出張余話

昨日はお昼頃に、久々の帰宅。
長旅でさすがにちょっと疲れましたが、すこし休んだら回復しました。
今日は一日家でのんびりする予定。
健康第一、体調管理が何より大切ですね。

出張余話など。

・富山県高校王将戦は、1・2年生が対象でおそらく50人ぐらいの参加だったんですがその中で準優勝に女子選手が入っていました。
県大会レベルで男子の強豪を連破して女子が上位に入ることはけっこう珍しいです。
指導対局で指して強いなと思ったので結果には驚きませんでしたが、そういう子がいることには驚きました。
僕との対局(平手)の棋譜を起こしてみたのですが、終盤は僕に負け筋があったようです。
これからも活躍を期待したいと思います。

・棋王戦第1局前夜祭、佐藤康光会長の挨拶で「宇都宮市が餃子購入額(※1世帯当たり)で浜松市から首位奪回」の話題に触れていて「ちゃんとご当地ネタを織り交ぜてさすがだなあ」と思っていたら、その流れで挑戦者のお父さんがやっておられるラーメン屋の話題に。
「永瀬さんは餃子は食べ飽きてるかなと思いきや、その店のメニューに餃子はないそうです」と綿密な下調べを披露、挨拶も常に緻密流の会長でした。

・前夜祭にはドレスアップした女性ファンの姿が多く、これは近年続いている傾向ですが今回特筆すべきことは「指すほうもやってます」と言う人が多かったこと。
観るファンから入って自分で指してみるようになる、というのはごく自然な流れで、今後女性が1人で訪ねていきやすい将棋サロンが増えていくといいなと思います。
僕自身はああいう華やかな場はわりと久々でしたが、最近は古くからのファンもどことなくオシャレしてくる人が増えている印象で、やはり女性ファンが増えるというのは大切なことですね。

・中継ブログを観たら上着を脱いで指導対局している棋士は僕だけだったんですが、会場は熱気と人込みで暑いんですよね。
これは毎回のことで本当にありがたいことでもありますのでどうかお許しを。
将棋まつりの指導対局は抽選なので外れてしまうこともあるんですが今回戸辺君は間違えて多く引いてしまい、気合で(?)全員指したとか。こういうところが人気講師たるゆえんでしょうね。

・大会参加者が増えたので今回は一般大会と子供大会を別会場に分けたみたいです。
当然親御さんからは好評だったと思うのですがその分予算もかかったはずなので今後どうなるか。
将棋大会の運営はとちぎ将棋まつりに限らずほとんどがボランティアなので、参加する側(自分もかつてそうだったように)からすればありがたいことなのですが継続的にどういう形が望ましいかは常に悩ましい問題でもあります。
それにしても、栃木県内の子供大会であれだけの人数が集まったのは初めて見たような気がします。

・妹弟子の山口女流1級とは初めて一緒に仕事しました。
賢いし面白いし、前向きさとひたむきさがあるのが素晴らしい。
帰りがけになぜか自作の「将棋ノート」を売っていたので1冊買ってあげました。しかしこれ、どうしたら良いのかはよく分かりません(笑)
今度は使い方も書いてセットで売ります、と言っていたのでそのときは皆さん買ってあげてください。

他にもいろいろあった気がしますが長くなったので今日はこのあたりで。

 

来場御礼

とちぎ将棋まつりは大盛況のうちに無事終了しました。
将棋ブームのおかげもあり前夜祭出席者数・大会参加者数・来場者数等、例年以上の人数だったように思います。
ご来場いただいた皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

棋王戦第1局は超のつく死闘、大熱戦の末に渡辺棋王の勝ち。
何度も寄せを逃していたはずでとても本調子ではないように感じましたが、それでいて一度も逆転まではいかなかったのは逆にすごいと思いました。

気の早い関係者が夕方「終局は早いですか」と聞くので「まだまだですよ」とある時刻を答えたのですがまさか20時になるとは。
両者1分将棋まで行くとは思いませんでした。1局の将棋を勝ち切るのはやはり大変なことですね。

個人的なこととしては最近解説の仕事がすっかりご無沙汰なので、うまく話せなかったところがあったかもしれません。
実はお客さんの前に立ったのもいつ以来か分からないくらいで、なんだか新鮮な気持ちでした。

中継等でも触れられていましたがとちぎ将棋まつりはニコ生放映との縁が深く、まつり会場はTSもあるはずなので時間のあるときに見返して反省しておきたいと思っています。
実戦不足は仕方ない意味もありますが、あまり腕がさび付かないようにはしておきたいものです。

これから5日ぶりに帰宅します。

現在地宇都宮

昨日の前夜祭はおかげさまで盛況でした。
ご来場いただいた皆様方にはどうもありがとうございました。
引き続き今日も宇都宮グランドホテルにてお待ちしております。

今日の個人的な大役は、かつての棋王戦の名局を解説すること。
最近雁木がはやっているということで、僕が生まれる前に指された雁木の名局を取り上げてほしい、と実行委員から強い要望がありました。
ここでしか聞けない話、が出るかどうか?(わくわく

 

実は一昨日の夜は富山からまっすぐ帰京せずに、途中の長野で降りて一泊していました。
大きな手損(大宮~自宅間の往復がムダ手になるので)を避けて筋の良い好手のつもりだったんですが計画を立てたあと、大雪のニュースを見るにつけ自分の甘さを反省していました。
正直雪国の冬について知らなすぎましたね。

ただたまたまこの数日は天気が穏やかで、本当に奇跡的な暖かさだったみたいで、ツイてました。
寒いところに自分で飛び込んで風邪とか引いたらシャレにならないので、体調を崩すことがなかった幸運に感謝しています。
日本海側はまた寒波が来るかも、とのことで被害が出ないことを願います。

長野には若い頃に仕事で2度訪れているはずなんですが、七福神めぐりとかいつでもできそうに見えて意外にやるとなると時間がなかったりするので、まあその意味では良かったかなと思いました。
あとは蕎麦屋のはしごとか。こういうのはいい気分転換になります。

 

では連休最終日、オリンピックも気になるところかと思いますが、棋王戦をお楽しみください。

 

富山県高校王将戦

昨日は表題の大会にお招きいただいておりました。

実は、最初日本将棋連盟気付で私宛にお手紙をいただいたのですが、こういうことは珍しく、とても嬉しかったです。
チョコも良いですが、こういったご依頼がまたあれば、全国どこへでも出かけたいと思います。
お声がけいただけるのは本当に光栄なことで、お世話になった先生方には深く感謝申し上げます。

指導対局は30局ぐらい指したでしょうか。
将棋大会の審判等を務めるときには、だいたい敗退者を中心に指導対局をするケースが多いので必然的に午前中は手が空きやすいのですが、昨日は予選を行っている午前中に予選シードの強い子(別の大会の上位者数名)を対象に指導対局をして、なるほどこれは良いシステムだなと思いました。
他だと引率の先生とか卒業生と指すケースもありますね。

ミニ講演はいささか緊張する場面で、高校生対象ですので自分の学生時代の話をするなど。
彼らが大人になって社会に出る頃にはまた世の中も大きく変化しているのは間違いないですが、将棋を通じて自分の頭で考える力、自分で判断する目を養ってもらえたらと思いますね。
彼らの多くが今後、いま存在しない職業に就くことはほぼ間違いないところですが、それが何なのかと想像するのはなかなか楽しいものがあります。

 

さて明日から棋王戦5番勝負が開幕。
今年は宇都宮が第1局になりました。
今夜の前夜祭と、明日の大盤解説会・とちぎ将棋まつりで皆様をお待ちしております。

現在地富山

高校生の大会にお招きいただき、富山市に来ています。

北陸の大雪を連日ニュースで見ていて、心配していましたが幸い昨日は晴れていて、歩きやすい状態でした。
仕事にも影響はなさそうでホッとしています。

まったくの偶然ですがすぐ近くで羽生竜王が講演されるそうです。
こういうケースは初めてかもしれません。

これから指導対局と、ちょっとした講話です。
張り切ってやってきたいと思います。