視聴御礼

一昨日、昨日とご覧いただいた皆様どうもありがとうございました。
多少お聞き苦しいところもあったかと思いますが、なんとか無事終えられて良かったです。
薬が効いてくれて助かりました。

実は前に一緒に出演した貞升さんに、「龍角散ダイレクト」がよく効きますよと教えてもらっていたので、念のためにと前もって準備していました。
その時点では何事もなかったのですが、直後に突然アレルギー症状が出てしまい・・これがなかったらどうなっていたことか。本当に助かりました。
ということでしばらく彼女には足を向けて寝られません。

今回聞き手をしてもらった高浜さん、村田さん、塚田さん、それに佐々木大地君、みんなとても慣れていて、安心して話すことができました。
仕事の機会が増えているおかげと思うのですが、最近は初めて一緒に仕事をする後輩の棋士たちがみんなしっかりしていて、とても頼もしいです。

解説した将棋はいずれも中盤の長いこってりした将棋で、戦いが起きそうでなかなか起きないジリジリした展開。
とにかく難解な戦いが続きました。
勝った羽生竜王・藤井六段はやっぱりさすがという感じでした。

 

勝負どころを振り返ってみます。

一昨日の藤井ー古森戦は、中盤の92手目、△6四歩と突いた手から差がついた印象と局後に話しましたが、やはりそうだったようです。
感想戦では代えて△5五歩と打ち、▲4五歩に△4六歩(↓図)が有力と話されたとのこと。

代えて△4五同金も自然で実際に解説もしていたのですが、このタイミングでの△4六歩は気がつきにくい手です。
本譜△6四歩の直後、▲4五歩△同金と進んだ局面で少考して▲7六銀直、このやり取りに違和感ありと解説で話したのですが、それも同じ理屈で▲4五歩に△4六歩を気にしていた、となれば納得です。
藤井六段の深い読みの一端を見た気がしました。
モバイル中継のコメント欄にはこの前後、より詳しい変化手順も記されています。

昨日の羽生ー村山戦は、劣勢の村山七段が追い上げたのですが最終盤での羽生竜王の寄せが鮮やかでした。
112手目△4七銀のタダ捨てが妙手。
この手自体は見えやすいのですが、これを▲同金なら△3九飛(↓図)と打つのが真の決め手で、これで必至なのですね。

次に△2七角▲同歩△3八飛成▲2八合△2七歩成までの詰めろがかかっていて、それを受ける手(▲4八金や▲3六銀など)には△3八角と打てば受けなしに追い込めます。

解説中は先に△3八角として▲4八金なら△3九飛で必至、はすぐ見えるものの△3八角の瞬間が詰めろでないのでやや不安だなあ、と考えながら出番終了になりました。
自分に気が付かない手がもう一手出ると形勢がはっきりしそう、と話して実際その通りになったわけですが、言われてみると実に明快な必至なので自分でこの寄せに気がつけなかったのは残念でした。

また機会がありましたらよろしくお願い致します。

4件のコメント

  1. abemaの中継を拝見しました。出だしの出だしと、先生の出番が終わりそうになるあたりから終局までしか見られなかったんですが、指せない自分にもわかりやすくて面白かったです。またの機会を楽しみにしています。

  2. アベマは見れませんでしたが、ニコ生拝見しました。
    コメ拾いすぎ感はありましたが(笑)、楽しい解説ありがとうございました。

    私は花粉症ではないのですが、龍角散ダイレクトが花粉症に効くのですか!?
    パートナーがアトピー持ちで花粉も辛そうなので、効果があるようなら薦めてみたいのです。

    1. 花粉症にというよりは、ノドによく効きますね。
      水なしで飲めるので特にああいう現場ではありがたいです。

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