2019年の振り返り(2)

今年の公式戦対局を振り返ってみると、未放映の銀河戦本戦と、NHK予選の不戦勝ひとつを除いて13-15、2つ負け越しでパッとしない成績でした。

成績が落ち込んでしまった原因として、一番大きいと思われるのは先手中飛車で苦戦したことです。
ここ数年の自分は先後で成績の差が大きかったのですが、今年は先手番での完敗が多すぎました。
その分後手番で多少粘ったので、結果としてこの程度の負け越しで済んだとも言えます。
来年は先手番を活かしての押し切り勝ちを増やせるように、というのを一つの目標にしたいと思います。

それと、負けた将棋の中にはノーチャンスの完敗もあった一方で、とんでもない逆転負けもありました。
特に2月の佐々木戦と5月の金井戦はひどかったです。
これはなかなか治らない病気みたいなものですが、来年こそはこういうことのないようにしたいものです。
逆に年末は信じられないような逆転勝ちもありました。
年の終わりに順位戦と竜王戦を勝てたのは、厳しい状況の中で幸運な出来事だったので、来年はこの星を活かし、伸ばしていけるようにしたいと思います。

また、今年は何度か体調を崩してしまいました。
これが何よりの反省で、もちろん誰しも風邪を引いたりするのは仕方のないことではあれど、それが対局に影響するようではプロとしていけないので、もっと気をつけなくてはと思いました。

体調にも将棋の調子にもそれ以外にも、物事には必ず波があると思うのですが、1年を通して振り返ってみるとやはり気が張っているときは体調も良く、それなりの将棋を指せていて、そうでないときに不甲斐ない負け方をしています。
なので良い波を長く、悪い波を短くすることが、月並みながら大事なことなのかなと思います。

1つ勝つことがこんなに大変なこととは、プロになったときには気がつかなかったですが考えてみれば当たり前のことではあります。
新しい年を前にして思うこと、来年も一生懸命指して、一つでも多く勝ちたい。その一心です。
そして、自分の将棋を多くの人に見て、知ってもらえるように、自分なりに頑張っていきたいと思います。

最後に、「新手白書」を居飛車編と振り飛車編、2冊出せたのはとても良かったです。
執筆活動に関しては、来年以降もできる限り頑張って続けていきたいと思っています。

以上、今年の振り返りでした。

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