深く研究していて、あっという間に負かされることもあるんだぞ!」とか…?

    1. 対局の勝ち負けとか、研究がどうこうとかは、仕方のないことだと思います。
      一昨日のプレーオフの将棋を、広瀬八段や久保王将は当然見ていると思いますが、それ自体はどうということはないでしょう。

      それより、長時間(具体的には、夕休あり)の対局の翌日は単純にとても疲れています。
      だから自分の場合は一日休めればそうしますし、そうでなくてもなるべく仕事とか、人と会う用事は入れないようにしています。
      もちろんどうしても仕方ないというときはあって、そういうときはまた次の日を休みにしたりします。

      うまく休めないままだと当然疲労は蓄積します。それが一度や二度のことであれば、まあ蓄積といってもたいしたことはないでしょう。
      ただ、いまのように対局→移動→対局と繰り返しているとやっぱりかなり大変なのではと思います。

  2. ありがとうごさいます。
    勝ち負けや研究量などとの比較で語っていただいたことが新鮮でした。おそらく素人がむりやり6時間の持ち時間で対局した場合なんかに比べて、脳の回転具合や緊張感や真剣味などで、何十倍も疲労が溜まるのかな、などと楽しく(?)空想します。
    一局を終えると体重が○kg減っている、というエピソードもおもしろいですし、心拍将棋も興味深い試みだと思います。
    棋士の食事や糖分補給などが注目されるように、疲労や体力面にも、まだまだ話題の鉱脈が隠されている気がします。

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