勝ち

一昨日の対局は、先手番で対三間飛車、相穴熊。ここまでは予想通り。
戦いが始まってから、思いもつかない受けの手を指されるのも、予想通り。
でしたが、それにしても予想もしない手が予想以上に多くて、都度びっくりしてました。

図は飛先を切って△3三桂に▲1五角と引いた場面。

6四の銀が当たっていますが、取ると▲3三角成があるので、普通に考えれば△2五歩と受ける一手。
以下は▲3六飛△3五歩▲6六飛と銀にヒモをつけて

ここで△6三歩だとばらして▲3二金が厳しいので、△1四歩ぐらいしかなく、以下▲2四角△2一飛▲3三角成△同角▲5四歩△5二歩▲7五桂△7四角ぐらいまでは一本道。
そこから▲6三銀不成△同金直▲同桂成△同角▲同飛成△同金▲8三歩△同銀▲5三歩成△同歩▲6五角(飛銀両取り)で優勢。
と珍しく長手数読んでいたのですが、最初の図で△2三歩と受けられてびっくり。

まあ飛先を止めるという意味では普通なんですが、何取りでもないですからねえ。
感想戦も含めて、こんな場面がたくさんありました。
あえて後手を引く、という手が多いのは、プロの世界ではかなり特異なことで、伝わりにくいかもしれませんが、すごい技術だと思います。

実戦は△2三歩に▲6六飛△3二歩▲8五歩と手筋のツギ歩攻め。
対して△7四歩▲8四歩△7三桂!にもびっくりしましたが、時間が残っていたので助かりました。
他の変化もギリギリながら、なんとか攻めがつながっていたようです。
「受ける青春」を体感できて、充実した一日になりました。

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この白星で、数年ぶりに年度で20勝の大台(??)に届きました。
とても地味ですが、近年の中では良い成績だったので、まずまずの年度だったとは言えそうです。
先日公開された、NHK予選の星が大きかったです。

NHK杯は直近1回戦負けが続いていたので、たまたま効率良く星が集まってくれたという感じです。
収録日はまだ未定ですが、久々の渋谷対局を楽しみに、来年度も頑張りたいと思います。

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