秋田出張

今日はこれから秋田県大仙市(花火で有名な大曲)に行ってきます。
LPSAの中倉彰子さんとご一緒だそうで、もしかしたらこれは自分にとっても初めてのことかもしれません。

最近はすこしLPSAとの交流は増えている印象で、昨日も書道部に渡部さんと島井さんが来てくれたし、渡部さんは今度東竜門のイベントにも出演されるのですね。
一時期を思えば隔世の感があります。

朝早いですがもう出る時間なので、今日はこれだけで。
明日は対局の振り返りで予約投稿を入れてあります。

昨日は中継多数、豪華な一日でした。
その話はまた帰ってきてから。

書道部

昨日は対局のあと、連盟書道部へ。
14時対局開始で、25分30秒だとだいたい1時間~半ほどで終わるので、午後~夕方にやっている書道部に行くにはいわゆる「味が良い」展開と言えます。
15年ぐらいやってますが、このパターンはたぶん初めてだったかな。

最近久々と言って良いぐらい盛況になりつつあり、喜ばしいことです。
長く続けてきた甲斐があったかなと思いますね。
部長(という名の世話役)は10年ぐらいやって後輩の門倉君にバトンタッチしましたが、その後もずっと参加していて、いまやほぼ常に最年長です。
特に若い棋士はイベント出演の機会も多く、いっぽうで揮毫は慣れてないはずなので、練習してレパートリーを増やしておいたほうが良いでしょう。

自分が棋士になった頃と比べると、最近は本当にイベントが増えて、この夏も盛りだくさんです。
若手棋士主体のものもいろいろとありますので、皆さん応援・ご来場のほどよろしくお願いします。

終わって連盟近くの陳記改め焼肉亭で打ち上げ。
中華から焼肉とはあまりに華麗な転身です。
焼肉屋は周辺にないので、将棋関係者が集まりそうな気がします。

そういえば後輩の棋士たちと飲むのは久々で、楽しいひとときでした。
高見叡王のタイトル獲得と誕生日もお祝いして、「今日の叡王」とか言いながら写真を撮らせてもらいました。秘蔵します。

 

東大卒棋士のAI勝負脳
日経bizgateというビジネスサイトへの寄稿は連載7回まで来ました。
昨日初めて、ある同世代の棋士から「読んでるよ、面白いね」と声をかけてもらったのですがこういう一言は、とても嬉しいものなのですね。
我がことになって初めて心から実感したので、自分も心がけようと思いました。

ウェブ媒体が活字の割合の多くを占めるようになって世の中が変わったことと言えば、「共通の話題」に乏しくなったことではないかと思っています。
あと、(きちんと)読まれているのかどうか、というのはすごく分かりにくくなったのではないかと。

連載だけでなくブログや、解説出演等のことも含めて、感想などお寄せいただいたり、あるいは直接ご自身で発信していただけると嬉しく思います。

 

今日は首都大学東京の授業担当最終回。
指導対局をして、その後レポートを書いてもらいます。

実は今年はいままでで一番学生の棋力が高いと感じています。
スタートは同じ(基本的には未習熟者)なので、教える側の技術が安定してきたことと、あとは中村王座の1手詰の本が発売になって課題図書に指定したことが大きかったのかなと思います。

この本は非常に良い出来なので、ぜひオススメしますし、僕もさっそく中学校の指導にも活用しています。
特に「駒となかよくなる」というフレーズには大変感銘を受けました。

では今日はこのあたりで。

本日対局

今日は連盟HPには出ていませんが銀河戦予選の対局があります。
対戦相手や結果も出ませんので後日、時期が来たら改めて書くようにします。

昨年は中盤で信じられないような悪手を指して負けてしまいました。
今年はそういうことのないようにしたいものです。
午後からの対局なので、午前中は家で棋譜並べなどして過ごそうと思います。

それにしても毎日暑い。いよいよ夏本番です。
発表されている最高気温よりも体感ではもうすこし高い感じがしますね。
体調に気をつけて、水分補給を心掛けて暑い夏を乗り切りましょう。

天災に思う

大雨から数日が過ぎ、だいぶ被害の全容が見えてきたみたいです。
今回のことは特に、自分にとって身近な土地が多かったので気になってニュースを見ています。
大雨で150人以上も亡くなるとは、本当に信じられない気持ちです。
心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

テレビを見ていると倉敷の映像がよく使われていて、ここは言うまでもなく将棋の街でもあるのですが真備町といえば「吉備真備杯」でお隣の囲碁界と縁の深い土地でもあります。
また倉敷市だけでなく真庭市(女流名人戦を長年開催)や、他にも昨年王将戦が開催された矢掛町など、近隣にも将棋に縁の深い街があり、やはり大変な状況だったようです。

一方で有名な倉敷美観地区などは無事だったようで、被害のひどい地域だけを見ていると気が付きませんがもちろん街全体が水の底に沈んでしまったというわけではありません。
ライフラインも順次復旧しているようですし、これからはきっと復興が進むことでしょう。

広島も大変な地域がたくさんあるようです。
特に呉の映像はびっくりしました。あと、昨日の府中町の映像にも驚きました。
榎川、という川は初めて聞きました。怪童戦の会場の近くでもあります。

家族や知人何人かには連絡を取りましたが、皆無事とのことでホッとしました。
広島は災害の少ない街ですが、地盤だけは脆いと子どもの頃から教わってきたものです。
数年前にもやはり豪雨があり、なるほどその通りなのだなと実感しています。地下鉄が走らないわけですね。

東北や熊本の地震のときも思ったものですが自分自身は寄附と、あとは観光に訪れる・名産を食べるor買うのが一番の支援だと思っているので、すこし落ち着いた頃に仕事以外で訪れようと思っています。
特に倉敷は、将棋の街なのですがイベントに参加するのは基本的に関西の棋士かもしくはトップ棋士なので、たぶん子どもの頃に行ったキリでもう20年ぐらいは行ってないはずです。
将棋イベントもこれからもたくさんあると思いますし、皆様もぜひお運びください。

それにしても、天災には日々の備え、とは思うもののなかなか準備万端というわけにはいかないものです。
常にありうるという気持ちの準備だけはしておいて、あとは情報に敏感になることかなと思います。

 

棋聖戦はフルセットになりました。
昨日の将棋は序盤を見ていてこれは豊島八段の研究が炸裂したのかと思ったらそこから羽生棋聖の懐が深かった。
あれだけ強くて、勝っていて、研究もしている相手を弾き返すというのは本当に恐ろしいと思いました。
最終局、どんな結末になるのでしょうか。

文化検定

第4回将棋文化検定が、3年ぶりに行われるとのこと。
将棋文化検定

けっこう棋士もたくさん受験(出演)されるのですね。
検定は好きなので、僕も呼ばれたかったな~残念。

とまあそれはさておき、リリースを見たところどうやらスポンサーもついたようで、こんなところにも将棋ブームの後押しを感じますね。
ありがたいことだと思います。

支部派遣やイベント等のお仕事に行くと、指導者の方を中心に過去に受験されたという方も多くいらして、いろいろとご意見をいただくことがあります。
いままで一番よく言われたのが、ある棋士が好きなマンガのタイトルを答えさせる問題が過去にあったそうで「文化と関係ないのではないか」というものでした。
たぶん、そうした声は現場に届いていると思いますし改善されているのではないかと思います。

自分の意見としては、将棋のルールやマナーなどのごく一般的なことをはじめとして、将棋界や将棋連盟の歴史や現在についての知識を、指導者の方が身に付けて、そして教えていただけるようになるためのものにするのが良いと思っていました。
その意味で
>(4)1級合格者は、将棋普及指導員審査における筆記試験が免除になります。
と書いてあるのはとても望ましい方向だと思いますね。

ちなみに僕が単発の入門教室などで、つかみでよく使う質問にはこんなのがあります。
・将棋はどこからやってきた? (1)アメリカ(2)中国(3)インド
・将棋の名人はいつからいるでしょう? (1)100年ぐらい前 (2)400年ぐらい前 (3)1000年ぐらい前

で、江戸時代の「将棋所」「御城将棋」の話とか。
100年ぐらい前にいまの将棋連盟ができたんですよ。とか。
日本の将棋は1000年ぐらい前からあるんですよ。とか。
そんな話をすることが多いです。

将棋はゲームであると同時に伝統文化の側面もあるので、歴史を知っておくことで教えるときにも有用ですしまた自分自身もさらに興味を持てるようになると思います。
検定はそのひとつのきっかけではありますが、今後将棋界の歴史や文化にももっと光が当たると良いなと思っています。