昨日の続き

もう1問、のほうもせっかくやったので書いてみます。
が、実はこっちは全部できていません。

これはひと目見ただけで、昨日のより格段に難しいです。
なぜ難しいか、を説明するのもまた難しいのですが、▲1三同香不成△2二玉、の局面は絶望的に玉が広いし、いっぽう▲2一金△1二玉のあとは選択肢がかなり限られそうなので。

以下は再びネタバレですが、昨日のを考える気もしなかった、という方は、たぶんこれを考えるのは厳しいので、良かったら答えを読んでふむふむと思ってもらえたらと。
もちろん腕自慢の方はぜひ挑戦を。





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(1)とりあえず唯一1枚だけ追加の金合から考えてみます。
金以外は詰み、ということは、歩合した場合の詰み筋は▲同香不成ではありえません。


かといって▲2一金△1二玉とも考えにくい。
他にどんな筋で詰むねん、ととりあえず心の中で突っ込んでみるも、浮かぶ筋はなし。

パッと見えるのは▲1二金△同玉▲1三香成(金合なら△1二同金と取れる)なんですが、この筋、実際に作っていくと分かりますがだいたい▲2一金で詰んでしまいます。


(失敗例)

もうこの時点でお手上げなんですが、なぜか1三に金を裏返した駒を置いてじーーーっと眺めていたら、天啓のように「▲2一と△同玉▲2三竜の一間龍」が浮かんできましたよ。


飛は横に置くと▲2一金~▲〇二飛成の余詰筋が発生しますが、2五~2九はどこでも良いようです。


△1三金・飛合以外は▲2一と△同玉▲2三飛成以下。
△1三飛合は▲同香不成から追い回して詰みます。

(2)歩合は「他だと取って詰む」を考えるのが自然でしょう。
ということで▲1三同香不成△2二玉▲3二金△1三玉、の局面を詰ますことを考えた結果、この図にたどりつきました。

この局面でもう1枚、歩以外の駒を持っていれば詰みます。
歩だけでは何枚あっても王手が続きません。

そしてこれを初形に戻してみると、ちゃんと完成していました。
やはり上に逃がさないのは寄せの基本なんですね。

(3)↑↑の図にたどりついたとき、「桂桂」「歩歩」以外の任意の2枚の組み合わせで詰む、という法則と呼べるかどうか微妙なレベルの発見をしていました。
ということで桂合もセットでできました。

(4)さてここまではまあ何とかなりましたが、残りは普通の(?)発想では解決できない気がしました。
攻め駒を増やすと詰みすぎるし、守り駒を増やすと王手もかからなくなります。
そもそも1三の合駒の性能が中途半端すぎます。

ということで(?)2一に駒を置いてそれをと金で取る、という非常手段に訴えることにしました。
これを△同玉と取り返してこんな局面に。持駒金+α。

ここで▲3二金、と王手しては詰みすぎるかまったく詰まないかの二択になってしまうので、▲3一金、と王手するのが第一感でした。
お、3一には角を利かせられるじゃん?と気づいたとき、角合が完成しました。


角合以外は▲2一と△同玉▲3一飛でうまく詰みます。

たぶん、ここまでは合ってると思うのですが、残りの飛・銀・香はわかりませんでした。特に香は超意味不明。
だって前にしか利かないんだから性能はほぼゼロだし、取られると歩よりは強いんですよ。
いったい詰将棋作家の頭はどうなってるんですかねえ。

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ちなみに昨日の答えですが間違っているのは(6)で△1一玉の応手を見落としています。
正しい図はたぶんこれです。

いままでの思考ログのどこにも出てきていない形で、論理パズルにも柔軟な発想が大切なんだなあと思いました。
(桂合は▲1三角成△同玉のときに▲1四香を防げる唯一の合駒。△1一玉には▲4四角で詰み)

わざわざ最後まで読んで下さった方は詰将棋によほど興味のある方だと思うので、ぜひ詰パラを定期購読して創作にチャレンジしてみましょう。

2件のコメント

  1. 裏返した金で考えるのはおもしろいですね。

    写真はフラッシュを焚かずに、心頭滅却して手ぶれしないように最大限注意しつつ超絶ソフトタッチで静かにシャッターを切ってください(笑)

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