7/31 平藤七段戦

7月3度目の順位戦、2度目の大阪遠征でした。

本局は後手番で流行の雁木を初採用。
これは振り飛車を捨てたわけではなく、9手目の▲7八玉に触発されてみたものです。
比較的前例の少ない形に進みましたが、これで得になっているのかは難しい。


(※画像は名人戦棋譜速報より)

この▲5七角(3五から)が良い手で、はっきり苦しくなりました。
次に▲3五銀~▲2四歩の棒銀が受けにくい形で、実戦は仕方なく△3四銀としたのですがこれはつらい手です。

直前に8筋の継ぎ歩で△8六歩▲8八歩の形を強要して、一歩得と8筋の拠点、どちらが大きいかという戦いに持ち込んだのですがこの大局観が悪かったようです。
(※38手目の感想戦コメントにも記載あり)
ただこういうのはやってみないと分からないこともあるので、ある程度は仕方なかったかなと思います。

数手進んで次の図。

棋譜コメントにもある通りで、この時点ではお互いの攻めの銀をさばき合った勘定なので部分的に互角のやり取りです。

しかしここで▲7六銀が好手でシビれました。
8筋の拠点を緩和するどころか、こちらの攻撃陣が目標になっています。
△4五歩と△6五歩の2手が指せれば攻めに迫力が出るのですが手が間に合っていない。

以下も手堅くまとめられて完敗の一局でした。

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