棋王戦第4局、来場御礼

一昨日の棋王戦は、素晴らしい大熱戦でした。
結果としては渡辺棋王が勝ち、防衛。

渡辺さんは宇都宮での対局は相性が良いようで、常に秒読みの熱戦になった末に競り勝っている印象があります。
佐藤現名人の挑戦を退けるなど、決着局になった将棋もいくつか思い出されます。

今回の将棋は、角換わり腰掛け銀の新型・非同型から、先手が玉側の桂をぶつける出だしでした。
変わった工夫だなと感じますが、これはこれで有力なのが現代将棋です。
ずっと難しくも先手がリード、という展開が続いた一局だったと思います。
最後も見事な即詰みでした。

将棋まつりのほうも、いつも通り盛況だったようですね。
ご来場の皆様には、どうもありがとうございました。

将棋ファン熱戦見守る 栃木県内外から1千人来場 宇都宮で棋王戦(下野新聞)
栃木)将棋まつり、ファンでにぎわう 宇都宮(朝日新聞)

今年は出番はなかったので、基本的には控室で検討していましたが何度か解説会場にも顔を出したので、スタッフの人たちや、常連の方々とはある程度、お話することができました。
そうでなかった方には、またの機会にお目にかかれればと思います。

とちぎ将棋まつり・棋王戦宇都宮対局に関しても、来年以降も盛大に開催が続くことを願っています。

現在地宇都宮

予約投稿です。

今日は前から行きたかった大谷資料館に立ち寄ってから帰京予定。
栃木県もずいぶんいろんなところに行きましたが、当然ながらまだまだ行ってない場所もたくさんあります。
ということで昨日の棋王戦のことはまた帰ってから。

数日前の話題。
こないだのニコ生出演の日は、叡王戦七番勝負の発表会と重なっていました。
第1局は台湾とのこと。海外対局を検討している、というのは風の噂で聞いていたのですが、圓山大飯店とはすごい。楽しみですね。
その後は世界遺産シリーズ、後半は定番の宿という流れになったようです。

それと「見届け人」という試みがあるそうですね。
応募がどのぐらいあるか、反響が楽しみです。
とりあえず一人、手を挙げている方を見かけました。

また今年度内に来期の女流代表・アマ代表の決定戦も生放送で行うとのこと。
NHK杯の女流代表決定戦や、アマ王将戦(優勝・準優勝は銀河戦にも出場)の放映などもありますが、真新しい試みだと思います。

あと「超」人間将棋の件、これは幕張で行うのですね。
放映中に藤井七段がゲストで登場、という話題が出たときに「天童に来るんですね」と言ってしまったのですがこれは誤りだったみたいです。
勘違いをお詫び・訂正させていただきます。

今年は桜がすこし早いみたいで、東京は今週には咲き始めるそうで。
すこしずつ、暖かくなってきていて、春が待ち遠しいこの頃です。

棋王戦、とちぎ将棋まつり

今日は棋王戦第4局が宇都宮で行われています。
いよいよ今年度も残すところあとわずか、渡辺棋王(王将)と広瀬竜王のどちらが二冠として年度末を迎えるか、来年度の勢力図を占う意味でも大きなタイトル戦です。

おりしも昨日のモバイル中継、好局振り返りは渡辺二冠の今期順位戦からでした。渡辺さんのいまを知る意味でも必見と思います。

同時開催のとちぎ将棋まつり、今年はつるのさんが出演されるのですね。
また、地元出身・在住の長谷部君にとっては棋士として初めて迎える晴れ舞台でもあります。カロリーナも久々の登場です。

僕自身は今年は出演はありませんが、これから観戦に向かいます。
タイトル戦を現地で観戦する機会は久しぶりなので、楽しみにしています。

皆様もぜひ、盛りだくさんの一日をじっくりとお楽しみください。

告知をひとつ。
こないだの収録はこちらでした。
テレビ朝日「ザ・タイムショック」に片上大輔七段が出演
直前にまた、お知らせしたいと思います。みんな見てね。

では、行ってきます。

順位戦閉幕など

一昨日のB1最終日をもって、今期順位戦が全クラス終了しました。
当日は解説で忙しかったので、他の対局は軽く進行を確認する程度で、昨日の午後、改めて全局目を通しました。

渡辺二冠の12戦全勝は圧巻でした。最終局も完勝で、ここを含め全体的にB1にしては早い進行が多かった印象です。
齋藤王座ー畠山七段の師弟戦は来期も行われることにが決まり、再び注目を集めそうですね。

全クラス通じて、最終日に昇級(名人挑戦)自力の棋士が全員白星を挙げました。放映でも軽く触れたのですが、これはかなり珍しいことと思います。
プレッシャーのかかる場面でどういう気持ちで臨むか、というのは棋士にとって大きなテーマでもあり、一般社会から見ても将棋界に学ぶところありそうです。

最近yahooで活躍中の遠山Pが、今期の順位戦を総括しています。
【将棋】順位戦終幕。躍進の20代、苦戦の30代、実力をみせた40代

いつも面白いですが今回のは特によくまとまっていますね。
分析がうまくいっているのが本人の好調の秘訣でもあるのでしょうか。
以前はそういうキャラじゃなかった気がするんですが(笑)

この記事にもある通りで30代の自分は苦戦が続いていますが、努力を続けていればこの先40代、50代になっても結果を残すことはできそう。という意味で励みにもなります。
ソフトの登場をはじめとする環境の変化によって、年齢による能力の低下はむしろカバーしやすくなっているということも感じますし。

ここから新しい表ができるまでの1ヶ月ほどは、棋士にとってはちょっとしたシーズンオフになります。
今年は特に他の対局がまったくないので(2年前もそうでした。昨年は違った)、自分の将棋をゆっくりと見つめ直す時期にしたいと思っています。

視聴御礼

昨日は長時間、また遅くまでご覧いただき、どうもありがとうございました。
話す仕事は久々だったのですが、おかげさまで楽しくできました。

途中で叡王戦の発表会があり、ちょうど手が進まない時間帯だったので助かりました。しかし、あれで良かったのだろうか(笑)

午後はずっと形勢判断も指し手も難しい時間帯が長く続きました。
本局のワカレは今後の研究課題になりそうです。

終局が0時直前、そこからエンディングで放映としては日をまたいで、まだ近くまで来る電車はある時間だったのですぐに連盟を出ました。
そうしたら木村九段の支援者の方々が。個人的には、たぶん初めて見る光景でした。
木村さん、A級昇級おめでとうございます。

1時すぎに帰宅、4時頃まで一通りの報道を見てから寝たら、今朝は起きたらお昼前でした。
まるで自分が順位戦を指した翌日のような感覚です。

昨日は他にもお知らせやニュースの多い一日でした。
そういった話題はまた明日以降に。