番組出演とか

昨日の朝日杯、藤井四段が佐藤名人を破って準決勝進出。
一昨日の結果と合わせて、有楽町で羽生ー藤井の公式戦初対戦が実現することが決まりました。

このニュースをまた各メディアで大きく取り上げていただいているようで、僕も今日のお昼に「ワイドスクランブル」に出演することになりました。
予定通りならばお昼の1時前ぐらいから、テレビ朝日です。
良かったら、ご覧ください。

 

藤井四段は連勝が止まった後も、勝っても負けてもニュースになる状態がずっと続いていますが、久々に(?)大きな実績を挙げたことになります。
中学生がデビューから1年ちょっとで名人に勝って次は竜王との対戦とか、小説か漫画みたいな話でなんだか実感がないんですが、肝心の将棋の内容が堂々たる完勝なので、もう言葉もありません。
あと2勝したら本当にもう、どうなるんですかね。

結果もさることながら、とにかく将棋の内容が新人離れしているので、今後数年の間に、彼を目標とする現在や未来の若手棋士たちを中心に、将棋界全体のレベルが上がるのは間違いなさそうです。
とにかく、すごいの一言です。

自分の若い頃を思い出してみて、タイトルホルダーとの対戦は、たしか過去4回だったと思います。
実力と成績を考えたときに、これが多いほうなのか少ないほうなのかはよくわかりませんが、トップ棋士とは当たるだけでも大変なのは事実です。
まして勝つのは大変ですし、めったにない機会なので、平常心で指すのも大変です。
藤井四段の場合はいつものこととは言え、将棋も立ち居振る舞いもその後の受け答えもしっかりしていて、本当にすごい中学生です。

 

また朝日杯はこのところ、遠征しての公開対局が実現して、そこに協賛社もついたりと、本当に良い展開が続いていますね。
昨年は熊本、今年は名古屋、ときて、来年はどこだろう?と早くも楽しみです。
来年はBSやウェブだけでなく、地上波でも放映されるようになったりして。

女流名人戦はちょっと挑戦者が不出来だったようですね。
相振りは序盤のちょっとしたところで差がつきやすいので、こういうことはよくあります。
第2局の戦いぶりに期待しましょう。

今日の中継は5時間の将棋ばかり3局。
なんとなく、じっくりした将棋、重厚な戦いになりそうなカードがそろいました。

※追記
女流名人戦の蛸島ー千葉戦も中継されることになったようですね。

四間飛車

昨日の朝日杯、羽生竜王の後手番での四間飛車連投には心躍りました。
対戦相手も含め、大方の意表を突いたことでしょう。
センター試験(しけん)の日だから?という冗談を聞きましたが、さすがにそうではなく、意図があってのことなんでしょう。

1局目は藤井システムの出だしから結局は穴熊を許したものの、中盤以降は高見五段の攻めを完封に近い形で押さえ込んで勝ち。
まるで振り飛車党のようと言うか、振り飛車党のお手本のようなと言うべきか。
強くなりたいアマチュアの方には、ぜひ盤に並べて味わってほしい駒運びでした。

2局目は八代六段の師匠譲りの急戦を受け、中盤以降二転三転の激戦を競り勝ち。
こちらは途中からはずーっとリアルタイムで観ていて、終わりそうで全然終わらなくて、文字通り手に汗握りました。
これはさすがの羽生先生も・・という場面も何度かあったんですが、やっぱり強かった。
羽生先生に勝つのは本当に大変ですね。

今年度は将棋界全体が盛り上がったことも関係あるのかどうか?中継で観ていて、感動的な名局が数多く誕生している気がします。
気の早い話ですが、たぶん春の名局セレクションの投票は、絞り切れないこと必定ですね。
将棋の内容以外に自分がリアルタイムで観ていたことや、対局の背景なども含めて選ぶことになりそうです。

 

将棋の話題かは微妙ですが、将棋堂でおなじみの鳩森神社に、twitterアカウントがあることを偶然知りました。
で、それをつぶやいたら神様から(?)お返事まであって二度びっくり。


facebookとか、他にもあるそうです。そういう時代なんですねえ。
SNSもいろいろあるので、神様もあちこち見ていなくてはいけなくて大変だったりして。

 

今日は昨日に引き続いて名古屋での朝日杯がもう1ブロック。
1回戦の澤田ー藤井戦は地元同士で、これぞ作ったようなカードです。

それと女流名人戦が開幕、舞台は箱根。
箱根には実は一度も行ったことがなく、温泉や岡田美術館など、プライベートで行きたいなと思っている土地の一つです。
戦型はこちらは大方の予想通りの相振り飛車。

再び昨日のこととか

昨日ちらっと書いた件、さっそく連盟HPに上がってました。
木村草太氏に三段免状を授与
僕の撮った写真が掲載されたのはたぶん初めてで、今後もまずないでしょう(笑)

前にどこで書いたか話したか忘れましたが、以前草太先生が囲碁将棋chのお好み対局に出演されるときに、二枚落の定跡形からコンピュータを相手に対局して、勝ち切れるように練習した。という話を聞いてびっくりしたことがありました。
この勉強法は、たしかに間違いなく強くなります。
なんせコンピュータはただ強いだけでなく、下手のミスを見逃さないし、突然思いもつかない手をやってくる。
いわば「忖度」のない相手ですので。
ただ、強い精神力を要する特訓だと思いますので、これを読んで真似してみようと思った方は、どうか自己責任で・・・。

先生にはこれからも憲法界だけでなく、将棋界と、あとソウタ界(?)のためにも、今後もご活躍いただければと願っています。

 

朝日杯の名古屋対局を横目に観ながら、久々に中継の話題を。

昨日の久保ー稲葉戦はすごい将棋でした。2人ともとにかく粘り強いので、序盤を見て長そうだなとは思いましたが、200手超えとは。
また一昨日の羽生ー佐藤戦も大熱戦。
2局とも穴熊側が敗れたというところが共通でしたね。

A級順位戦はこの2局で、いっそう混戦になりました。
豊島八段がこの先ひとつでも敗れると、挑戦ラインが3敗まで下がることになります。
もしかしたら4敗でのプレーオフということも、あるかもしれませんね。

竜王戦の中田ー藤井戦、△5五歩はけっこう衝撃的な新手でした。
おそらく周到な準備があったのでしょう。
相手に合わせた研究もしているということが、この1局で示された。ということになるのではないかと思います。

あと昨日は竜王戦の阿久津ー豊島戦はかなり短手数での決着。
いっぽう王位戦の松尾ー郷田戦は200手超えの大熱戦で、こちらのほうが終局はだいぶ遅かったみたいです。
一見対照的な2局ですが僕には大きな共通点があるように感じていて、それは「定跡形ぽい出だし、からの不定形」であるという点。
これがここ数年のトレンドになるのではないかと、最近よく思っています。
そんな視点で、序盤の戦型選択の変遷を見てみるのも、面白いのではないでしょうか。

では今日はこのあたりで。

昨日のことと、告知とか

昨日は書道の日でした。
実は先生からお話があって、春にちょっとした(?)イベントを企画しています。
昨日で準備はだいたい終わったので、来月くらいには告知できると思います。

その後、夜はとある会食。
こちらも何があったか、たぶん近いうちに出るのではないかと。
なんだか珍しく思わせぶりですみません。

ちなみに行ったお店が偶然高島屋だったので、話題の純金駒を見てきました。
16日まで展示されているようです。


叡王戦はまたもタイトルホルダーが敗れ、これは本当に大変なことになりましたね。
豊島八段、ついで渡辺棋王と破った高見五段の活躍はすごい。
30年以上ぶりの新タイトル戦で、ニューヒーロー誕生となればこれまた明るいニュースですが、どうなるでしょうか。

A級順位戦、佐藤会長の活躍もすごい。
いつ見てもお仕事されていて、神経もすり減ってるはずなんですが。
いまは逆に神経が研ぎ澄まされているのかもしれませんね。

久々にわりと帰宅が遅く、まだきちんと目を通していないので、盤面の話題はまた明日にします。

 

来月のとちぎ将棋まつり(棋王戦第1局と同時開催)の案内が連盟HPに上がったので、こちらでもお知らせしておきます。
第9回とちぎ将棋まつりのご案内

個人的には、昨年はお休みしましたが、今年はまた宇都宮グランドホテルでお待ちしています。

明日は朝日杯の名古屋対局。
また準決勝・決勝は例年通り有楽町です。
この季節は棋王戦・王将戦のダブルタイトル戦とこの朝日杯で、イベントや公開対局が多く開催される時期です。
遠征の計画はお早めに。

今日の中継は5棋戦5局。
持ち時間も3・4・5・6時間と全部そろっているので、午後早い時間から夜遅くまで、いろんな戦いが楽しめそうです。

順位戦とか

昨日のB2は大熱戦ぞろい。
大半の将棋が持ち時間を使い切るか、もしくはそれに近いような将棋になりました。

現在のルール(1分未満切り捨てではない、いわゆるチェスクロック方式)に変わってしばらく経ち、特に中盤以降の持時間の使い方には変化が生じているはずですが、いまだに最善手は分かりません。
もっとも、以前だってそれは同じだったわけで、都度最善を尽くしていくしかないでしょう。
ただ今後は当初に比べると、昨日のように残り1時間を切る将棋が、多くなるような気はしています。

全勝の野月八段が全クラスを通じての昇級1番乗り。
おめでとうございます。
昨日の野月ー阿部戦は、不定形の将棋だったので特に形勢判断が難しく、観ていた感じでは何度か揺れていたように思いました。

他では序盤から動きのあった横山ー北浜戦や、いつも大熱戦になる印象の藤井ー中川戦が面白かったです。
このクラスは自分より1世代~2世代上の棋士が多く、特に今期は上位3人を40代の先輩棋士が占めているのを見て、自分ももっと(若手に負けずに)頑張らなくては、と思わされます。

今日・明日は、順位戦ではA級があります。
今日の羽生ー佐藤戦は3敗同士なので、挑戦争いに生き残りを懸けた一番ということになりますね。

その他の中継では、竜王戦で藤井四段が登場。
叡王戦の本戦が1局と、棋聖戦ではわが一門の兄弟弟子同士の対戦があるようです。

昨日のクローズアップ現代、残念ながら同時出演ではなかったのですね。
井山さんのほうは国際棋戦があるので、対局日程はひときわ大変なのだろうと想像します。

囲碁は門外漢ですが、タイトル戦の結果や、国際棋戦のニュースはときどきチェックしています。
2月のLG杯、決勝に日本の棋士が出るのは久々だと先月「とくダネ」に出たときに知りました。
頑張ってほしいですね。

では今日はこのあたりで。