最近の対局 王位戦第4局ほか

この2日ほど、珍しくたくさん写真載せたりしてましたが、長年お世話になっている倉敷の街への応援の意味もあります。
地元の広島と合わせて、ぜひ多くの方々に足を向けていただけたらと願っています。

あと片上の街を歩いたのは、なんだか人生の宿題が一つ片付いたような気がしました。
この調子でこれからも課題に追われながら楽しい日々を過ごしたいと思います。

 

さて今週は王位戦第4局があり、豊島棋聖が勝って2-2のタイに。
「5三のと金に負けなし」はやはり偉大な格言だったようで。
古くからありそうな作りの将棋だけに、いっそう格言が輝いているように感じました。
初日の夕方、と金作りを防ぐ手はなかったのかな。

昨日は注目の藤井ー里見戦がありました。
藤井君の序盤がけっこうまずかったと思うんですが、たまに悪くなるとすぐターボエンジンが投入されるみたいですね。
ずるいな。いやずるくはないか。
中央で決戦に突入した瞬間の△1五歩は、なかなかインパクトの強い一着でした。

同日、渡部愛さんが王座戦で勝利を収めていました。強い将棋で、感心させられました。
持ち時間が長い対局での白星は、大きな自信になったのではないでしょうか。

ところでこの将棋の棋譜コメントで見てびっくりしたのですが、王座戦は今期から1分未満切り捨てではなくチェスクロック方式(微妙な表現だ)に変わったとのこと。
僕はまったく知りませんでした。他の棋士はどうなんだろう。

数年前に順位戦の消費時間計測を変更する際は、話し合いや説明会を開くなど、特に担当部署はずいぶん大変な様子だったことを思い出します。
まあこれは決めの問題ではあるのですが、まさか決まったことを知らされることもなく、中継で知ることになるとはさすがに驚きました。
あまり話題になってない様子なのも(知らないだけかもしれないけど)意外なことでした。
対局者にとっては、けっこう大きな変化だと思うのですが。

変更の理由は今回に関しては分かりませんが、終局時間が早まる&読みやすくなる、ということはあります。
個人的には切り捨てないほうがむしろ自然でいまのルールが例外的な気はするので、全体的な傾向としてルールをこちらに合わせていくのであれば自然な流れかなと思います。

 

また今週はB2とC2(前半)の3回戦もありました。
B2は非常に長い夜、C2はどちらかといえばあっさりした将棋が多かった印象でした。
B2のモバイル中継対象局だった中村ー藤井戦、村山ー澤田戦はいずれも序盤から終盤まで見どころが多くとても面白い将棋でした。まだの方にはオススメしておきます。

振り返ってみると今週は対抗形の将棋が多かった気がしますね。
来週はC1があるので自分も頑張りたいと思います。

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