お休み(2)

風車 風が吹くまで 昼寝かな

休んでいて思い出したのですが、火曜日夜の時点では、「あさっては久々に順位戦の観戦に行こう」と思っていたんですよね。
ところが一昨日は本当に辛くて、家にいても中継も見る気が起きないような状況でした。
人生一寸先は闇、何があるか分からないものだと思いました。

昨日はずいぶんと回復して、順位戦の将棋と、そのほかたくさんあった&たまっていたモバイル中継にもすべて目を通すことができました。
気力は戻ってきているので、もうしばらくの辛抱かなと思います。

風邪

あろうことか、新年早々風邪を引いてしまいました。
昨年は体調を崩すことが何度かあり反省、と思っていた矢先のことで、再び大反省しています。

今回は何の予兆もなく、お正月気分から脱してさあやるぞ、と思った直後かなり突然のことだったので、原因はよくわかりません。
風邪は気が緩んだときに引くものだと思っていましたが、まあ気が張っているときでも引くときは引きますか。
対局は連休明けなので、とりあえずこの週末は詰パラ片手に安静にしようと思います。

お知らせ1点。
今日は銀河戦で解説を務めた将棋が放映されます。(Dブロック)
銀河戦は囲碁将棋チャンネルで原則毎週火・木の19時~が初回放送となっています。
よかったら、ご覧ください。

昨日の中継

昨日は中継多数。
今年は4日から公式戦が始まっていましたが、そのときはまだ自分自身がお正月気分だったので、いよいよ将棋観戦三昧の日々が戻ってきて、今年も始まったなあという感じがします。

竜王戦1組、久保九段のさばきが芸術的で感動しました。
特に中盤の△1四角はさすがアーティストという名手でした。あの手が見えないと直前の△4五桂~△3三銀という手は見えても指しにくい。
ああいう振り飛車を指せるようになりたいですね。

王位リーグ入りの一番はこれからタイトル戦に臨むトップ棋士2人がそろって敗れました。
佐々木五段は挑決の痛手を感じさせない会心の勝利でお見事。
阿部七段は角換わり将棋で人混みの中をかきわけるように入玉しての勝利でした。

後者の将棋、敵陣一段目に入り込んだ玉が相手玉の詰みに働くことは珍しく、見ごたえのある最終盤でした。どちらかというとああいうのは捕まってしまうパターンのほうが多いものですけどね。
この1年ほどはタイトルが集まる傾向が続きましたが、こういう結果を見ていると、やはり強い棋士が他にもたくさんいるという事実が伝わると思います。

最後に残った1局は森内九段が粘り強さを発揮して逆転勝ち。
森内九段が秒読みの中でピンチをしのぐ場面は記録席から何度も見てきたので、往時を思い出すような気分になりました。澤田君は惜しかった。

今年もこれからたくさんの素晴らしい将棋が中継されることと思います。
自分自身もそういう将棋を一局でも多く観ていただくことが目標です。

今日も竜王戦の1回戦を中心に5局。

指し初め

昨日は恒例の将棋堂祈願祭&指し初め式。
朝の鳩森神社はこれまでに見たことがないほどの大盛況でした。一説によるとアド街で千駄ヶ谷が2位にランクインしたのが大きいのでは?とか。
オリンピックを前に「将棋の街」にもいっそう注目が集まりそうです。

自分自身の新年第1手は、中飛車相手に▲5六歩と反発してこられた手に対し、自然に△同歩と取る手でした。
中央志向、本筋指向で伸び伸びとした一年にしたいと思います。
進行を見ていた中では、ある記者の方が角取りに桂馬を跳ねたところ、横から某王位が「たぶん逃げないんじゃないかな」と言ったらSさんが本当に別の手を指した、というのは面白いやり取りでした。
明るい新年の幕開けとなりました。

今日の中継はさっそく7局、竜王戦の1回戦や王位リーグ入りの一番など注目局、大きな勝負も多数。今年は珍しく4日から公式戦が始まっていましたが、おそらく今週からスタートという棋士が多いと思われます。
対局予定を見るとこの後は毎日15~20局もの対局が組まれているようで、年間を通しても特に対局の多い週かもしれません。

自分自身は勝ち残っている棋戦がないのと対戦相手が決まっていない棋戦があるのとで、来週の順位戦が今年の初戦になります。
これから調整に入っていきたいと思います。

お知らせをひとつ。
昨日の朝日新聞夕刊に、僕の新刊を紹介していただきました。
令和新手白書 振り飛車編
どうもありがとうございました。