会報とか

日本シリーズ、昨日はカープ快勝で良い滑り出し。
あと3つ、頑張ってほしいです。

先日のバックギャモン王位戦のこと、JBL(JAPAN Backgammon League=日本バックギャモン協会)に優勝記を寄稿しました。
月に一度、会員向けに会報(将棋でいう支部会報のようなもの)がpdfで届くんですがそこに掲載される予定です。

例年大会が開かれる10月が会員更新月なのですが大会会場が変わったせいか?更新していない人がけっこういるという情報を見かけたので、宣伝の意味も兼ねて記しておきます。
上記、新規会員の方ももちろん読むことができますので興味のある方はお申込みください。

 

関連して(?)詰パラの話なんですが短大・大学・大学院の3校で半期賞を獲得した方がいて、びっくりしました。
これって前例あるんですかね。とんでもない偉業に思えますが。

最近パラパラと(詰パラだけに)めくっていると棋士の力作がやけに多くて、なるべく解きたいのですがちょっと手が出ない配置のもあるのでシビれます。
できればもうすこし易しいものを・・・

あとたしか昨年、東大将棋部の部誌「銀杏の駒音」で知ったんですが某有名作家が実は部員らしいというのにびっくり。
で、部内のフェアリー将棋が詰将棋になって今月の詰パラに登場。
(根津詰将棋=p35)

5手詰なので頑張って解きましたけど、よくこんなの考えるもんですね。
詰将棋作家の頭は本当に不思議です。将棋指しから見ても。

ということで今日は少々(?)マニア向けの話題でした。

引き分け

野球のほうの日本シリーズが開幕しました。
最終盤、延長に入ってからたまたまテレビで観ていたのですがまさかの引き分けにびっくり。
日本シリーズで引き分けは3回目で、すべてカープらしいですね。へえ。
僕はいまだカープの日本一を見たことがないもので、三度目の正直、となることを願っています。

野球の引き分けは死力を尽くして、時間も通常よりかかって、だいたいお互いどこかでチャンスもピンチもあって、というところが将棋の持将棋とよく似ています。
どちらもめったに見られないですが、たまに見られるところもよく似ています。
出現率はさすがに持将棋のほうが多いんですかね。

いまはニワカですが野球は子供の頃からよく球場に足を運んでいました。
やはりリアルタイムでの観戦にまさるものはない、というところは将棋も他のスポーツも同じかなと思います。

 

叡王戦は前例のある進行そのままに差がついてしまったようで、珍しいこともあるものです。
一時期は皆でそうならないようにと気をつけていたところ、最近は誰もがバラバラなことをやっている(研究している)ので、もしかしたらこういうことが起きやすくなっているのかもしれません。
自分の場合でも公式戦の前例そのままに、ということはあまりないですが研究会で同じ将棋指しました、と言われたりとかは経験があるので、その延長と言えなくもない(?)。全然違うかもしれませんが。

最近だとこの将棋は〇〇vs△△でありました、と知らないソフトの名前を言われたりするかもしれないので、ちょっと怖いところです。
そもそもレベルが上がると、ある程度類似してくるものという可能性もありますしね。
あらゆる変化、実戦例を網羅することは人間にはできないでしょうから、難しいところです。

将棋のほうの日本シリーズ(JT杯)は菅井七段がこれ以上ないような快勝でした。
自分なんかには謎としか言いようがない作戦で、その後の進行を見ても9筋の位とか全然主張点になってないんですが、気がついたときには優勢になっていて、不思議というかすごいというか。
マネしてみたいですが、ちょっと難しそうです。

今日は日曜日ですが王将リーグがありますね。毎日ありがたい。

そして世間はなんだかハロウィンモードのようですね。
自分は家で原稿書きです。

完結、開幕

叡王戦本戦が今日から開幕ということで、それに合わせて24棋士へのインタビュー企画も完結を迎えたようです。
最後はどことなく「どう羽生」を連想させるタイトルで締めてきました。
なぜ羽生善治だけが伝説なのか?

それにしてもなぜ羽生先生は、こうもあらゆる質問に簡潔に答えられるのですかね。
いろいろすごいわけですが、ある意味この点が一番すごいかもしれないと思うときがあります。

最後のほうはかなり駆け足だった印象の中で、たとえば中村王座や菅井七段など、印象に残るインタビューが多かったです。
正直なところもうすこしゆったりしたペースで読みたいなと自分なんかは思うのですが、しばらく前の「王将リーグ・7番勝負出場の全8人」のインタビュー企画も毎日更新であっという間でしたし、こういうのがトレンドなのかもしれません。

最近よく思うのは「棋士の肉声」が貴重でかつファンも求めているコンテンツである、ということが世の中に広く知れ渡ってきたんだなということ。(だからこんなにも良いインタビュー記事が増えているのだと思う)
もうひとつは、書き手の腕はもちろん大事だし、答える側の役割も大事だし、それに加えて両者の相性とかお互いの準備がとても大事なのではないか。ということです。
最近「マッチング」という言葉をよく目にするように、この場合も三者がうまくマッチしたとき、すごく良い記事になるように思います。

一方で最近はコンテンツの消費速度が上がりすぎて、なかなか生み出すのに時間をかけられないのが課題なのかなと感じています。
たとえば自分も最近(将棋の技術的な)本を書いているわけですが、出来上がるまでにかなり少なく見積もっても3~4か月はかかりその間にもどんどん新しい棋譜や新しい手は生み出され、それを解説した良質な記事や本が出るから目を通さざるを得ないわけです。

そのあたりがうまく調和した社会、業界になっていくのが理想かなと思いますね。
いまは人間が何かを生み出すにはちょっと忙しすぎる気がしています。仕方のないことなのかもしれませんが。

さてそれはさておき、今日の叡王戦は15時開始です。
同じく夕方からはJT杯もありますね。
今日もお楽しみください。

順位戦とか

今週は2日続けて順位戦の一斉対局があり、そこの2クラスだけで30局以上と対局の多い週でした。
これだけあるとなかなか全部は観きれないという方もいそうなので、後からの観戦の参考にもしていただければと思います。

火曜日、C1、自分自身は20時台とやや早い終局。
最近は展開が早いことも多く、持ち時間を使い切る大熱戦になった場合は23時前後の終局になりますが、そうでない場合は夕休前後の早い時間と二極化が進んでいる気がします。
そして最善を尽くすと徐々にそうなっていくのは仕方ないような気もします。

というのも有利なほうはできることなら時間を残して勝ち切りたい、となるといまのルールだと1時間程度は残すことを意識せざるを得ないので。
逆に時間を残して負けてしまうのは反省なんですが、首尾よく逆転したときに時間が残ってないと勝てないという意味もあるので難しいところです。

夕休時に知りましたがこの日、またも二歩があったそうで。
反則は不思議と連鎖します。本当にある怖い話です。

大阪では藤井七段がまたも見事な将棋を披露していました。
特に▲6九角はすごい手でした。後で考えると善悪は微妙だったみたいですが、ああいう手が出てくる将棋の作りになっているところが才能なんでしょうね。

水曜日、B2、この日は前日以上に熱戦が多かった印象でした。
特に大石ー千田戦と飯島ー村山戦、2局の兄弟弟子対決が面白かったと思います。最近は相掛かり系の不定形がトレンドですね。
飯島さんの▲7七桂という手は10年に一度ぐらいの珍手筋ではないでしょうか。
他では先崎ー中田戦の終盤がすごかった。逆転だったのか、そうでないのか判断がつかなかったのでまた後で考えてみたいです。

千日手も両クラス1局ずつありました。
いまのルールだと指し直しにならない限りはまず日付が変わることはないですが、やっぱり千日手になるとかなり遅くなりますね。
自分はたしかまだなかったはずですが、いずれは体験することになるのでしょう。

順位戦はこれで折り返し、後半戦も頑張ります。

竜王戦など

竜王戦第2局、羽生竜王が攻め切って勝ち。
後手番ブレイクで連勝スタートは相当大きい印象です。

封じ手の局面、羽生竜王の側の評判があまり良くなかったのが自分には意外でした。
なんとなく、昔の感覚だと多少切れっぽくても攻めがつながる感じなのと、羽生竜王の信用というのもありそうなので。
局面の評価が正確になってきているのと、あとソフトの評価値が背後にあるのもやはり大きいのかなと思いました。

結果としてはゴチャゴチャと攻めがつながったということで、昔の感覚のほうが正しかったような気がしないでもなく。
実戦的に、という言葉を使うまでもなく、自分の感覚としては先手がリードしている印象はあまりなかったです。
感想戦コメントにあった▲8二銀~▲7一銀成というのはなんともやりにくい手で、これしかなかったのであればやはり元々が難しかったのではと思います。

それにしても、正直なところ今回ばかりはさすがに無冠のピンチかと思っていましたが。いやはや。
角換わりシリーズが続きそうですが、その中でどんな工夫が見られるか、次も楽しみです。

日付戻ってリコー杯の第1局も大熱戦でした。
混戦だったので二転三転はあったと思うものの、はっきりしない局面が続いていてさすがでした。
ちょうど昨日読み初めた「超越の棋士 羽生善治の対話」に出てくる羽生竜王の言葉の中に「微妙な均衡が保たれている将棋」が良い将棋である、というのがあるんですが、秒読みで長手数続く熱戦にもたしかにそういう部分があるように思います。

一昨日、昨日と続けてあった順位戦のことはまた明日に。