NHK杯とか

昨日に続いて、日曜日の話題ですがNHK杯決勝は羽生ー郷田戦で羽生九段が勝ち、11回目の優勝とのこと。すごいですね。
一般棋戦の最多優勝更新、とのことですがずっと過去との比較は難しいことではあります。何にせよ、またも偉業、という感じがします。

これで羽生先生は平成最初と最後のNHK杯を制覇したことになるそうです。
前者は大正生まれの大山先生がいて、後者は21世紀生まれの藤井君の出ていたトーナメントです。そう考えると、本当にとんでもないことですね。

将棋の内容は昨日になってざっと目を通したのですが、角換わり腰掛け銀の中盤戦で見慣れない手が出ていました。
▲4三歩という手なのですが、話題になるのも分かる、なんとも難しい一着です。

この一年ほどのプロ棋界は本当に角換わり一色の印象で、NHK杯でもそれは同じだったように思いますが、それにしてはけっこういろんな手を観た気もします。
微妙な工夫に短時間で反応しないといけないNHK杯は、ちょっとした新手の出やすい環境にあると言えるかもしれません。

ただ、視聴者の多くの方に分かるものなのかどうかは難しいところです。
解説も年々難しくなるなと、視点を変えて思ってみたり。

来年度は変化があると良いなと個人的には思っているのですが、いまのトレンドは特定のトップ棋士が牽引しているとか、タイトル戦の動向で左右されたりとかではなく、かなり複合的な要素で形成されているので、簡単には変わらないかもしれません。
逆に風向きが変わるときは、すごい勢いで変化が起きる可能性も高いです。

平成最初と最後では当然ながら将棋の内容もまったく違うものになりました。
次の30年でどんな変化があるかは、自分にとっても大きな関心事です。
そのときにはNHK杯もほぼ100回を迎えることになりますが、どうなっているでしょうか。

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