地方紙

年明けから、地元紙の中国新聞に棋王戦(vs永瀬七段)の観戦記が掲載されていたので、昨日実家から送ってもらいました。
実はすこし前に聞いてはいたのですが、ブログに書くのを忘れていました。
掲載は1月5日~です。お近くで、もしご覧になってない方がいたら、近くの販売店に足を運んでいただけると嬉しいです。

なお、棋王戦は全国20社に配信されているので、地域によって掲載の有無や時期は異なる場合が多いです。
中国新聞は地元(広島)ということもあって、過去観戦記がついたときは、必ず載せていただいていると思います。
そのぶんより気合も入りますし、またこういう機会が作れるように頑張っていきたいと思います。
それにしても、最後詰んでたとは。観戦記を読むまで気が付きませんでした。

それと元旦の特集と、その後数回に分けて、秋田魁新報さんにも出していただきました。
秋田出張のこと

こちらご覧になった方は分かると思いますが、非常に良い将棋でした。

こうした地方の有力紙というのは、将棋界にとっては大切な応援者でもあり、長年の支援は本当にありがたいことです。
中国新聞には小さいときにも何度となく出させていただいた経験があり、実は今度出る著書にも、その頃のことも少し書いています。

これからもよろしくお願い致します。

棋士になって、地元や縁の深い地域はもちろんですが、いままで行ったことのない場所でお仕事をさせていただく機会もあり、ありがたいことです。
全47都道府県のうち、行ったことのない県は一桁ですが、仕事関係で訪れたことのある土地となると、だいたい半分前後でしょうか。
長い棋士生活のうちに、今後もこの数が増えていけばいいなと思います。

王将戦

連休中の第1局は、挑戦者の快勝でした。
ワカレは振り飛車がまずまずに見えたのですが、厚みが大きかったでしょうか。
角交換型の振り飛車は、自分にとって特に形勢判断が難しい戦型の一つです。

王将戦7番勝負は勝者撮影が見どころの一つですが、本局はカメラマンのお名前が「村上 大輔」さんとあって、得も言われぬ親近感。
パッと見ると間違えてしまいそうです。

1月は正月休みが明けてすぐ3連休があるので、それが明けてここからいよいよ日常に戻っていく感じもしますね。
自分も対局を頑張っていきたいと、当たり前のことなんですがその一心です。

この数日はずっと著書の作業をしていて、ようやくほぼ終わりました。
もう4~5回は通しで読み返していますが、内容盛りだくさんだなあと、自分に感心半ば、反省も半分といった感じです。
ちょっと濃くなりすぎたかもしれません。
刊行と、その後の感想が楽しみです。

モノを作るというのは、いろんな要素が詰まっていて、大変ですが楽しい作業ですね。
今回の仕事は、非常に充実感があり、自分としてはとても満足しています。
あとは、売れてくれるといいのですが。

よろしくお願いします。

新刊

この3連休は、著書の最終校正に取り組んでいます。
昨年の後半には何度かブログにも書いた通り、ずっと執筆していて、ようやく刊行間近まで漕ぎつけました。

題して「平成新手白書 居飛車編」

平成の新手を一冊にまとめてください、という無茶苦茶な、もとい、大変やりがいのあるお話をいただいてから、構想数か月。
全体の構成を考えるところがまず大変で、そこから実際に実現するまでの作業をすべてやったので、なんというか、やり切った感がすごくあります。

書き始めたら早いかな、というのが当初の読みだったのですが実際には執筆にもかなり時間がかかりました。
頑張った甲斐あって、かなり良い出来になったのではないかと思います。
刊行をどうぞお楽しみに。

なお、続編(振り飛車編)も執筆を予定しています。

クラシック

このところ公式戦で、ちょっと懐かしい形(特に対抗形)を見ることが、心なしか増えている気がします。
これは(自分のような)古くからの将棋ファンにとっては嬉しいことなのではないかと。

たとえばこないだのC2順位戦、中村ー村中戦(※←有料サイト)では四間飛車vs棒銀で、これ以上ないような典型的な定跡形が指されていました。
この将棋は中盤の早い段階で、8六の角を挟んで8五と8七で玉が向かい合うというなかなかないような局面が出現。
玉頭戦の攻防が面白かったです。

清麗戦は全局棋譜公開、という話は前にも書きましたが開幕局の清水ー室谷戦はゴキゲン中飛車の定跡形の中でも、かなり久々に登場した形に。
そして第2局の飯野ー加藤戦は三間飛車の急戦定跡でした。
▲1五桂と打って▲4五桂~▲5三桂不成と飛び込む、この手順は本や古い棋譜で勉強したことはもちろんあるわけですが、中継で観たのはもしかしたら初めてか、観たことがあったとしても相当久々だと思います。

三間飛車への急戦策は、一昨日モバイル中継された本田ー渡辺戦でもありました。
思えば自分たちの世代が若手の頃は穴熊一辺倒で、こういう将棋はほとんど見ることはなかったように思います。
最近はベテラン棋士だけでなく、新四段もこういう急戦を指す時代なのだなと新鮮に感じますね。
ちょっとしたクラシックブームが訪れているかのようです。

同日、竜王戦では本家の藤井システムが観られました。
こちらはまさに振り飛車ファン大歓喜の一局でした。

また今日から開幕の王将戦第1局では、ゴキゲン中飛車の出だしになっています。
毎日角換わりと相掛かりばかりでは面白みに欠ける面もあるので、個人的にはこういう振り飛車の将棋は観ると特に応援したくなります。
今日明日の熱戦にも期待したいと思います。

順位戦

年明けの1週間は、順位戦が多く指されました。
自分も対局日以外は、順位戦を観戦していたら過ぎていった感じです。
数えてみるとA級が4局、B1が6局、C1が19局、C2が12局で、合計41局。
だいたい半分ぐらいの棋士が、今週の順位戦で新年を迎えた計算になりそうです。

A級は全勝の豊島二冠に土がつき、6-1で3人が並んでラス前を迎えることに。
当然ながらこの3人は全員挑戦自力で、 中でも無冠に転落した羽生九段がラス前で豊島二冠戦・最終日で広瀬竜王戦と直対2局を残すというなかなかないような筋書きです。
「一番長い日」を前に挑戦者が決まる可能性はなくなりました。
今年の静岡も盛り上がりそうですね。

またC1は注目の藤井七段とその師匠の杉本七段がついにただ二人の全勝に。
次局で2人とも1敗との直対で、これもちょっと信じられないような展開です。
お二人ともたしかに強いし将棋の内容も良いですが、同じクラスにいる身としては、ここまで走られるというのはちょっと忸怩たる思いもあります。
とはいえ順位戦に(世間一般の)注目が集まるというのはありがたいことではあります。

「火曜日の藤井」がニュースになっているらしいとその夜知りましたが、火曜日は18戦して無敗、ということはつまり彼は順位戦以外では火曜日に対局がついたことがないのですね。
(※この記述は誤りでした。C1は火曜日ですが、C2はいまは木曜日でしたね。大変失礼しました)
勝つのは実力、しかしこれはちょっとした偶然ですね。

他、B1は全勝の渡辺棋王以外は大混戦。4敗での昇級や4勝での降級もありそうな感じになってきました。
C2も最終日までもつれそうな感じですね。
この両クラスでは今週200手を越える熱戦がありました。
どちらも形勢の悪いほうの粘りが凄まじく、勝ち負けは別としてもやはりこれぐらいやらないといけないなと思いました。

A級の残り1局とC2の半分、それとB2は来週行われ、そこで各クラス2局を残すのみとなります。

世間は今日からまた3連休ですが、明日から王将戦7番勝負が開幕することもあり、公式戦中継は休みなく続きます。
今日は弟子と妹弟子の対戦が行われています。
良い将棋に期待しましょう。