おうちゃんを救う会(続)

昨年末に書いた記事の件ですが、その後、お金が集まって渡航のメドが立ちましたという連絡がありました。
おうちゃんを救う会

もっともこれでゴールではなくて、これからドナーが決まり次第、手術に向けて渡航、ということになるみたいです。
つまりようやくスタート地点に立てたところで、まだまだ大変な道のりだと思いますが、無事に移植が成功することを祈っています。

先月半ば頃に、テレビの報道番組で取り上げられたのを僕も観ました。
やはり話で聞いているのと、映像で実際に目に飛び込んでくるのとでは印象も違って、頑張ってほしいなと改めて思いました。

前にも似たようなことを書いたと思いますが、小さなことであっても自分のしたことが何らかの形で役に立つのであれば、それは幸せなことだと思います。
募金にご協力いただいた方々には、どうもありがとうございました。

棋王戦開幕

昨日の棋王戦は、後手番の渡辺棋王が完勝で、かなりの好スタートという印象の一局でした。
序盤は一歩損で面白くないワカレに見えたのですが、そうでもなかったようで、こういうところはいかにも現代の相掛かりという感じですね。

この「一歩損作戦」は間もなく発売の「平成新手白書」でも取り上げています。
ただ、それは7四で歩を取らせる形で、本局のように6四で取らせる形は執筆中には注目していませんでした。

本局とだいぶ形は違いますが、先月の遠山ー畠山鎮戦(竜王戦・モバイル中継あり)で指されたばかりでまだ類型はほとんどなく、平成31年に入ってからの新型と言えそうです。
今後増えていく可能性も高そうで、早くも続編候補が登場しました(?)

棋王戦といえばとちぎ将棋まつりですが、今年も第4局と同日程で開催されます。
とちぎ将棋まつりHP

僕自身は今年は出演予定はありませんが、棋王戦の観戦には行こうと思っています。
前夜祭等ありますので、ぜひお申込みはお早めに。

ちなみに第2局は今年は富山ですね。
次局以降も熱戦に期待しましょう。

連日の

順位戦観戦でした。

控室に着いたら将棋世界誌の取材で来られていた泉先生に「片上君、ずいぶん久しぶりじゃないの?」と声をかけられました。
たしかに、前日のA級の前がいつだか、思い出せないぐらい久々でした。

若い頃は控室の常連で、順位戦の日は半分ぐらいは行っていたと思います。
いまはネット中継が充実していること、他の勉強法が増えたこと、家が少し遠くなったこと、昔よりは夜型の生活でなくなったこと等々、いろいろな理由で少なくなりました。
でも、やはりリアルタイムでその日の将棋を検討するというのは良いですね。
勉強にもなるし、何より将棋を観ること自体が楽しいので。
これからも機会があれば足を運びたいと思います。

さてC2は、夕休間際に及川六段が勝って早々と昇級決定。
高勝率でも、というかそういうときにこそ大きな結果が出ないと満足できない世界なので、さぞホッとしたのではないかと思います。おめでとう。
2番手の石井五段も勝てば決まりでしたが敗れ、2番手以降はやや混戦模様になってきました。
残りの半分と、最終日、どうなるでしょうか。

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何度かブログにも書いている通り、現在囲碁将棋チャンネルの「中級講座」を担当しています。
こちら10分番組で毎週1テーマずつ進んでおり、火曜・土曜の放映(内容は同じ)となっています。

中級ですので、有段者に手が届くかどうかの分かれ目になりそうな内容にしたつもりです。ぜひご覧ください。
またご質問等コメントにいただきましたら、なるべくお答え、もしくは記事で取り上げさせていただきます。

今日から棋王戦5番勝負が開幕ですね。
相掛かりで現在はあまり見ない形のような気がしますが、ここからよくある形に落ち着いていきそうな感じもします。
フルセットまで見たいですが、どうなるでしょうか。

最終日へ

昨日は夕方、NHKでちょっとした取材を受けてから、連盟へ。
こちらの番組は5月頃放映見込みとのことで、撮影を進めているところのようです。
正式に告知が出たらまたご紹介したいと思います。

A級順位戦は、佐藤ー糸谷戦の解説担当でもあったのですが、渋谷を出たらすでに終わりそうな局面で焦りました。
結局は夕休明けすぐに終わりました。糸谷君の優れた大局観が光る一局でした。
早指しの彼は「良くなるとますます早い」のが特徴なので、結果として早い時間に勝つことが多く、A級に上がってもそのスタイルは変わりませんね。

その後、終電間際まで他の対局を観戦。
久々にゆっくり検討に参加できて、至福のひととき、楽しい一日でした。
特に久保王将のさばきには感動しました。
▲6八金と一度しゃがんで、▲5六歩と突いて4六の歩を取らせて▲5七金、そこから駒が次々にさばけていく様は圧巻で、ぜひ盤に並べて味わってほしい手順です。
ああいう振り飛車を指したいと思いますが、マネするのは難しいですね。

他、豊島二冠の深い研究にはいつもながら驚嘆しました。
深浦ー広瀬戦は中盤、稲葉ー阿久津戦は終盤で形勢が揺れたように思います。
深浦九段はずっと歩の少なさに悩む展開だったと思いますが、それをものともしない勢いのあるスクラムに圧倒されました。

最終戦は5局中4局は挑戦もしくは降級に絡むカードとなり、最終日も盛り上がりそうです。

今日も夜はC2の観戦に行く予定です。