終わらない物語

昨日の叡王戦、第3局はなんとまたしても持将棋でした。
ひとつのタイトル戦で2度の持将棋は史上初とのこと。まあ、そりゃそうでしょう。
同じ対戦で2局連続の持将棋も、たぶん空前絶後なのではないでしょうか。

第2局同様に、これも1局とカウントして勝敗が増えないままで夜からの第4局。
横歩取りから早々に戦いになったこの将棋が、持将棋決着の2局以上の超長手数になるとか、誰も予想できなかったでしょう。

終局は日付が変わる直前でした。最後のほうは、(と言っても1時間以上はあった気が)何かいままで経験したことがないような類の感動を覚えました。


この将棋は出だしの展開を考えると、持ち時間が1時間でなければ、あるいは第1~3局の流れがなければ、たぶん半分くらいでは終わっていたような気もします。
いろいろな要因が重なり合っての奇跡的な「盤上の物語」が紡がれたのだと思いました。

同じ対戦で3局連続の200手越えも(第5局で越えなければ)空前絶後の記録になるのではないでしょうか。
ただ将棋を観ているだけで歴史の証人になれる、そんな時代になりました。

また本局は、1分将棋で席を立てないことへの、問題提起になるかもしれません。
2局合わせていったいどれだけの手数・時間を秒読みで過ごしたのか、対局者は仕方ないにしても、記録係には心からの労いを差し上げたいです。

タイトル戦としてはこれで計5局指して1勝1敗のタイスコアになりました。
これまで4-0が2年続きましたが、今期はひとまず第7局(=8局目)まで確定です。
次局以降もどんな将棋になり、いつ終わるか(それとも終わらないか)も含めて、大注目です。

4件のコメント

  1. 先週日本一将棋の強いラーメン屋さんにいってきました(* ̄∇ ̄)ノ
    良いタイミングでした🐟✨

  2. 藤井効果というのか、お互いに藤井くん以外には絶対負けないぞと思っているのでしょうかね。素晴らしいシリーズですね。

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