今年度総括

今週は対局がなく、先週の叡王戦が年度内最後の対局となりました。
2020年度は、けっこういろんなことがありました。
つらつらと振り返ってみると

・過去に記憶のない早い時間、手数での大ポカ(5月・黒沢戦)
・初めて公式戦で奨励会員に負け(7月・西山戦)
・初めて公式戦でタイトルホルダーに勝ち(11月・渡辺戦)
・初めての王位リーグ入り(12月)
・20年以上勝ったことのない相手に初勝利(1月・宮田戦)
・そこから棋士生活ワーストの大型連敗(~3月)
そしてそれがようやく止まって、今年度が終わりました。

初めてのことが多く、アップダウンの激しい年になったように思います。
自分にとっては比較的珍しいことです。

ただいろいろあっても全体としては平凡、低調な成績で、特に後半の連敗で年度成績が負け越しに転じてしまったのは残念でした。
どちらかといえば苦しいことのほうが多かった気もしますが、来年度に向けての楽しみも残っているので、また来月から頑張っていきたいと思います。

新年度は4月1日、大阪対局(王位リーグ)からスタートです。

執筆とか

今週は久々に対局がなく、すこしのんびりしています。
このところ負けが込んでいましたが、先週ようやく勝てて、なんとか心穏やかに新年度を迎えられそうなのは良かったです。

昨年に引き続き、今年もNHK杯予選について書かせていただくことになりました。
NHKテキスト「将棋講座」
今週はその執筆に充てるつもりでもともと準備しており、一昨日からスタートしたところです。
全18ブロックあるので、かなりの作業量になりますが、頑張って良いものに仕上げていきたいと思います。

また並行して、毎晩1局ずつ、オンライン指導対局を指すことにしました。
今週末は予定があってできないので、その代わりの意味もあります。
いままで夜やったことはなかったのですが、埋まり具合も良いようので、今後は休日だけでなく平日夜も時々やっていこうと思っています。
とりあえず9時~で設定していますが、他のご要望があれば、できるだけお引き受けしますのでお知らせください。

3/18 八代七段戦

放映のご視聴ありがとうございました。

控えめに言って、良い将棋が指せました。
特に62手目△8七歩はザ・手筋、会心の一撃でした。
ようやく連敗が止まって、ホッとしました。

昨日は相手が決まっておらず、しかもその2人が指す戦型も棋風もまったく違うので、特に作戦とかはなく、久々の相居飛車は完全な出たとこ勝負でした。案外、そういうほうがうまくいくのかもしれません。
序盤から終盤まで、ある程度納得して指し手を選ぶことができて、ミスもそれほどなかったように思います。
ただ最後の詰みは長いとは言えプロなら簡単な部類で、ちゃんと読み切れたのですが、いかんせん最近勝ってないので最後の最後まで不安でした。
無事着地できて良かったです。

これで今期の対局はすべて終了、次は4月の予定です。

広島将棋センター

既報の通り、幼少の頃から通った広島将棋センターが、残念ながら閉店となりました。
最終日は多くの人が集まり、盛大に別れを惜しんだとのこと。
長年お世話になった方々や、スタッフの方々、愛好者の皆様にも心から感謝申し上げます。

僕が初めてセンターに行ったのは昭和62年の1月だったと思います。
本多先生と6枚落ちで対戦して、負けました。
小学校に上がる少し前で、8級からのスタートだったので、いま思うとその時点でけっこう指せていたことになります。

通い始めてからはたしか1年半くらいで初段になり、その後は停滞して、6年生のときにようやく三段だったので、これもいま思うと、奨励会に入る子供の中ではそんなに早いほうではなかったです。
当時の広島は強い人が多く、奨励会に入った後も対戦する相手がたくさんいるような状況でした。
広島はプロ棋士、アマタイトルホルダーともに数多く出ています。それには当然ながら、広島将棋センターがあった、という環境は何よりも大きかったと思います。

あの頃からはもう30年以上の月日が流れたことになり、ずっと通っておられる方はさすがに少なくなっているはず、それでも最後に訪れた日にも当時対戦したことのある方にお会いしたので、そういう方も中にはおられたと思います。
残念ではありますが、本当に長い間ありがとうございます、という気持ちです。

社会情勢の変化で、不特定多数が好き好きに集まるという場所が役割を終え、一方で特定の地域や人々によるコミュニティは便利なツールが出てきて立ち上げやすくなっている面もあります。
多くの人に必要とされる場所というのは、今後も形を変えながら、存続していけるものと思います。
もちろん世話役の方々の熱意や、参加者の協力があってこそのことです。

これからも末長く活動が続いていくこと、将棋を指す子どもが増え続けることを願っています。
また、自分自身も足を運んで彼らと対戦できるようにと思っています。
広島将棋会