いのちだいじに

昨日も連日の大激戦ぞろいでした。
特にB1は、2局が早い終局でしたがあとの4局はいずれも終局が日付をまたぎ、不利な側がなかなか土俵を割らないという大熱戦。
やはり本当に大変なクラスなのだなという思いで見ていました。

中でも郷田九段のあの手この手を尽くした粘りには感嘆しました。
「将棋は情念のゲーム」やはり簡単には終わらない。
苦しい形勢のときにどう指しているかを、周りの棋士も見ています。主に自戒を込めて。

あと菅井ー永瀬戦はやはり永瀬叡王の粘りがすさまじかったですが、そのおかげもあって菅井七段の名局が誕生したのではないかと。
振り飛車党はぜひ並べてほしい一局です。どうしてあんなに駒がさばけるのか分からない、とほれぼれすると思います。

表題はこないだの棋聖戦で「ガンガンいこうぜ」という中継ブログがあったのをふと思い出したもの。
棋譜コメントでドラクエのコマンドについて解説されていたのにはちょっと笑いました。
対局していて、脳内がそういう気分になることはたしかにあります。
ただ現実には「いのちだいじに」と思うことのほうが多くて、特に昨日のように終わりそうで終わらない将棋をたくさん観ていると、やはりいのちだいじにだな、と思うんですよね。

C2は持ち時間の方式が違うので、B1と同時にやっていると多少早く感じますが、それでも遅い終局の将棋がけっこうありました。
大きな逆転は少なかった印象ですがそれでもドラマがあった将棋もあり、やはり粘り強く指すことが大切と、前日とまったく同じことを思いました。

今日はA級が2局、それと清麗戦の本戦が始まります。

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