延長を受けて

昨日の夕方、連盟HPに「緊急事態宣言延長の発表を受けて」というお知らせが出ていました。
一読したところ対応に関してこれまでと大きく変わる点はないですが、「進行が遅れる可能性がある」と明記されたことが大きな違いでしょうか。

名人戦・叡王戦にとどまらず棋聖戦・王位戦以降のタイトル戦も、当初予定されていた日程が後ろ倒しになる(あるいはすでになっている)可能性が高そうです。
報道では「藤井七段は最年少でのタイトル挑戦の可能性がなくなった」という点が注目点のようで、たしかにこれは大きなことですね。

そもそも八大タイトル戦をはじめとする大舞台の対局は、日程が重ならないように(同じ対局者になっても大丈夫なように)前もって組んであるものなので、それを今後変更していくのは、相当に大変な作業になりそうです。
もっとも無事に開催できればそれだけでありがたい、という情勢ではあります。

加古川青流戦は「今期の開催を見合わせ」とのこと。
トーナメント表もできていて、開幕局を待つ状況での決定だったようで、これはショッキングなニュースでした。
たしかに自治体はどこも大変な状況であることは、想像に難くありません。

棋士は現局面に必要な行動変容に対応しやすい、という意味では恵まれているものの、仕事の機会は減り、対局もこういう状況となると、そろそろ多くの人が現実的な問題に直面しているのも事実です。
対局が完全に再開されて、その後も安心して継続できるようになるまでは、不安な日々が続きそうです。

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