日本シリーズとか

カープは残念ながら△〇のあと4連敗でした。
相手が強かったですね。
一度は日本一が見たいですが、また来年の楽しみになりました。

野球観戦は最近はすっかりご無沙汰だったんですが、久々にテレビで何試合か応援して、面白さを再認識しました。
機会があればまた球場にも足を運びたいものです。

竜王戦第3局はまたしても大変な名局だったと思います。
本当に最近素晴らしい将棋が多いです。
広瀬八段が一番返し、シリーズの行方も分からなくなりました。

当日の午後は秋田を小旅行中で、何度か進行をチェックしていましたが終始羽生竜王が押しているように見えていました。
あれだけ攻められてよく持ちこたえられるものと思います。
最近の広瀬八段の将棋を見ていると苦しいときについていく指し回しが抜群に優れている印象です。
そういえば、自分との将棋もそんな流れで最後に勝ちをさらわれたのでした。

羽生竜王に紫綬褒章
ちょうど竜王戦開催中のニュースでした。おめでとうございます。
報道の見出しが「将棋の羽生竜王ら〇〇人に・・」という感じになっていたのが、すごいことですし将棋界にとってこれ以上なくありがたいことと思いました。

囲碁の名人戦第7局で、張栩さんが井山さんからタイトル奪還とのこと。
自分とほぼ同世代の棋士が、平成生まれの七冠王から(対局時は六つになってましたが)タイトルを取り返したと考えると、本当にすごいことと思います。
張栩さんの「勝利は10%から積み上げる」は本当に素晴らしい名著で、数々の名言は自分もいつも心に留めています。

秋田出張のことはまた明日改めて。

9/20 高野六段戦

王位戦の予選1回戦でした。

先手中飛車に対して相手は角道を突かない左美濃からの△1三角。
この戦法は都成五段の著書(末尾)に詳しく、非常に有力で手ごわい作戦です。
都成君、本当は中飛車党のはずなのに裏切りは困るなあ(笑)

僕もこないだ読んで勉強したばかりの気がするんですが、この本が出たのがもう半年以上も前とか、時が経つのは本当に早い。
流行の移り変わりも早く、この将棋でも居飛車側に新たな工夫が出て、ちょっと苦しくしたかと感じていました。

対局翌日に「急に景色が良くなり」と書いたのがこの場面。

ここで▲5八飛が絶好の一手で、手ごたえあり。
△同飛成▲同金左(この一手が大きい)△7九飛▲5九歩、と進めば自玉は鉄壁、後手玉へは▲3四歩の厳しい攻めが残りはっきり優勢。
実戦は△6六飛▲同歩△6七角ですがこれも優勢です。
ただしその判断自体は間違っていなかったものの、ちょっと過大評価していた面がありそこは反省が残りました。

戻って図の△3五角(歩を取った)ではいったん△6五歩と打診されていたら、難しい形勢でした。
図の局面では6六角が攻防に絶好のポジションなので、それを動かすのが急務という理屈です。

その後だいぶ粘られてしまったものの、リードしたままようやく終盤の入り口へ。

ここで▲5四飛!が気持ちの良い一手ではっきり良くなりました。
中飛車は大駒を大きく使うのがコツの一つだと思います。

これからももっとさばきの感覚を身につけて、アマチュアの参考になる将棋を観ていただきたいと思っています。

9/14 永瀬七段戦

棋王戦ベスト8入りを懸けた一番でした。

対局翌日に妙手の出た場面を書きましたので、その後振り返ってみて形勢の分かれ目となったと思われる場面をひとつ。

図は中盤の難所、長考40分余で3二の玉を2二に遠ざけた場面。
この手は後手の狙い筋である△5五銀に対して▲6五馬とかわしたときに、馬のラインに玉が入ってくる(以下△4三金なら▲5五飛△同歩▲4四銀のような攻めがある)のを避けた意味があります。

ここから実戦は▲4六馬△5五銀▲同飛!△同歩▲5四銀と進みました。
指している当人としては棋譜コメントのニュアンスとは違って、形勢が良いとは思っていなかったのですが、結果としては思い切って踏み込めたのが功を奏しました。

飛を切ってしまうので決断を要したものの、手順自体は一番自然なので、これでさばけなかったら仕方ない、という思いもありました。
こういう感覚を大事にしたいと思います。

ただ、その次の△4四飛打!には本当にびっくりしました。
もっともびっくりしたのは自分だけで、ソフトもこの手を示すようですね。いやはや。
こういういろんな手に出会えることが将棋の面白いところで、そう思える精神状態を、大切にしたいものです。

戻って図の△2二玉では△5五角と打たれる手を警戒していて、実際有力だったように思います。
実戦の▲4六馬のタイミングで△5五角と打つほうが自然なのですが、それには▲4七歩がぴったりです。
このあたりの変化がこちらに都合良くできていて、終盤も以前書いた通りで、勝ち運がありました。

秋田へ

今日はこれから秋田に出かけてきます。

今年は夏に、大曲にお招きいただきました。
また以前、横手にも一度おうかがいしたことがあります。
いずれも内陸部ですので、日本海側、秋田市は初めてのことになります。

つまりまだ秋田新幹線で終点まで行ったことはないので迷ったのですが、所要時間を考慮して今回は空路にしました。
もっとも、秋田空港も初めてなんですけどね。
地図で行った場所がすこしずつ埋まっていく感じは好きです。

昨日は順位戦観戦、の予定だったのですが夜は日本シリーズの応援で手につかなくなってしまいました。
まあそういう日もあるでしょう。
手に汗握る熱戦の末延長サヨナラ負け、無念ですがここからはトーナメントのつもりでホームゲームを頑張ってもらいたいです。

ブログは明日からしばらく9月の対局の振り返りを入れてあります。
早いものでもう11月なので、しっかり反省して次につなげていかないといけません。

では、行ってきます。

実戦詰将棋

すこし前の将棋になるんですが棋王戦の三浦ー佐藤戦の感想戦コメント(変化手順)で、奇跡的な詰み筋が書かれていて感動したので、図面を作ってみました。これはすごいです。

解答はコメント欄に記しておきますが、興味のある方はぜひ考えてみてください。
どうして実戦の終盤というのは、しばしばこういうことが起きるんですかね。

感動や憧れは上達への一里塚です。
こういうすごい手に頻繁に出会えることは、やっぱり環境という点で昔に比べて恵まれてるなと思いますね。

 

今日から竜王戦第3局、舞台は鹿島神宮。
鹿島アントラーズに鹿島神宮ですが、鹿「嶋」市なんですね。知りませんでした。
調べてみると、佐賀県に鹿島市が先にあったとか。そうでしたか。
ちなみに、いばら「き」県かしまし、です。それは知ってた。

戦型は大方の予想通り、3局連続3度目の角換わり。
傍から見てると同じようなことをやっている感じですが、サンプルがこうも増えてくると「角換わり腰掛け銀▲4八金型▲2五歩型vs△5二金型」などと細かく呼んで分けていったほうが良いのかなと、そんな気もしますね。
ちなみに今日は「▲4七金▲2六歩型vs△6二金型」に進んでいます。
当面はどちらがどこからどう仕掛けるかが注目ということになります。

今日はB1とC2の順位戦が同時に行われるなど、対局の多い日でもあります。
斎藤王座は初タイトル獲得から中1日で順位戦なのですね。大変な日程です。

今日は一日じっくり観戦dayにします。