新記録

将棋のことではなく、気温の話です。

暑い、暑いと言っていたら、昨日は日本新と東京新がそろって出たとか。
あんまりおめでたくはないですね。。。

40度、って体温より暑いのでもはや本気で外出を控えないといけないレベルですよ。
冷房の温度って設定できる最高が30度になってることが多いと思うんですが、これでも外気より10度低いって計算ですからね。ちょっと尋常じゃないです。

ここ数日とても忙しかったのですが今日明日はお休みなので、なるべく家で過ごそうと思います。

ブログも毎日つらつらと書き続けてきましたが、今日は夏休みモードということでこれだけにします。

自由研究

気がつけばもう、夏休みの季節ですね。
毎日暑くて夜中に目が覚めたりもしていますが、この3日ほどは朝が早く、この時間帯だけはさすがにすこし涼しい気がします。

プロ棋士による「小学生対象 夏休み自由研究ワークショップ2018」
将棋に注目が集まっている昨今ですが、こういう形で自由研究のテーマのひとつになるというのもまた、将棋界にとって大切なことのひとつと思います。

将棋はゲーム自体が伝統文化であり歴史があると同時に、所作とか、道具とか、いろんなものを含めてひとつの世界ができあがっています。
そういったことを多くの人たちに知ってもらうことで、将棋というひとつの世界が続いていくのだと思います。

また最近将棋界では読み物系で話題作が相次いでいて、自分もすでに目を通したものがあり、読みかけのものもあり、まだのものもあり。
もちろん将棋ファンの方には夏~秋の夜長に手に取ってほしいと思いますし、子どもたちの読書感想文にも良いかもしれません。
最近ちょっと忙しくて余裕がないのですが、時間ができたら紹介などもしたいと思っています。
(できるかな・・・)

今日は練習将棋の日で、午後からはいろいろと用事があって連盟にも行く予定。
夕方には香港の学生さんの取材を受けます。
日本の将棋が、外国の学生さんにとっても研究テーマになっているのだとしたら、こんなにうれしいことはないですね。

ただこうした機会には必ず「将棋会館見学」ということで可能なら対局室、ほかにスタジオや道場などを見ていただくことになり、そうするとやっぱり老朽化が目立つんですよね。
いま、再び新会館の議論がスタートしたのはそういった背景もあります。
大変な困難が予想されますが、ぜひ実現させたいものです。

では、今日ももう出る時間なのでこのあたりで。

こども教室

昨日・今日は学習塾の四谷大塚で単発の入門教室を受け持っています。
四谷大塚 こども将棋教室

なんと10校舎で開催していただいているとのことで、ありがたい限りです。
将棋ブームの真っただ中、数少ない棋士たちは皆で手分けして、頑張っています。

この手の教室を受け持つのは実はけっこう久々なんですが、以前は連盟内の教室・近所の小学校・都内各地の児童館等々、けっこういろいろなところで教えていました。
昨日は久々に現場に立ってみて、若い頃の経験がいまになって生きていることを実感しました。
いろいろとやらせておいていただいて、本当に良かったと思います。

過去の自分の体感としては、たとえば連盟の子どもスクールのように、同じ生徒を長く受け持って強くなってもらうよりも、2~3回程度の限られた時間での体験教室のほうが、僕には合っている気がします。
その後、みんなが続けてくれるようにと願いを込めて、授業をしています。

逆に最近行くようになった、中学校の将棋部というのは自分にとっては初めての経験で、こちらはこちらで今後が楽しみでもあります。
夏に入ってから指導対局の機会が増えていることもあって、自分なりの指導法について再びいろいろと考えているところです。
勉強法と同じで、指導方法も基本を押さえた上での自分に合ったやり方で、生徒に楽しんでもらうことが大事かなと思います。

では、今日も元気に、行ってきます。

 

竜王戦ほか

対局前夜だったので、後になって読んだのですが豊島新棋聖のインタビュー、非常に印象深いものでした。
記者会見(棋聖戦中継ブログ)

万感の思いが伝わってきますし、また、終局直後の会見としてはわりと長いほうではないかと思います。
自分も、プロの世界は勝てそうで勝てないときとか、結果が出そうで出ないときというのが一番大変なことを知っているので、タイトルに手が届きそうで届かないのが、いかに大変かは分かる気がします。
実力的にまだ遠いと感じていたり、ミスが多くて結果が出ないときは、(それはそれで大変ですが)苦しさはそこまでではないと思うのですね。

自分を信じて、余人にはなかなかマネできないレベルの努力を続けてきたことが、彼のすごいところだと心から思います。
ずっと将来を嘱望されてきた彼のような棋士でも、タイトルを取れるとはじめから決まっているわけではないし、実際にここまで苦労しました。
改めて、すごい世界だなと思います。

昨日はその豊島棋聖の初対局でしたが、結果は死闘の末深浦九段の勝ち。
最後のほうはなんだか善悪を超えた世界が広がっていたような感じで、すごい将棋でした。
竜王戦はこれでベスト4が出そろいました。
(※朝、誤ったことを書いてしまったようで、修正しました)

七番勝負はまだすこし先ですが、将棋界ではおなじみのつるの剛士さんと、高島礼子さんがスペシャルサポーターになってくださったということで、このところネットで対談記事が出ています。
なんだか将棋界がどんどんいままでにない方向に進んでいるようで、これもまたすごいですね。

今日はJT杯が静岡から開幕。例年よりすこし遅めでしょうか。
順位戦にもようやく目を通すことができたので、その話はまた後日か、もしくは今夜twitterででも。
空調故障の関西将棋会館、今週をなんとか無事乗り切ったので、連休中になんとか復旧してくれると良いのですが。

この土日は朝が早いです。7時前に起きると、まだ多少は涼しくて良いですね。
将棋イベントいろいろ盛りだくさんですが、暑さ対策に十分気をつけて、お出かけください。

では。

御礼

七段昇段ということで、おかげさまで昨日からメールやtwitter、facebook等でもお祝いの言葉を多数いただいています。
久々のことでもあり、大変嬉しく思っています。
本当に、どうもありがとうございます。

ここまでとても長くかかってしまいましたが、今年度に入ってからは内容・成績とも上向き、最後だけは比較的早く決めることができました。
七段の次は八段で、とても遠い道のりになりますが一局一局、頑張っていきたいと思います。

おかげさまで、このところ自分にしてはすこし忙しくしています。
すこし落ち着いたら、これまでの棋士人生をゆっくり振り返って、今後への目標をしっかり立ててみたいと思っています。

とりあえず、昨日は家でささやかに祝杯を上げました。
喜びも束の間、もちろん次の対局はすぐやってくるわけですが、大きな節目ですので素直に喜んでいます。

 

日本将棋連盟が100万円寄付 豪雨被害の倉敷市へ復興願い込め(山陽新聞)
豪雨は過ぎ去り、復興が急ピッチで進んでいるところと思いますが、倒れたり水没した建物は簡単には元に戻らないのだろうと思います。
一日も早く、平穏な生活が戻ることを願っています。
個人的には、ふるさと納税を活用する予定です。

余談ですがこの「東京事務所」は最近対局場として使わせていただくことも多い「都市センターホテル」と同じ場所にあります。
多くの都市が、ここに東京事務所を構えているみたいですね。
こういう機能を備えた建物があることは、お世話になるようになるまでは知りませんでした。

学校教育レポート(連盟HP、白鴎高校の授業の様子)
おかげさまでカロリーナも、この夏はいろいろと忙しくしているようです。
英語での授業は彼女ならではの役割なので、これからも頑張ってもらいたいと思います。

師匠ともども、応援していただければ幸いです。