勝ち

先日の順位戦は、後手番で駆け引きあった末にじっくりした矢倉戦に。
自分なりに集中して指せて、最善を尽くせているつもりでしたが夕休前後に大きな判断ミスがあり、以降ははっきりダメな将棋に。
あきらめていた場面もあったところ、果てしなく遠いところからの入玉が実現して、幸運な逆転勝ちでした。

最後のほうは敵陣二段目に打たされてひどい格好だったはずの歩の並びがと金のタネになっているなど、勝つときはこういうこともあるんだなとちょっと不思議な感じでした。
今期はなんとか指し分けで終えることとなり、結果的に最終局の勝敗で順位が6枚違ったので、大きな1勝でした。

年度内の対局はあと1局、竜王戦がつく予定です。

明日対局

順位戦で、高橋九段との対戦です。
名人戦棋譜速報

今期の最終戦、良い形で締めくくれるように頑張ります。

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今日はマイナビの挑決があり、広島の妹弟子である大島さんが、タイトル初挑戦を決めました。
正直言って、あまりの急な快進撃に、驚いています。

女流棋界はこのところ「4強」の状態が続いていますが、これは、ひと昔前に比べてタイトル戦に出ることのハードルが上がっていることを意味しており、実際にもそのような結果が出ています。
(※ここ数年タイトル初挑戦の女流棋士はかなり少ない)
逆に言えば、4強に複数勝っての挑戦は非常に価値が高く、これまたひと昔前とは違って、挑戦者になれるならばタイトルを取ってもおかしくない実力があると評価するのが妥当な状況と言えます。

とはいえ冷静に見ればまだ差は大きいと思いますが、少しでもそこを埋められるよう、初めての大舞台を楽しんで、頑張ってほしいと思います。

勝ち、オンラインスクール

先週の王将戦は、先手番で駆け引きあった末に雁木vs矢倉の戦型に。
序盤はすこし出遅れた感じがしましたが、中盤以降は、うまく指せて久々に勝つことができました。
棋譜はこちらに掲載されています。
▲2四歩(49手目)の突き捨て~▲2三歩(55手目)のタタキが、うまいタイミングで入ったのが良かったです。

翌日、木曜日にオンラインスクール開講をリリースしました。
羽生会長が就任されたときから、研修会や道場・教室などが近くにない子供たちも将棋を教わり、楽しみ、仲間を作れるようにしたいという気持ちがあり、そのための環境を作り上げていくプロジェクトとなります。

自分自身は広島の出身で、本多先生が広島将棋センターを開設しておられたのでそこに通うことができたのですが、こういう恵まれた将棋環境のない地域もたくさんあると思います。
そうした子どもたちの一助となることを期待しています。
ご興味のある親御さんには、まずは事前登録、またアンケートにご協力いただければ幸いです。

講演

またしても、間が空いてしまいました。
週末に予定が入っていると、なかなか更新することが難しくなりつつあります。

先日の王座戦・八代七段の対局は、指せそうと感じた場面もありましたが、結果としては完敗でした。
夕休すこし前の局面で、正しい判断ができなかったことが残念です。

枠抜けの一番だったので主催紙(日経)の新聞観戦記もあり、野月さんに書いていただくのですが、翌日突然の結婚発表があって思わず声が出ました。
感想戦でそんなことは一言も言ってなかったので・・(普通言わないか笑)
おめでとうございます😊

その週末は名古屋出張で、指導者講習会でした。
初めての経験でしたが高崎・東京と都合3か所・3回の講義を担当させていただき、自分自身とても勉強になりました。
その日の最後は実際に指導員として活動して下さっている方の講義もあったのですが、熱心に準備して下さったおかげもあってとても中身の濃い、参考になる内容になっていました。

指導員試験の案内はこちらをご覧ください。
令和6年度『将棋普及指導員』募集のお知らせ
おおむね例年通りですが、遠方の方を対象に、オンライン試験も開催します。

また昨日は、「講演」なるものを初めてやりました。
これまで学校の授業や、最近だと上記の講習会など、話す機会は多々あって苦にはならないほうではありますが、将棋盤を使わずに1時間話したことはなかったので、さすがに引き受けるときはすこし緊張しました。
まあでも案ずるよりなんとやらで、やってみると、楽しく話せたかなと思います。
初めてなので資料を作りながらそれなりにシミュレーションもしましたが、今回でなんとなくの時間の感覚が分かって、貴重な経験になりました。

まったくの偶然なのですが、プロ入りが決まってからちょうど20年という、節目の日に話すことになったのも、何かの縁という気がします。
どうもありがとうございました。

実は半年くらい前に母校(修道)の先生からも依頼をいただいたことがあったのですが、そのときは日程が合わずお引き受けすることができませんでした。
また機会があれば、できるだけお引き受けしたいとは思っているところです。