8/17 郷田九段戦

先手中飛車で、序盤から馬を作られる展開でした。
対局翌日に「ちょっと作りは良くなかったのかもしれません」と書いたのですが、実際のところはどうだったか。
案外、本当に良い勝負だったのでは、といまは思っています。

このあたりの場面のことで、自分が振り飛車を多く指すようになって、大局観や形勢判断に良い変化が出てきたと感じる部分でもあります。
たぶん若い頃の自分であれば、居飛車を持って良くできるはず、と考えたと思います。
ただ、最近は難しい、と感じることが増えてきました。
しばらく経ってから、この局面のことは改めて考えてみたのですが、これはこれで難しいと思います。

棋譜はモバイル中継で観ていただけたらと思いますが、その後50手あたりまでは互角。
▲5四歩△5五歩▲5三歩成△5六歩▲4二と、というやり取りで決戦になり、この金銀交換ならやれるはず、と速断してしまったのですがこれが大きな判断ミスで、苦しくなりました。
ここは読みが浅かったので反省です。
ただその後はうまく追走することができたと思います。

終盤88手目△5七角ならば難解でした。
この場面は今月の将棋世界「公式棋戦の動き」にも取り上げていただきました。
そこに書かれている通り、以下▲2六歩△4六角成の順は負けだと思います。

ただしモバイル中継の感想戦コメントに書かれている順(▲4二銀成△同馬▲4三歩成△同玉▲5八歩)ならば難解で、その後の自分なりの結論としては、千日手か負けか、という感じでした。はっきりとは分かりません。
実戦の終盤というのは本当に難しいものです。

実は△5七角▲4二銀成以下は、対局中に本線で読んでいた順でもありました。
難しい終盤を指せて、しかもトップ棋士相手にに競り勝てたことは大きな自信になりました。

2件のコメント

  1. この将棋は片上さんの快勝譜だと思います!
    僭越ながら、、
    最近は、先頭きって、振り飛車を指していただけて大いに勉強させていただいております
    ベスト4、応援してます📣

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