近況 慶事など

弟子が結婚を発表しました。
カロリーナ ステチェンスカ女流初段が結婚
おめでとう㊗

ちなみに「Fortin」(フォルタン)になります。

自分の近況、先日「永世七冠誕生の宿」として知られる白水館に行ってきました。いわゆる聖地巡礼です。
実は鹿児島には前にも一度行ったことがあり、ブログ(※旧館)を見返してみるとどうやら2012年8月以来でちょうど10年ぶりだったみたいです。
「ウェブログ」というだけあって、過去を振り返るには便利ですね。

当時のことはもうあんまり覚えてなかったんですが、桜島に船で渡ったあと、バスで展望台を目指したことなどは思い出しました。
今回は垂水側から車で入って桜島を1周したあと、根占→山川のフェリーに乗りました。
天気が良く、桜島も、開聞岳もとてもきれいに見えました。

実は予約した直後に白玲戦の日程が発表されて、見てびっくり。ニアピンでした。
白水館はもちろん素晴らしい宿で、大盤解説会場だった伝承館も一見の価値あり(貴重な品々がたくさん展示されていました)、近くを訪れる方にはぜひ立ち寄ってほしい場所です。
また機会があれば再訪したいです。

////////////////////////////////////////////////////////////////////

今日の朝日杯の結果で、小山さんが棋士編入試験の資格を取得したとのこと。
奨励会を経験していない方としては初めてのことになります。
世間から見れば「女性初」の里見さんのほうがより大きなニュースなのかなと思いますが、業界人の視点としては、小山さんの資格到達は、同じくらいに意義深い出来事だと思います。

もうかれこれ20年近く前、編入試験が具体的に制度化されたことで、再チャレンジが可能になった、ということももちろん意義深いことではありました。実際に合格者も出ました。
しかしそれ以上に重要なことは、「奨励会に入れない年齢になってから実力をつけた」という人がプロを目指せる道が開けた、という点だったと思っています。
ただ、将棋界の常識から考えると、それがとんでもなく困難な道のりなのも事実でした。
実際にその道のりのスタートラインに立つ人が現れた、というのは非常に意義深いことだと思います。

写真は白水館の朝。

勝ち

一昨日の対局は、先手番で相掛かり。
類例の多くはない将棋で、仕掛け周辺で考えることが多く、難しい将棋でした。

玉を固めて実戦的に指したのが結果的には良かったようで、銀交換になって以降は、指しやすい展開になりました。
67手目▲4三歩は厳しい一手で、以下の狙いは棋譜コメントの通り。うまく着地することができました。

約半年ぶりの順位戦白星で、初日が出てホッとしました。
次の順位戦は初めての名古屋対局で、楽しみです。

誕生日

41になりました。

この1~2年は、自分にとって初めてのことが特に多くて、そんな中でどちらかと言えば大変なことが多くて、何と言うか、かなり大変な時期だった気がします。
やはり厄年ゆえでしょうか。

コロナにかからない、という今年のささやかな目標が達成できなかったので、もう二度とかからない、という目標で次の一年を過ごしてみようか、などと思ったり。
もちろん気をつけるべきはコロナだけではなくて、心身両面で、健康が何より大事です。

この1年、たとえばギャモンの名人位獲得とか、良いこともたくさんありました。
あとはコロナにかかった反動で、2kg痩せる、というこれまたささやかな目標を、気がついたら達成していたりとか。何事も、悪いことばかりではないですね。

40代の最初の1年が終わり、次の1年もまた良いことがたくさんあるように、頑張っていきたいと思います。

負け

一昨日の順位戦は、モバイル中継もしていただいたようですが事前に気が付かず、告知を落としてしまいました。すみません。

将棋のほうは、出だしでかなり意表を突かれ、さらに駒組みでスキを突かれてしまいました。
その後は持ち直して一進一退の展開になったものの、終盤の入り口で取り返しのつかないミスが出てしまいました。
△1六桂の筋を追いかけたのが判断ミスで、他の変化を選んでいれば、150手くらいはかかっていたはずの将棋でした。
集中して指せた気はするものの、読みが質量ともに十分でなかったのだと思います。

あと後悔しているのは△8六歩のタイミングで、あと2手早く垂らしておけば(つまり△5四銀の前なら)▲8五桂と捨てる筋はなく、利かしが入ってやや指せる将棋でした。
チャンスを活かせず3連敗スタート、控えめに言って大ピンチですがまた次頑張ります。

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////

帰国後2局指して、結果は伴っていないものの体力的な不安を感じることはなく、コロナの後遺症がなさそうなのは不幸中の幸いだと感じています。
来週も順位戦があり、連戦の合間に表に出ていない対局もあり、もうしばらく忙しい日々が続きます。
棋力と気力をできる限り充実させて、次の対局に向かいたいと思います。

いま決まっている対局は月末の順位戦で一段落なので、来月からは休止していた24指導も再開する予定です。