竜王戦タイに

2泊3日の出張から帰京しました。
栃木でお世話になった皆様方、どうもありがとうございました。

竜王戦は広瀬八段が勝って2-2のタイに。
終盤の逆転だったようですが、もともとが難しすぎてあんまり大きな逆転という印象はなかったです。
ただ以前の羽生竜王ならば戦いが長引くような指し手を選ぶところ、今期はやや無理気味でも攻める手を選択している印象で、本局に関してはそれが裏目に出たのかなと観戦していて思いました。

これで第6局の開催が確定して、指宿の方々は喜んでおられることと思います。
タイトル戦の後半は行われるかどうかが確定していない状況でスタートする代わりに、回ってきた場合は決着局になる場合も多いです。
たとえば棋王戦の宇都宮対局はけっこうこのパターンが多いんですよね。
今期の竜王戦は7局まで行きそうな感じがしていますが、どうなるでしょうか。

 

今週は対局予定には出ていないのですが銀河戦の対局があります。
放映はだいぶ先になると思いますので近づいたらまた改めて書きたいと思います。

それと数日前のこと、急な連絡があって、ちょっとしたテレビ取材を受けました。
今日の「ヒルナンデス」というお昼の情報番組で、将棋の特集があるようです。
良かったらチェックしてみてください。
相変わらずいろんな形で将棋が取り上げられることが多く、注目されているのはありがたい限りですね。

今日は王将リーグ最終日。
状況はこのようになっています。
大混戦の王将戦挑戦者決定リーグ戦最終局、挑戦者になるのは?【プレーオフ進出条件まとめ】

最近の中継

先週の対局以降、なかなか追い切れてなかったのですがようやく全部に目を通しました。
全体を通して見ると、大きな逆転も比較的多かったような気がします。

順位戦は火曜日にC1、木曜日にB1とC2の半分、他にA級も3局。
C1は最後に残りそうな金井ー青嶋戦が逆転したのを見届けて帰った、つもりだったのですが後で見ると最後にもうひと波乱あったようで。
再逆転のチャンスがあったかもしれません。

B1の山崎ー木村戦はまさかの結末でした。
感想戦はなかったけど、頭を冷やして戻ってきたので棋譜コメントには感想が書かれている。というのはなんとも珍しいですがその気持ちは分かるような気がします。

C2は全勝者2人がそろって負け、昇級争いは混戦模様でしょうか。
こちらもトン死と思われる結末がありました。
A級は佐藤会長の剛腕にまたびっくり。なんであの玉形で勝てるんですかね。

連休初日、叡王戦は斎藤王座の貫禄勝ち。
リアルタイムでは最終盤、逆転かと盛り上がったみたいですが後から棋譜だけ観るとあんまりそういう感じには見えなくて、やっぱり生で観ていると違うんだなと思いました。
藤井七段の戦型固定は相変わらずで勝率も高いままですが、さすがに相手がトップになってくると大変なのかなという気がします。

倉敷藤花戦は里見さんの防衛でした。
壁が厚い、という感じです。

竜王戦第4局は2日目に入りました。
この同型がどうか、は大きなテーマなので本局とその後の研究で一定の結論が出て流行に影響を与える可能性は高そうです。
後手としてはこれで互角に戦えるのであればいろんな駆け引きが一時的に不要になるかもしれません。

角換わり腰掛け銀同型といえば以前はこの形が当たり前でしたが

最近はこの形(本局)が大きなテーマになっています。

5八金・7九玉の2手に代えて4八金・2九飛なのでまっすぐ進めば手数は同じなのですがそこに至るまでに駆け引きがあることが多く(本局もそう)、手数や手番が一定しないこともありいっそうややこしさを増しているのが最近の角換わりの特徴と言えそうです。
これで後手が互角に戦えるのであればこの局面の採用数は増えそうですし、避けないといけないのであればさらにややこしい駆け引きが続くことになります。

最後に、「まいにち詰将棋」のコーナーに自作が掲載されました。
2018年11月23日の詰将棋
うまくまとまってお気に入りの作品なので、ぜひ解いてみてください。

現在地宇都宮

昨日は恒例の段位認定大会でした。
初めて訪れたのが新四段の年ですから2004年、以来15年間ずっと毎年こちらの高文連の先生方にお世話になっていることになります。

昨夜は久々に、大会終了後に先生方とゆっくりお話させていただく機会も持てました。
どうもありがとうございました。

今年は地元出身・在住の長谷部新四段誕生があり、ぜひ今後も応援してくださいと、本人のいない場でしたがお話してきました。
個人的にもまたお招きいただくことがあれば足を運びたいとは思っています。

そういえば長谷部君、「小山大使」になったそうですね。
小山市「ふるさと大使」を委嘱 プロ棋士・長谷部さんに
こうやって地元から応援され、また地元のために活動する棋士が増えるのは本当に素晴らしいことだと思います。

この連休は予定が空いたので、半分プライベートでそのまま滞在することにしました。
今日は地元強豪中心の研究会兼指導、明日は県連の会合に顔を出して夜遅く帰る予定です。
様々なご縁をいただいていることにいつも感謝しています。

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昨日、ホテルに着いたら外まで大行列、何事かと思ったらチェックインを待つ人の列でした。
たまたま団体客が重なったのかもしれません。さすがにこんなことは初めてで驚きました。
もちろんこうなるとチェックイン後に部屋にたどりつくのも一苦労です。(エレベーターが来ない)
日本はいま明らかにキャパオーバーかつ人手不足なわけですが、それをまざまざと見せつけられるような出来事でした。

東京オリンピックまであと2年弱、そして昨日は25年の大阪万博が決まったそうですが、受け入れは大丈夫なんですかね。
同質性の強い社会がすこしずつ変わっていくのは良いこととは思うものの、街が混みすぎるのは考えものなので対策が求められていると思います。

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今日から竜王戦第4局、舞台は福知山城。
戦型は大方の予想通り角換わりに進んでいます。注目の食事注文は、どうなるでしょうか。

また倉敷では藤花戦の第2局。
前夜祭でも全員の方が豪雨災害のことに触れておられましたね。一日も早い復興を願っています。
また、ぜひ多くの方が(これは将棋イベントに限らず)美しい倉敷の街を訪れて下さることを願っています。

対局の日のこと

先日の順位戦を指したとき、いわゆるトクタイ(特別対局室)のふすまが、新しくなっているのに気がつきました。
畳は時々入れ替えがあるんですが、ふすまは畳ほど頻繁には交換せず、珍しい印象ですがいつ以来で、いつのことなんだろう?

最近は動画中継等も多いので、もしかしたら気がつかれた方もいるかもしれません。
特対のふすまは以前のものは4枚セットで表裏とも一つの絵になっていて、おそらく新しいものもそうなのだと思われます。
もっとも、閉まった状態を目にすることはあまりないかも?

LPSAの新女流棋士である礒谷さんと、たまたまお昼が一緒になり、おめでとうと言ったらその日の対局に勝って、また昇段したのですね。おめでとう。
(マイナビ本戦ベスト4)
デビュー戦で昇段して、次は里見ー清水戦の勝者と対戦とは、なかなかにすごいことです。

自分と同世代の千葉さんが「お母さんと研修会で指したことがあります」と声をかけていたのがツボでした。
そうか、もうそういう世代なのかと当たり前のことをまた思ってしまったよ。

ちなみにこの日のお昼は「ふじもと」が大人気だったのですが、「チキンカツ丼」の流行は千葉さんの功績がかなり大きいと思います。
これは将棋めし研究家の方々には常識かもしれませんが、ふと思い出したのでメモしておきます。
そういえば将棋世界に連載が始まったのにはびっくりしました。今後どんな展開になるのか楽しみです。

なんでこんなよもやま話を書いているかというと、今朝は早い時間から栃木出張で予約投稿だからです。
予定通りならばたぶんいま頃新幹線の中、これから恒例の段位認定大会に行ってきます。
昨日の順位戦等のことは、また明日以降に。

2000局

昨日から今朝にかけては羽生竜王の記録がまたひとつ、ニュースになっています。
33年弱で2000局・1400勝、年間60局・40勝を上回るペースとのことで、本当にすごいの一言ですね。
大山先生の勝数記録を抜く日も近そうです。

今年は天童で「二千局盤来」というイベントがありましたが、羽生先生もいろいろとギネスに認定していただいたほうが良いような。

昨日の中継は差がついた将棋が多かったですね。まあそういう日もあります。
リコー杯は将棋の内容だけでなくスコアも3-0での決着。
第1局は大熱戦でしたがその後は里見さんが強かったですね。
A級2局も比較的早い時間に終局していました。

あと竜王戦の4組裏で同期の2人が初の3組を懸けて戦っていて、注目していました。
編集長、地味ながらこれは快挙と思います。
自分も巻き返さねばと、良い刺激になりますね。

王将リーグは大混戦に。
最終戦を前に1敗がいないという状況はさすがに珍しいのではないでしょうか。
4-2上位のプレーオフになることはすでに確定していて、こちらのツイートが分かりやすく整理されています。

トップ同士が拮抗しているという状況が結果にも発揮されたリーグ戦になったという印象です。

今日もA級・B1・C2とあって豪華な一日です。