カロリーメイト

昨日はこんなニュースリリースがありました。

バランス栄養食「カロリーメイト」が”頭脳スポーツ・将棋”を応援(将棋連盟HP)
大塚製薬さんがカロリーナとスポンサー契約を結んでくださったとのこと。
ありがたい限りです。

彼女はよく知られているように人気漫画「NARUTO」で初めてSHOGIに出会ったので、今回のアニメ化の話もとても喜んでいました。
公開が楽しみです。

特設サイト「すすめ、カロリーナ」にはすでに予告編が出ています。
なんだか壮大な物語を想起させる音楽ですね。

こちらはスポーツ報知の記事。
そういえば「カロリー」という言葉は街中やお店の中でもたまに見かけるので、最初の頃はそのつど反応していたことを思い出しました。
ちなみにカロリーナはアルファベットで書くとKarolinaで、カロリーはcalorieなんですね。たしかに似てる。

企業スポンサードの先駆者である瀬川五段のツイート。


たしかに!
でも今後は瀬川さんのような例も増えるといいなと思いますね。

皆様にはこれからもカロリーナへの応援をよろしくお願い致します。

連載とか

年度替わりということで昇段や引退、フリークラス転出等のお知らせが出る季節です。
昨日は将棋大賞の選考会も行われたようで、一般のニュースでも大きく報じられていたので驚きました。
スターへの注目はこういった形で影響するのだなあと思わされた出来事でした。

最優秀棋士賞に羽生竜王、藤井六段は特別賞と新人賞ですか。
なるほどという結論に思えますね。

名局賞特別賞の2局は、僕も将棋世界への投票で2位・3位に入れました。
ちなみに1位は名局賞に選ばれた竜王戦(第4局)の将棋もたしかに迷ったのですが、王位戦第5局に投票しました。
新戦法でタイトル獲得のインパクトは大きいと思いましたので。
2017年度は将棋界に大ニュースが多かっただけでなく、素晴らしい名局も特に多い一年でした。

それと、今年度から女流棋士になるための制度を改定するようです。
女流棋士規定変更のお知らせ
簡単に言うと現行の女流3級制度を改める、という趣旨になるかと思います。

仮資格→場合により剥奪、という制度はあまりに不安定なので改定されたことは良かったと思います。
ただそうはいってもプロ入りの制度をころころ変えるのも良くないので、大きな決断を要したことでしょう。

ここ数年、女流棋士を目指せるような強い小中学生の女の子の数は急増を続けていて、女流棋界を取り巻く環境も様変わりしています。
個人的には入口のレベルアップに見合った改革が必要(降級点制度は現状公表されていないし極めて緩いので)と以前から思っています。

 

最後にお知らせです。

日経BizGateというサイトで連載を始めました。
東大卒棋士のAI将棋脳

今後のことは未定ですがあまりに不人気でなければ月に2回程度のペースで続く見込みです。
よろしければポチったり、感想などお送りください。

先日も書きましたが自分自身、今後の棋士人生について日々考えていて、これからも棋士として生きていくことはもちろんですが同時に活動の場をどう広げていくかということはいつも頭の片隅に留めています。
その中で将棋×〇〇、ということはいつも意識していて、たとえば大学の授業であれば法的思考だったり、この連載であればビジネスだったり。

将棋界に注目が集まっているいま、全体として外の世界との組み合わせで何かを生み出す、という発想が必要と思います。
いま流行りの「イノベーション」は「いままでにあったもの同士の、いままでになかった組み合わせ」から生まれるそうですので。
僕自身は昨年度はお休みの一年でしたので、今年度は再出発の一年にしたいと思っています。

そんなわけで決意も新たに、なんですが実は昨夜から急に原因不明のアレルギーが・・・><
今週は木・金と仕事をいただいているので、なんとか明日までに治ってほしい・・切なる願いです。

 

1周年

昨日のエントリは、もちろんエイプリルフールです。
タグを追加しておきました(笑)
わざわざ反応してくださった皆様に感謝申し上げます。

思えば昨年度の将棋界は映画みたいとか漫画みたいとか言われるような、エイプリルフールみたいな出来事の連続でした。
ひとつぐらい本物のフィクション(?)があっても良いんじゃないですか、ということでどうかお許しを。
僕は嘘は嫌いですし書きませんが、このイベントは年に1回だけだし誰も傷つけないし、ということもあって案外好きだったりします。

昨年のいつだったか忘れましたが4月1日に受賞することを決めてから、とにかく365日休まずブログを更新しようと思ってずっと続けてきました。
どんなことでも毎日やるのはけっこう大変なものなので、ともかくも続いたので満足しています。
リニューアルからちょうど1年で、1日2回更新した日が数回あったのでいままで370ぐらいのエントリを上げてきた計算になりますね。
そう考えると、けっこうたくさん書いてきたものですね。

毎日やれば何かが変わるかな、と思いましたが実際にはそんなこともなく、変わり映えのしない日々が続いています。
ただ、やろうと思ったことがちゃんとできた、というのも一つの成功体験なので、今後何かの役に立つことはあるかもしれません。
毎朝の習慣があるときちんと規則正しい生活が送れるかな、と思ったのも続けてきた理由の一つで、これはある程度狙い通りになりました。
今年度も毎日更新するかは未定ですが、ブログ自体はこれからもずっと続けますので、引き続きよろしくお願い致します。

 

久々の天童はいつもながら楽しかったです。
今回は「第72期山形県将棋順位戦」という大会での指導対局をしたのですがこの大会、回数といいシステムといい、プロさながらです。
東京からの遠征組も多く、参加者で作り上げる大会という色が強くて感銘を受けました。
とりあえず100期を目指す、という力強い挨拶もありましたので、これからも隆盛を願っています。

あと天童の大会は駒が良いんですよね。
やはり将棋駒の街ならではのこだわりを感じます。
人気が出すぎて生産が追い付かない状態が続いていたのが、昨日聞いた話ではすこし落ち着いてきたとか。
新しく将棋ファンになった方には、ぜひ盤駒の魅力とその歴史を知って良い道具を持ってもらいたいと願っています。

では今日はこのあたりで。

受賞

【best blog of the year 2017を受賞しました】

今朝起きてスマホをチェックすると、facebookの公式アカウントからメッセージが届いていました。
僕の「daichanの小部屋」が2017年度のブログ大賞に選ばれたそうです。
突然のことで、とてもびっくりしました。

この賞はまず365日欠かさず更新していることと、facebookと連携していることが条件のようです。
日本人では過去に「ブログの女王」こと真鍋かをりさんなどが受賞しているみたいでした。
僕は別に芸能人ではないしそこまでの有名人でもないので、facebookの方々の目に留まるなんて、本当に感激です。

そもそも英語以外の言語もカバーしているというのも驚きで、グローバル企業というのはやっぱりすごいものですね。
ちなみに日本語のブログでは、1239ものサイトが対象だったそうですのでけっこうな数です。

やはりこれも将棋ブームのおかげで、「藤井四段」「国民栄誉賞」などの検索ワードが多く引っかかったことが大きかったみたいです。
来月シリコンバレーで授賞式があるので、これから英語でスピーチする練習をしないといけません。

そんなわけで、将棋ファンの皆様には引き続き2018年度も当ブログをよろしくお願い致します。

出張

今年度最後の日は、これから将棋の街・天童へ行ってきます。

実に5か月ぶりに、連盟からお仕事の依頼をいただきました。
なんというか、自分も棋士として認められてたんだ、というような気持ちです。

今年度はそれでなくても実にのんびりした生活を送ったわけですが、特にこの数か月は本当に何の連絡もなく、片上は解説はヘタで使い物にならないと思われているのかな、とか指導対局は下手に厳しいばかりでダメだと思われているのかな、などとひっそり悩んでいました。
というかいまもまだ悩んでいます。
もちろん自分ではそんなに捨てたもんでもないと思ってますが、周りにどう見られているかはまた別なので。

このブログでも書いている通り、将棋界の外の方からはこの1年間、いろいろな形でお声がけいただいて、ありがたい限りでした。
それが変な話、将棋連盟の中でだけは棋士としてみなされていないような感じになってしまい、なんとも言えない立ち位置の日々が続いています。
将棋界にはちょっとしたバブルが訪れている状況だけに、自分にだけは全く声がかからないというのは何とも言えないものがあって、気がつくとこの冬はすっかり千駄ヶ谷からも足が遠のいてしまいました。

まあでも、はっきり言ってそんなことで悩んでも意味ないんですよね。
それは頭ではよく分かっているにも関わらず、人間というのは一人でボーっとしていると、無意味に悩んでしまうものなのだということも身を持って知ることができました。

普通に見ると明らかにネガティブでしかない出来事でも、視点を変えるとそれはそれで人生経験というか、学びになるものかもしれません。
来年度は常に何がしか、自分の頭に前向きなタスクを抱えた状態にすることを、日々の目標にしたいと思います。

人間関係とかでも悩むことはよくありますが、悩んで反省点や改善点が見つかることなら悩むべきでも、結局分からないことならあまり深刻に悩んでも良くないですよね。
仕事に関しても、さすがにこのところのような状況は今後は起きないと思いたいですが、どうなるかはもちろん分からないので、どうなっても良いような生活を送るように心がけたいとは思っています。

天童は数年ぶり数回目。
棋士の多くがそうであるように、僕もいままで何度となくお世話になってきました。
皆様と笑顔で、楽しく交流してきたいと思います。