動画とか

収録からしばらく間があったのですが、先日「平成新手白書」に関する動画が公開されました。
こちらでご覧いただけます。

こういった撮影はマイナビさんでは初めての試みとのことで、光栄な限りです。
ご興味を持っていただけたら幸いです。

この本はだいたい構想2か月・執筆2か月・校正や追加修正も同じぐらいの期間をかけて、何度も練り直して完成しました。
単に一つの新手をワンテーマで紹介しているというだけでなく(それだけでも大変でしたが)、一冊を通してのストーリー感とかも持たせているつもりです。
収録の際に、全体を改めて振り返ってそこから図面をピックアップするのは、(結果的に有名どころが中心になったとはいえ)なかなか楽しい作業でした。

出版後は本で取り上げた局面をときどき中継から取り上げたりしようと予定していたのですが、他にもいろいろとニュースが多かったりして、思うようにはできていない感じで、もうすこし頑張らなくてはいけないですね。
最近見たこれはびっくりしましたね。(3/19の谷川ー山崎戦)

いわゆる新型角換わりは、発想としてはずっと昔(それこそ木村名人の時代とか)から存在しているので、ときどき期せずしてこうした現象が起きるようです。
将棋という世界の奥深さを感じられる出来事の一つです。

これからも折に触れ、紹介していきたいと思っていますので、軽くご期待ください。
では今日はこのへんで。

卒業

伊藤かりんさん、NHK将棋フォーカスの司会を卒業、そして乃木坂も卒業されるんですね。
6年というのは、どちらかというと長いほうなんでしょうか。
アイドルと将棋の両立というのは、さぞ大変だったと思います。

彼女のような方が将棋に一生懸命に取り組んでくれることは、将棋界にとってはとても嬉しいことですし、彼女のほうもきっと、将棋にはとても感謝してくれていることと思います。
これからのことは未定、だそうですがまた違った形で活躍してくれたらいいなと月並みながら願っています。

将棋は一生を通じて楽しめる趣味になりうる半面、強くなるのに時間と労力を要する種目であり、また、強くならないと自分を否定されがちな競技でもあります。
後者の側面に関しては近年、だいぶ風向きが変わってきていて、これはとても良い傾向だと思います。
ただ前者に関しては、変わりようがない事実で、才能や努力の仕方によって多少の差はあれど、時間をかけずに強くなるということは(特に大人は)ほぼありません。
さらに言えば、その人なりに、かけた時間と労力にほぼ比例して棋力が向上します。筋トレに近いのかもしれません。

そう考えると、アイドル活動をしながら(それがどんな苦労があるのかは傍からは分からない)初段になったというのは特筆すべきことと思います。
師匠の戸辺君の功績は計り知れないですね。

後任の向井さんは、むかいびしゃを武器に初段を目指すとのこと。応援しましょう。

今日のNHK杯は女流選抜の決定戦。
昨日もほぼ同じメンバーで叡王戦の女流戦があり、里見さんがかなり順当な感じの内容で勝ち抜けていました。
壁は厚そうな感じにも見えましたが、今日はどうなるでしょうか。

昨日の中継など

昨日は豪華9局もの中継がありました。
しかも竜王戦、王位戦、王座戦、棋聖戦とすべて長い持ち時間の対局ばかり。
順位戦、あるいは朝日杯プロアマ戦などの一斉対局や、叡王戦などの一日複数局をこなす棋戦がからまない中では、たぶんこれは記録ではないかと思います。
長期戦が多かったので、特に夕方から注目して見ていました。

最近はスピード化が進んでいるので、夕休明けしばらくの午後7時頃になると、だいぶ戦いの行く末が見えてくるものですが昨日は森内ー澤田戦など長期戦も多く、本当に長い一日でした。
他ではリアルタイムで最終盤を観ていた渡辺ー橋本戦が面白かったです。
感想戦コメントにもありましたが、最後本当に何もなかったんですかね。さすがの見切りでした。

個人的には目下シーズンオフを満喫中で、連日飲み歩いているので今週はブログでもあまり中継の話題に触れませんでした。
ただそれでももちろんすべての将棋に目を通してはいて、観れば刺激を受けるし勉強にもなるわけで、完全に将棋から気持ちが離れる心配がないのは助かりますね。ありがたい時代になったものと感謝するばかりです。

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イチロー選手が引退とのこと。平成という時代の区切りを感じる出来事ですね。
会見の文字起こしは思わず全文読みました。やっぱり大スターだなあと、しばし感慨にふけりました。

表面的な記録や、「成功」に重きを置くのではなく、自分の実力を高めること、それを本番で十分に発揮すること、その結果自分自身に後悔しないこと。
そういった明確なスタンスを持ち続けることが、長いスパンでの活躍や数々の偉業につながったのだと思います。

スターの引き際というのは難しいものだろうと思いますが、最後までカッコよくて、本当に素晴らしかったです。

昨日は後輩女流棋士の結婚式でした。
予報ではかなり心配な状態だったお天気が、結果的にはむしろ快晴、暖かく気持ちの良い気候で、素敵な一日になりました。

これまでいろんな結婚式に出席させてもらいましたが、中でも指折りの本当に仲の良いご夫婦だと思います。おめでとう。

当日の写真は、何人かの棋士・女流棋士もアップしていたのでそちらにまかせて、僕はお寿司屋さんに行ったときの写真を。
と思ったのですがなぜか手元になかったので、代わりにこないだの写真を。

いままでまだ数えるほどしかないニコ生の解説で、高浜さんとは唯一2回ご一緒していて、ちょっとした縁も感じます。
みろく庵にはもう注文できないはずでしたが、思いがけず機会に恵まれて良かったです。(左は豚キムチうどん、右はすきやき重)

おりしも昨日は、東京で開花宣言が出ました。
うちのマンションの目の前の桜はすこし早くて、いままさに見ごろです。

春ですね。

本屋

僕は趣味を聞かれると「バックギャモン」と答えることが多いわけですが、他にもいくつか好きなことはあって、その一つが、たまにブラリと本屋に行くことです。

昨日、久々に紀伊国屋本店に行って、大人買いしてきました。
行くと必ず無料配送サービスを利用することにしているので、必然的にたくさん買うことになります。で、半年ぐらいかけて順番に読んでいきます。

ちなみに紀伊国屋さんは将棋界が一番古くから、そしていまでもお世話になっている本屋さんでもあります。
あそこに行くと、とても良い気分転換になります。
ただ、昨日は気分転換しすぎて、自分の本を探すのを忘れてしまいました・・・。

いまやタブレットに移行して、紙の本を買う人自体が減っているのだと思いますが、本屋に行くこと自体が好きなので、僕が電子書籍にハマるのは、あるとしてもまだかなり先になりそうです。
時代の変化とともに、ビジネス環境も変化するのは仕方ないことですが、個人的には街の中心部にある大きな本屋さんは、これからも変わらずいてほしいなと思います。