先週の中継など

今日から10月。
東京は台風一過です。

昨夜は部屋が揺れるほどのすごい風でちょっと寝付けなかったですが、特に何事もなくて良かったです。
現在の東京は運休・遅延による混乱が生じているみたいですね。
これは大都市ならではだなあと思いますが、大きな被害が出ていなくて何よりと思います。

しばらく書いていなかったので先週行われた中継のことなど。

倉敷藤花戦で妹弟子が挑戦権を獲得。
棋譜コメントで知りましたが中村ー谷口戦ってえらく対戦成績に差がついているんですね。
やはり相性というのはあるのでしょうか。

トップ棋士勢ぞろいの王将リーグが開幕。
今期から「将棋プレミアム」で全局放映されることになったそうです。
これはけっこう画期的なことで、今後はこういう流れが加速するのかもしれませんね。
『第68期王将戦挑戦者決定リーグ戦』全対局を将棋プレミアムで生配信

王将戦は下位の棋士にとってはおそらくもっともリーグ入りが難しい棋戦で、自分も一度は入りたいと思っているのですがなかなか実現しません。
トップ同士ばかりで6局なので、竜王戦や王座戦のタイトル戦と並行して指す棋士にとっては日程が大変な棋戦でもあります。
今期それに該当している広瀬八段と中村王座が白星発進でした。
両方とも角換わりの将棋で、こってりとあっさりでしたね。

順位戦は自分のクラスであるC1の5回戦、抜け番調整回がありました。
ここを指さない多くの棋士(自分も)にとっては8月末の次が10月下旬ということで、ちょっとした変則日程になっています。
その翌日がB2の4回戦という日程でした。
こちらは人数が偶数なので通例通りの進行で、そろそろ上下分かれてくるところです。
いまのところ全クラスに全勝者がまだ残っているという状況ですね。

叡王戦は本戦進出者出そろいまであとすこし。
弟弟子の竹内君が四段戦を突破。
四段戦だけは全員で1枠なので、「予選通過」というより「クラス優勝」という感じがするんですよね。
昇段で四段戦卒業と同時に結果を出したのは立派です。おめでとう。

今週は王座戦第3局が大きな一番です。
自分の対局も中継していただけるようで、頑張りたいと思います。

最近涼しいなと思っていたら、気がつけば今日で9月も終わり。秋ですね。
本来は良い季節のはずですが、台風が心配。

またしても西日本が大変なようで、今日の文化検定は、大阪では中止になったとのこと。
やむを得ないことと思います。

僕も今日は家から出ないで仕事することにします。
皆様もどうかお気をつけください。

 

今月は海外旅行に出かけたり、昇段のお祝いを何度かしていただいたり。
監修した本も無事刊行されましたし、わりと忙しく、充実した日々を過ごせました。
対局のほうは4局あって2-2でした。
満足とまではいきませんが、内容的には向上していると思うので、年度の後半はもっと結果が出せればと思っています。

いま講座と本の仕事をいただいていて、なかなか思うようには進まないのですが日々、そのことばかり考えています。
なんというか、将棋指しらしい生活という感じがします。
こういう状況は久々で、若い頃とはまた違った感覚なんですが、いずれにせよ楽しみながら仕事と対局に全力投球したいと思います。

年内ぐらいはわりと忙しそうなので、すこし分量を減らそうかなとも思っているのですが、毎朝のブログはできる範囲でこれからも続けていきたいと思っています。

では今日はこのあたりで。

久闊を叙する

しばらく前のこと、ひょんな連絡があり、昨日は広島将棋センター時代の後輩と食事してきました。
いやはや、懐かしい。立派な社会人になっていて、何よりです。

うち一人は糸谷君の学校の先輩に当たるんですが、かつて彼にバレーボールを教えていた、という話には皆で爆笑。
ちょっと想像つかないですよね。
彼に会うことがあったら名刺渡してください、と言われて預かったので、忘れないようにここにメモ。

将棋を通じた人間関係というのは、長く続くし、将棋からいっとき離れることがあってもふとしたことでまた復活して、共通言語になるというのが良いところだと思います。
もちろん将棋に限らず、多くの趣味がそうなんでしょうね。
こういう交友関係は10年、20年経ってからのほうがかえって真価を発揮するようなところもあるのかな?と、この歳になってすこし実感しています。

年齢的にいまは働き盛りで、高校・大学問わず同級生たちや近しい同窓の皆もそれぞれに忙しそうですが、たまにこうやって再会するのは本当に良いものだなと思います。
時にはそこから仕事上でもお付き合いができることもあるし、特にそうはならないこともある。
いずれも一局かなと思います。

先日お知らせした通り、東大将棋部・著の入門書を監修して無事発刊されましたので、その御礼を兼ねて今日は久々に駒場に行ってきます。

明日は台風が心配ですね。
皆さまどうぞ、お気をつけください。

負け

昨日の対局は、後手番で藤井システム調の将棋に。
先手番ではたまにやってますが、後手番で急戦を仕掛けたのはいつ以来か、すぐには思い出せないぐらい久しぶりのことでした。

ただやはり一手の差は大きく、結果はほぼノーチャンスでの負け。
途中は読みが合わなかったり、難しいと感じた場面も多くあったのですが調べてみると苦しい変化が多かったです。
千葉さんの指し回しは、いつもながら安定感がありました。

なかなか波に乗り切れませんが、内容的には悪くない状態が続いていると思うので、また来週頑張ります。

 

注目の王位戦第7局は、豊島棋聖が勝って二冠に。
初の先手番7連勝で終わったシリーズということで、やはり先後が大きかった、ということになりそうです。

多くの人がそうだったと思うのですが、▲7七桂にはびっくりしました。
帰りの電車の中で、思わず目を見開いてしまいました。
本局で一番印象に残る一手でした。

これで8人8タイトルの時代はいったん終わりました。
次がいつになるのか、それとももう来ないのか。
とうぶんない可能性のほうが高いですかね。
また豊島二冠の3つめ、4つめの戴冠があるのかどうかが、今年度後半の注目ポイントでしょうか。

 

それと昨日は王位戦予選で金沢五段が高見叡王に勝ち。
内容も完勝だったように見えました。
実は次の対戦相手が自分なので、この将棋には関心を持っていました。

すぐ来週の対局で、こういう日程はただでさえ珍しく、しかも金沢さんはつい先週も王位戦の前局を指したばかりだったようなので、何か事情があるのかもしれません?(分かりませんが)
久々のタイトルホルダーとの対戦とはなりませんでしたが、こちらはこちらで、気合を入れて臨みたいと思います。