順位戦など

一昨日のC1、後から振り返ってみると大半の将棋が22時以降の終局で熱戦ぞろいでした。
自分のところは22時半でちょうど平均(?)ぐらいだったようです。
特に長い一日だったと言えそうです。

振り飛車党目線では大阪の青嶋ー村田戦、日浦ー阪口戦が面白い内容でした。
この2局はいずれも振り飛車側がミレニアムに囲うという珍しい展開。
いまはまだ珍しい、ですが令和新手白書にも取り上げており、今後さらに増えてくる可能性は高いと思うので注目です。

上位は追う側が星を落としたところが多く、昇級候補もだいぶ絞られてきました。
ただ直対もまだ多少残されていますし、最後まで分かりません。

昨日は棋聖戦で戸辺七段が羽生九段を破る殊勲の星。
羽生九段のタイトル100期を期待する声は多いと思いますが、シードが下がり二次予選からの出場になってもそこでは楽に勝てる、というわけにはいかないので、タイトル戦に出るというのは本当に大変ですね。

今日はC2の後半とC1も延期分が1局など。

勝ち

2020年初対局は、相振り飛車。新春初振り、初相振り。
序盤から終盤まで、もちろんスキはあったと思いますが、まずまずうまく指せた感触がありました。

最後はうまく着地を決めることができて、勝ち。
満足のいく内容の将棋を指せて嬉しいです。

和俊さんとは棋士番号が隣で、三段リーグでも何度も対戦があり、順位戦で初対戦なのは自分のことながら意外でした。
現在は竜王戦1組と5組でかなり差があるので、軽い番狂わせを演じられたかなと思います。
強敵に勝てたこと、けっこうやるんだぞと示せたことも、良かったです。

次も再び昇級候補との対戦、頑張ります。

先週の中継とか

おかげさまで体調はかなり良くなりました。
何はともあれ明日の対局に間に合ってホッとしています。
正月休みが終わったとたんに、期せずしてさらにのんびりすることになってしまったので、次の当面の課題は体力の回復に努めることです。

新年早々こういうことがあったのはもちろん良くないことですが、健康のありがたみを思い出させてもらって、気が付いたら1週間禁酒してたりとか、まあ悪いことばかりでもないですね。
改めて、前向きな気持ちを大切に、今年も頑張って行こうという気持ちです。

先週は中継局数も多く見どころもいろいろでしたが、個人的な注目ポイントとしては「一手損角換わり」が毎日指されて、いろいろな形になり、どの将棋もまずまずのワカレを得ていたこと、です。
平成新手白書 居飛車編」を出したちょうど1年ほど前は角換わり志向が強く、先手の利を活かせるという見方が主流だったために一手損はかなり減少傾向でした。
その風向きが最近変わってきている感じで、今年最初の1週間はその変化が如実に表れたように思いました。
この流れがより顕著になるのかどうかは注目しています。

王将戦は2日目に入り、後手攻勢の流れですが攻めが厚い感じではないので、どこかでうまくギアを落とせるかどうかが勝敗を分けそうと見ています。
お互い玉が城外にいる状況で戦いになる矢倉戦は、昭和~平成初期あたりに戻ったような印象でこれも興味深い傾向ですね。

では今日はこのへんで。

王将戦など

まだ本調子とはいきませんが、体調はだいぶ回復してきました。
とりあえずブログはちょっとずつ平常運転に戻していきます。

この3連休は王将戦7番勝負開幕。
今日、明日で第1局で、舞台は恒例の掛川。
戦型はついこないだの叡王戦に続いて、矢倉に進んでいます。

渡辺ー広瀬戦はこれまでずっと大きな星の偏りがなかったところ、昨年末からJT杯決勝、A級順位戦、叡王戦本戦、と大きい勝負で渡辺勝ちが続いてすこし差がついています。
1・2局の内容と結果で広瀬八段が押している感じになれば、番勝負の盛り上がりも増しそうな気がしますがどうなるでしょうか。

それと渡辺王将が2局続けて先手番で矢倉を志向したことは注目ポイントで、今年は矢倉の復権傾向が顕著な年になっていく可能性もありそうです。