東京は一昨日はかなり暖かかったですが、昨日から一転して寒くなりました。
20度から10度へ、秋口から真冬へ。体調に気をつけないといけませんね。

昨日の銀河戦解説は2局、どちらも面白い将棋でした。
放映をぜひご覧いただけたらと思っています。

終了後は久々に中継室にゆっくり滞在して観戦していました。
以前はそういうことも多かったのですが最近はすっかりご無沙汰で、やってみると家で観ているのとはどことなく違う感じがしました。
やっぱりもうすこし連盟に来ないとダメですね。

棋王戦の広瀬ー佐々木戦にたくさんコメントが掲載されているのですがどうもピント外れだったようで・・正しく形勢判断することの難しさを感じました。
終わってみれば竜王の貫禄勝ちという内容だったのかなと思います。強いのはもともと知っていましたがここ半月ほどの内容の充実ぶりは特にすごいです。

今日は郡山でリコー杯の第3局、ここまで1-1なので特に大きな一番になりそうです。

自分のほうはこのところすこし予定が多く入っていて、緊張感のある日々だったのですが昨日で一段落したので、今日明日はすこしのんびりしようかなと思っています。

解説

昨日の編入試験第1局は、折田さんの完勝。
プレッシャーのかかる舞台で、実力を十二分に示す内容に感心しました。
自前の脇息、というのは見たことのない新手でしたが2局目以降も続けるのでしょうか。
いずれにせよ、これだけの内容の将棋が続けば合格の可能性はかなり高そうです。

 

今日は銀河戦解説のお仕事があります。
対局のときと同様、対戦カードは放映日が近づいたら改めて告知したいと思います。

テレビの解説はけっこう久々にお声がけいただいたので、嬉しいです。
張り切って、やってきたいと思います。

ではでは、もう出かける時間なので今日はこれだけで。

編入試験

注目の「棋士編入試験」が今日から始まります。
日程等の詳細はこちら

今回の折田さんは三段リーグ経験者である点に加え、1・2局目が地元の関西、3・4局目が東京で組まれている点が偶然にも今泉さんのときと共通です。
三段リーグでは最高成績が指し分けだったそうで、それがプロ公式戦で10勝2敗という好成績を挙げたということは、プレッシャーなく伸び伸び指せることがいかに大切かが分かります。

ただ、同じプロアマ戦とはいえさすがに編入試験となると、そうはいかないと思います。
プロの世界は制度上、盤上の実力が何より大事なことに加えて、ここ一番に強い、という点も求められる世界です。
それも含めて実力と評価される、というほうが正しいかもしれません。
どんな内容、どういう結果になるか注目しています。

昨日は20局ほど指してきました。
ちょっとした詰手筋がたくさん出てきた一日で、やはり将棋は「寄せ」「詰み」が大事だなあと再確認しました。
時間のあるときにまたそういったことも紹介したいと思います。

来月はいまのところ予定がないので、今年の出張はおそらくこれで最後になりそうです。
お世話になった方々にはどうもありがとうございました。

土日に倉敷で行われた藤花戦は伊藤さんが一番返したものの、最終局は里見さんが勝ってまたも防衛。なかなか壁は厚いですね。

女流棋界はここ数年、
タイトル獲得/タイトル挑戦/リーグ残留/リーグ入り/
で4枚ぐらいの壁があって、かつその間の人の行き来がかなり少ないような状態になっていると思います。

ただ実際には同じエリアにいる人の中でも壁を越えそうな人とそうでない人がいます。
将棋に限らず何でもそうだと思うのですが、あと一歩、という状態にいるときが一番大変なものなので、そういう中で努力を続けている人はいつか報われるはずですし、そうであってほしいなと思います。

現在地日光

先週の2泊3日に続き、今週も栃木に出張しています。
今日の行き先は日光支部。ここは最近になって子供がだいぶ増えてきたそうで、楽しみにしています。

栃木県内には将棋普及の拠点は多いほうではなく、県庁所在地の宇都宮のほか、世界遺産を有するここ日光と、あとは県南で群馬・埼玉にも近い足利に比較的大きな支部や大会があります。
地元の長谷部君は小山出身・在住ですが新幹線の駅もある小山には今のところ支部はないので、これから頑張ってもらいたいです。

ちなみに日光市は市域面積全国3位、東照宮や中禅寺湖のほかに鬼怒川・湯西川などの有名な温泉地も有する広い街です。
僕はもう将棋でも観光でも何度も訪れています。東京からも比較的行きやすいのでまだの方はぜひ訪れてほしいですね。
全国2位は浜松市、そして1位は高山市。飛騨・高山はなかなか行けてなくて、数年前からの宿題の一つになっています。

ではでは、今日も張り切って指導対局してきます。

甲府

竜王戦第4局は、広瀬竜王が一番返し次の第5局へ。
次局、萩の方々は喜んでおられることと思います。
このところのタイトル戦は意外なほどにストレート決着が多く、常磐ホテルは何度も決着局になってきた宿でもありますがタイトル戦が師走まで盛り上がる形になったのは良かったです。

実は、自分自身は封じ手から夕方までずっと豊島名人のペースかと思いながら見ていたのですが、やはりトップの戦いは均衡が取れて難しいものなのですね。
広瀬竜王の7八玉型は、玉頭から直撃されそうな薄い矢倉に見えたのですが、6八に早逃げしたところからの最終盤を見るにやはりこれまでとは違った耐久力と持っているということでしょう。
本局をベースに今後の定跡・戦略の進歩にも注目と言えます。

今日・明日は引き続き甲府で毎年恒例の「将棋の日」イベントが行われます。
トップ棋士・人気棋士勢ぞろいの一大イベント、ぜひお楽しみください。

今年は武田信虎の開府以来500年の節目に当たるそうで、甲府ではさまざまなイベントが催されておりその一環として将棋も行われることになったとのこと。
弟子のカロリーナは山梨学院大学卒、甲府大使でもあるのでぜひこの機会にしっかりとPRしてもらいたいです。