勝ち

昨日の対局は、先手中飛車で序盤からあまり類型のない乱戦に。
棋王戦ではこれで4連投になりましたが、どの将棋も全然違った展開になっていて、いろいろな景色を見られる楽しさがあります。
白星が続いている理由は自分でもよくわかりませんが、積極的に指せているのが良いのかもしれません。

本局は中盤以降、読みにない手をたくさん指されました。
中でも56手目の△4四飛打!にはびっくりしました。
ただ最終盤までずっと自信がなかったものの、形勢は悪くなかったようです。

記者の方に聞いたり、twitterのTLで見たりしたところでは、▲5七銀のタダ捨てが評判が良かったようです。
歴史的な妙手を連想させる符号、というのは気付いてなくて言われてなるほどと思いました。

実はこれは会心の一手ではなく、代えて▲4九桂と升目を埋めるのが良い手と読んでいたのですがそれは△4八銀!のタダ捨てで負け。
他に▲4七歩や▲4八金打などの自然な受けも利かず、これしかないと仕方なく指した手でした。
この段階での予定変更は致命傷になりそうなもので、実際負けなのではと思っていたわけですが結果的には勝ちになっていたようです。

その後も水面下ではトン死の変化などもあり、幸運な勝利でした。
昨日は朝からずっと集中して指せたのが、幸運につながったのかなと思います。

中継・観戦記のつく大きな舞台で良い将棋が指せて嬉しいです。
次の対局も頑張ります。

 

グッズとか

日本を離れていたときに、「八大タイトル商品」が発売になってました。
これについて「最近の将棋連盟の商品企画力には感心する」というようなことを書いて下さっている方を見かけたのですが、たしかにそんな気もします。
時代が追い付いてきたのかもしれません(?)

これからもこの調子でどんどん攻めてほしいですね。
ちなみに目玉商品の28万円もする豪華扇面は、わりとすぐに売り切れたようなので、リンクは貼らないでおきます。
「8人で8冠」が今後も続くかどうか、という意味でも王位戦の最終第7局は要注目です。

瀬川さんの映画は早いもので公開から1週間ですか。
反響が気になるところですが、どうなんでしょう。
身の周りだけだとけっこうマニア目線というか、「あのシーンにあの人が」的な感想が多いので(それはそれで見どころではある)、一般の方に瀬川さんや将棋界がどう見られているかも、気になるところです。

数日間将棋もニュースもほとんど見ることなく暮らしていたので、ようやく最近の様子を知って、日常に戻ってきた感じがします。
明日は対局なので、今日はできるだけ将棋盤に向かって一日を過ごそうと思っています。

実はまた新しいお仕事をひとついただいて、この秋はちょっと忙しくなりそうです。
あまりいろんなことに気を散らさないようにして、目の前の大切なことに一つひとつ取り組んでいきたいと思います。

最近の中継 王位戦第6局など

昨日は宣言通り、ほぼ終日最近の将棋を観て過ごしました。
あっという間に一日が過ぎていきました。
なんだか浮世離れした話ですが、そもそも一日中かけて一局の将棋を指しているわけですからそれぐらいは普通でしょうね。

飛び立った6日から昨日までで、中継局を数えてみると全部でちょうど30局ありました。
つまり土日含めて1日平均5局ですから、普段と比べても多かったですね。
特に7日に早指し棋戦を中心に11局あったのが大きかったようです。

昨日の王位戦第6局は、封じ手前後から終盤までずっと振り飛車ペースと見ていましたが結果は豊島棋聖の勝ち。
菅井王位としては痛恨の逆転負けだったのではと思いましたが、感想戦コメントを読んだ感じでは大変だったのかもしれません。

やはりトップの将棋は常に懐が深い。
最終局はお互いにとって本当に大きな勝負になりました。

そのほか竜王戦の挑戦者、王将リーグ入りのメンバーが決まるなど、大きな将棋がいくつもありました。
いずれも先手番が押し切った内容で、やはり先後の差は大きいです。
広瀬八段はこのところ上位棋士を連破し続けていて絶好調モードに見えます。

若手棋戦では新人王戦で三段が決勝進出、加古川青流戦では大橋四段がヤマダ杯に続いて若手二冠に王手。
大橋四段はよく新構想を見せてくれている印象ですが先日の将棋も要注目の新型でした。

王座戦の松本ー西山戦がけっこう劇的なトン死の幕切れでした。
西山さんが勝つと女流枠4人全員勝ち上がりとなるところだったのですね。
これはレベルアップもさることながら、持ち時間のルールが変わって経験の差が出にくくなったことも一因ではないかと思いました。

そしてその4人に入っていない清水さんがリコー杯で挑戦権。
最年長記録だそうで、その事実にはちょっと驚きました。

今日はA級順位戦や、叡王戦で師弟対決などがあります。
自分は朝から練習将棋の日。
対局に向けて調子を整えていきたいと思います。

帰国

昨日の朝、成田に着いてお昼頃、無事帰宅しました。

発展途上国を訪れたのは初めてなら、義理の両親と一緒だったのも初めてで、いろいろとこれまでにない旅でした。
ホテルの部屋には無料Wi-Fiがなかったのと、移動中のバスが揺れるのとで(道は予想通りの悪路、でも心配したほどではなかった)モバイル中継もほとんど観ないで数日間過ごしました。これも近年ない出来事でした。

スリランカは日本と比べてはもとより世界全体で見ても貧しい国の一つだと思いますが、人々は明るく、優しく、そして何より勤勉で、幸福度も高そうな国に見えました。
ただ帰ってきてから調べたところでは、統計上はそうでもないようで、幸福という概念は難しいものですね。
一度だけ旅行しての印象ですが世界有数の誠実な国ではないかと思います。治安もとても良いように見えました。

街はコロンボの海岸付近だけが別世界のようで、これは中国との関係もあるようですね。
この街は近年急速に発展しているとのことですがまだまだ途上なのも明らかで、20年ぐらいしたらまた訪れて変化を感じてみたいと思いました。
いっぽうコロンボとキャンディ以外はまさに田舎、ほとんどの場所は田園風景というより森に近い。
数少ない道に沿って人々が暮らしています。つまり道を作れば村ができてやがて街になる、これってまさにカタンとかシムシティと同じじゃないかと思ったり。

こういうのはまさに百聞は一見でいくら文字で書いてもなかなか伝わらないので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
アジアの中でもトップクラスの親日国でもあるようで、行ってみるまで知らないことも本当に多くありました。

シギリアロックに登ったのは良い思い出になりました。
登るのはけっこう大変だったし下りるのはかなり怖かったです。
今回の旅もいままでにない経験ができて良かったです。

今日は最近の将棋に目を通すなどして、明日からまた日常に戻ります。