監修本の紹介など

昨日は戦友の結婚式でした。おめでとう。
生まれて初めて、新郎のエスコートをしました。
そういえば30代も後半になって、結婚式も徐々に減ってきている気がします。
あと何回ぐらい出席することになるのでしょうね。

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ちょうどひと月ほど前に、こんな本を出すのでアドバイスを、というお話をいただきました。
将棋戦法事典100+ 王道 流行 珍戦法 完全網羅! (将棋世界Special)

巻末には「スペシャルアドバイザー」として名前を入れていただいています。
珍しい肩書ですが、まあ監修のようなものですね。

その際に戦法の紹介部分はすでにゲラで目を通してチェックしたのですが、読んでみて非常に興味深い内容でした。
たとえば、乗り物シリーズとか。なるほど、こんなにあったんですね。
囲いや戦法の名前は古くからあるものから、新しく出てきていつの間にか定着しているものまで、いろいろあります。
かなり網羅されており、すべてを聞いたことがある、という人はけっこう少ないのではないかと予想しますがどうでしょうか。

インタビューのほうはまだ読んでいないので、そちらはこれからのお楽しみです。

それと、以前紹介した東大将棋部の現役生たちが書いてくれた本、前後半が一つになって新装されました。
洞察力UP! 東大式将棋 勝つための上達法
こちらは子ども向きの入門書ですが、そういった方向で需要がある方にはぜひよろしくお願いします。

最後に、僕の話ではないですが中村太地君がタイムショックに出るそうですね。
これは必見です。

僕も以前出させていただきました。後輩の棋士が出るのを見るのは初めてなので、とても楽しみです。
今週は3連休で曜日がずれますので、日にちをお間違いなく。

視聴御礼

昨日の叡王戦、ご視聴・コメントいただいた皆さまにはどうもありがとうございました。
特にコメント数はかなり多かったです。盛り上がっている感じが出て、こちらも楽しく話すことができました。

しゃべりすぎで最後は声が枯れてしまいました(^^;
修行が足りません。すみませんでした。
将棋で時間配分があるように、仕事でも体力配分していかないといけませんね。
次があれば、心がけたいと思います。
ちなみに今もまだ、ちょっと喉が痛いです。明日には治ると思いますが。

結果は最年長の佐藤和俊さんが枠抜け、本戦進出でした。
どちらも後手番三間飛車で、B2の若手エリートを下して、ですから本当にすごいことだと思います。
番組で言いそびれたのですが昨日の2勝で今年度勝率1位にも立ったようです。

昨日の2局はどちらも将棋の内容としても興味深く、自分もああいう振り飛車を指せるように、頑張っていきたいと思いました。
3局とも大熱戦で、面白い将棋だったので観戦者目線としても本当に楽しめる一日でした。

どうもありがとうございました。
【将棋】第5期叡王戦 六段予選 村田・佐藤・澤田・近藤(TS)

ニコ生

今日は叡王戦の解説でニコ生に出演します。
【将棋】第5期叡王戦 六段予選 村田・佐藤・澤田・近藤

今回は比較的縁の深い棋士が多く、村田智弘君とは小学生名人戦で対戦した間柄、佐藤和俊さんとは棋士番号がひとつ違い、澤田君は弟弟子に当たります。
また近藤君は五段戦のときにも解説したことがあり、野田澤さんの聞き手は、もうこれで3度目でしょうか。
僕自身はそれほど多く出ているわけではないので、こちらも縁がありますね。

あと今日は秒読みを得意としている棋士がそろった印象で、長い一日になりそうな気がします。
ぜひご覧ください。

では、行ってきます。

最近のニュースとか

昨日の王座戦第2局は、永瀬叡王が競り勝って二冠に王手。
秒読みの終盤で安定感のある指し回しが見事でした。
棋譜コメントでは斎藤王座ペースの時間が長かったようにも見えましたが、個人的な印象としては、そうでもないような気がしていました。
敵陣付近で戦っているうちに自陣が堅くなっていく技術は見ていて参考になります。

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旅行中のニュースで、一番驚いたのは将棋界ではなくお隣の囲碁界、竜星戦が生放送で行われて、17歳の女性棋士が決勝進出とのこと。
囲碁・将棋界を超えて一般メディアで大きく報じられており、たまたまモスクワの空港で搭乗直前に知りました。
藤井聡太君のような超スーパールーキーが、しかも女性、と考えるとインパクトはすさまじいものがあります。

ちなみに上野愛咲美さんはドワンゴのN高校在学中でもあるとのこと。
以前、電王戦や叡王戦でお世話になった方々も高校の発足に尽力されていたので、この快挙には喜んでおられるのではないかと思います。
これからも囲碁・将棋に限らずいろんな世界で活躍する人が出てくると良いですね。

振りビシャッ投! 戸辺七段が棋士史上初の始球式で袴姿の快速球(スポーツ報知)
連続写真がカッコいいです。棋士で始球式ができる人は、そうはいないでしょうね。
有名人が投げる姿はたまに見ますが届かない人も多いので、110kmストライクとはすごいです。

棋譜利用に関するお願い
こちらなかなか難しいところですが、無断での商用利用は困りますというのは、言うまでもないことではあります。
過去にこうしたお知らせが出た例は自分の知る限りではなかったので、多くのメディア等で将棋界を取り上げていただく機会が増えている半面、必要になってきたのかなと想像しています。
個人的なお願いとしては、無断で解説や転載といった行為が困るというのはもとより、ファンの方々にもきちんとオフィシャルな媒体にアクセスしてください、という一点に尽きます。

それと、しばらく前のことですが椅子対局に関してこんなお知らせが出ていました。
なんとなく身構えてしまうので個人名のニュースタイトルはどうかなと思いましたが、先天的な事由により特例で椅子対局を導入するということのようです。
こうした配慮が実現したことは、良かったと思いますしぜひ必要なことだったと思います。

あとこの件はより一般化して、今後椅子対局を積極的に導入していくのか、それとも導入しないのか、あるいはそもそも議論しないのか、といったところも大事だと思うので、今後どういう判断をするのか、注目しています。