今日は普及のお仕事の話です。
いまちょうどHPで募集要項が出ているところなのですが、年が明けると「指導者講習会」→「指導員試験」と進むのが普及課の歳時記となっています。
令和6年度将棋指導者講習会開催のお知らせ
現在、将棋連盟公認の指導員さんはだいたい1000人ぐらいおられて、全国で普及活動に尽力いただいています。
棋士は引退・女流を合わせても数百人の規模で、しかもその多くは基本的にはトーナメントプロなので指導の機会は多くなく(それでも他のスポーツとかに比べると多いとは思いますが)、
特に地方の普及活動においては指導員さんや支部の方々にお世話になることがほとんどです。
ただ、活動の内容は裁量に任されていると言えば聞こえは良いですが、画一的なノウハウがなくどのように教えれば良いのか悩んでおられる方も多いと思います。
そこでこの「指導者講習会」の場を通じて、指導の得意な棋士や経験豊富な指導員さんのお話を聞いて役立てていただくというのが狙いとなっています。
と書くとやや堅苦しいですが、他人の指導を見聞きするというのはかなり珍しい機会でもあるので、けっこう面白いのではないかと思います。
私自身も昨年が初参加だったのですが、他の方のお話を聞くのも、自分自身で話すのもどちらも初めてで、とても良い経験になりました。
例年、本部のある東京・大阪と名古屋は必ず行っていますが、その他の地域は毎年というわけにはいかないので、特に貴重な機会になるかと思います。
ぜひお越しいただいて、そのうえで(まだの方は)春に行われる指導員試験を受けていただければ大変ありがたいです。
指導員さんがいまの2倍、3倍と増えていけば、自然と将棋人口の増加につながり、将棋界の未来も明るいと確信しています。
そのために毎年の行事をこなしつつ、すこしずつでもアップデートを重ねて、より良いものにしていけるよう努力したいと思っています。