棋王戦など

注目の棋王戦挑戦者決定戦は、敗者組の佐々木五段が勝ち、変則二番勝負の最終第2局へ。
27日が今年最後の大一番ということになりました。

昨日の将棋は序盤は先手まずまず、それを押し返してからは後手快勝、という流れだったように見えました。
本田四段のこれまでの将棋を観ていると、一気に場外まで押し出すような勢いがあるものの、そうならなかったときには案外サバサバしたところもあって、ねじり合いになりにくい棋風なのかもしれません。
次もおそらく相掛かりになる気がしますが(先後は再び振り駒)、一口に相掛かりといってもいろいろな形があるので、2人がどの形を選ぶかは注目です。

新刊にひとつ誤植がありました。
こういったことを教えてもらえるのも、ツイッターの良いところですね。助かります。

誤植を出さないことには人一倍こだわっているつもりなのですが、ミスが出てしまい残念です。すみません。

twitter上の声はいくつか拾わせていただいていますが、わりと意図した点に言及してもらえていることが多くて、嬉しく思います。
引き続き、ご意見ご感想その他、お待ちしています。

NHKテキストとか

「将棋講座」という長年続いている雑誌があります。子供の頃はなぜか近所の方がこの雑誌を取り扱っていて、そのお宅に毎月行って買っていたことを思い出します。
あれはいったいどういう仕組みだったのか、今となってはよく分かりません。

番組とテキストがセット、という構成は実は日曜日の将棋(午前)・囲碁(午後)だけではないそうですね。
こちらでラインナップを見てみると、やはりというべきか語学が多い。そういえば、秋にロシアに行く前に妻が熱心にロシア語の番組を見ていました。(街並みを眺めてただけですが)

あとNHKテキストといえばいつだったか、先月号に掲載されたある自戦記のことをブログに書いたら、当の本人から先日わざわざ連絡をもらいました。
なんとも律義な後輩です。

今月は会長のインタビューに中村太地七段の三段リーグ時代のこと、羽生世代の棋士のそれぞれな我が一門のこと、あと角換わりや相掛かりの歴史等々、見どころが多かったです。
ただ今号の講座の内容は、一般向けの番組としてはさすがに難しすぎるような・・・

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今期竜王戦7番勝負は豊島新竜王の誕生で幕を閉じましたが、ブログの更新はその後も続いています。
こんなことは初めてではないでしょうか。

内容は徐々に竜王戦から離れていっている気もしますが(笑)新竜王をお祝いする様子がもう数日間、読売新聞(主催紙)担当記者の手で綴られています。
紙面とはちょっとトーンが違う感じです。

第7局が予定されていたのは今週水・木なので、おそらくこのままの流れで切れ目なく指宿から天童へと続くのでしょう。
そのまま年をまたいで竜王就位式の日までずっと更新が続・・いたらすごいですが、さすがにそれはないでしょうね。

今日は棋王戦の挑決、戦型は大方の予想通りの相掛かり。

続・質問箱とか

質問箱、設置したらさっそくちょこちょこと質問がきて、使ってみたわけですがたしかに面白いですね。流行るのも分かる気がしました。

もともとは新刊の疑問に答えながら内容の宣伝にもなれば良いなと思ったのですが、実際のところ盤面に関する質問はほとんど来ていません(笑)
考えてみると図面が貼れるわけでもないし、そもそももっと手軽な、テキトーな質問に向いている感じなので、使ってみて盤面の質問には向いてなかったかなと思いました。
そんなんやる前から分かったんじゃないか説もあるんですが、まああんまり気にせず、ゆるりと使っていこうと思います。

それはさておき、本は買っていただきたい!のでぜひともよろしくお願いします。
前にも書きましたが前著より難易度を下げ、情報量は落とさず、テーマは同じ、というところがコンセプトにしています。

昨今は将棋に限らず本というもの全般でとにかく点数(種類)が増えていて、逆に売れる期間が短くなっている、という世の中かなと思います。
細分化していく志向、セグメントを満足させないといけないという悩みが、どの業界にもあるのではないかと感じます。
そういう時代にあって、ある程度長く売れる/読まれること、将棋で言えば長く「使える」こと、そして数年後に読んだときにその時代のことを映し出した内容になっていること、そういった努力はできる限りやったつもりです。

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昨日の棋士会クリスマスフェスタ、豪華メンバー出演で行かれた方はさぞ楽しまれたのではないでしょうか。
モバイル中継されていた将棋がとてもイベントの席上対局とは思えないような大熱戦で、こちらも堪能させてもらいました。

今年もいろいろありましたがこれで大きなイベントはおそらく最後、あとは来週のU-18の大会を残すのみでしょうか。また来年も、多くの方々に多くの会場に足を運んでいただけることを願っています。
個人的には例年以上に穏やかな年の瀬に感謝して、日々を過ごしています。
天候も穏やかな日が続いていますし、良い年末年始になりそうです。

質問箱とか

昨日のモバイル中継は二冠、三冠、女流四冠が登場する豪華な一日で、その3人はそろって勝ち。タイトルホルダーはやはり強いですね。

渡辺三冠の香損の仕掛けは見ていて驚きでした。
同じ声をチラホラと見かけましたし、感想戦でも「いきなり走られるとは思ってない」「初見では食らう」と当の対局者2人のコメントがあったようです。

新刊「令和新手白書 振り飛車編」いよいよ発売になっています。
昨日、近所の本屋にも並んでいるのを確認してきました。


関連して、いまさらですがtwitter連携の「質問箱」を設置しました。
著書のことを中心に活用しようと思っています。
他には対局や、ブログのことなど、ご質問のある方はこちらまでどうぞ。

その他、ご意見ご感想などもぜひお寄せください。
ブログコメントやツイッターのリプなど媒体はなんでも。
次回作に向けてなど大変励みになりますのでよろしくお願いします。

思えば今年は著書を2冊+α(監修も含め)出すことができて、これまでにない年になりました。
本を書いている、という状態は常に頭のどこかに仕事のことがある状態になるんですが、基本的にはそのほうが自分には合っているかなという気がします。
いまのところ楽しくやれていて、出来もまずまずと思うので、来年以降もチャンスがあれば書いていきたいと思っています。

あとはブログで前著の総括をやりたいと思っているところです。
執筆からちょうど1年ほどが経って、取り上げた将棋がその後いっそう流行していたり、逆に指されなくなっていたりすると思うので。
まだお手元にない方はぜひ前著も合わせてお読みいただけると嬉しく思います。

では今日はこのへんで。

オフモード

年内の対局がすべて終了ということで、気持ちの面では早くもオフモードです。
調べてみると昨年は26日、一昨年は28日に対局していたので、やはりこの感覚と間隔は久しぶりです。
中継での観戦やネット将棋などはもちろん続けると思いますが、気持ちが入っていないとどうしても雑になってしまう可能性は高いので、体が鈍りすぎないようにしたいです。

昨日のC2は全勝の2人が熱戦の末に勝ち、後続との差は埋まらず。
年内を負けなしで折り返すのは気分が良いでしょうね。ただ、これは逃せない、というプレッシャーもかかるでしょうか。
自分自身はこれまで経験がないので分かりません。
このままだと候補がかなり絞られた状態でのラス前、最終日になりそうです。

ここから年末まで何をするか、とりあえず年賀状の準備をしないといけないのと、あとはたまった本と酒を消化する感じですかね。
ギャモンも大会が台風で延期になったりして、しばらく本格的にやってなかったのでここからリーグ戦の予定が2つ入っているのはちょうど良い感じです。
やりたいことは常にいろいろあるので、時間にゆとりがあるのは嬉しいことで、あとは生活のリズムや体調を崩さないようにして過ごせればなと思っています。