順位戦

年明けの1週間は、順位戦が多く指されました。
自分も対局日以外は、順位戦を観戦していたら過ぎていった感じです。
数えてみるとA級が4局、B1が6局、C1が19局、C2が12局で、合計41局。
だいたい半分ぐらいの棋士が、今週の順位戦で新年を迎えた計算になりそうです。

A級は全勝の豊島二冠に土がつき、6-1で3人が並んでラス前を迎えることに。
当然ながらこの3人は全員挑戦自力で、 中でも無冠に転落した羽生九段がラス前で豊島二冠戦・最終日で広瀬竜王戦と直対2局を残すというなかなかないような筋書きです。
「一番長い日」を前に挑戦者が決まる可能性はなくなりました。
今年の静岡も盛り上がりそうですね。

またC1は注目の藤井七段とその師匠の杉本七段がついにただ二人の全勝に。
次局で2人とも1敗との直対で、これもちょっと信じられないような展開です。
お二人ともたしかに強いし将棋の内容も良いですが、同じクラスにいる身としては、ここまで走られるというのはちょっと忸怩たる思いもあります。
とはいえ順位戦に(世間一般の)注目が集まるというのはありがたいことではあります。

「火曜日の藤井」がニュースになっているらしいとその夜知りましたが、火曜日は18戦して無敗、ということはつまり彼は順位戦以外では火曜日に対局がついたことがないのですね。
(※この記述は誤りでした。C1は火曜日ですが、C2はいまは木曜日でしたね。大変失礼しました)
勝つのは実力、しかしこれはちょっとした偶然ですね。

他、B1は全勝の渡辺棋王以外は大混戦。4敗での昇級や4勝での降級もありそうな感じになってきました。
C2も最終日までもつれそうな感じですね。
この両クラスでは今週200手を越える熱戦がありました。
どちらも形勢の悪いほうの粘りが凄まじく、勝ち負けは別としてもやはりこれぐらいやらないといけないなと思いました。

A級の残り1局とC2の半分、それとB2は来週行われ、そこで各クラス2局を残すのみとなります。

世間は今日からまた3連休ですが、明日から王将戦7番勝負が開幕することもあり、公式戦中継は休みなく続きます。
今日は弟子と妹弟子の対戦が行われています。
良い将棋に期待しましょう。

2件のコメント

  1. 藤井七段の昨年度の順位戦はC2なので火曜日とは限らないんじゃないですか?

    1. なるほどたしかに。。。自分の時代はCクラスはすべて火曜日だったので、勘違いしました。

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