趣味の話

昨日は久々にバックギャモンの四谷例会へ。
名人リーグがスタート、出目が良く、幸先良い立ち上がりでした◎

東京1部リーグは強豪ぞろいで、参加していて楽しいのでこれからもできる限り続けたいですね。
続けていればいつかはタイトル獲得のチャンスもあることでしょう。
年内の例会参加はおそらくこれで終わりですが、来年は日程が許せば地方大会や世界大会にも参戦したいと思っています。

例会後に飲みに行ったのも、いつ以来かというぐらい久々で、メンバーを見ても年下のプレイヤーが増えたなあとしみじみ。
そしてただ若いだけでなく、熱心で強いプレイヤーが増えています。
普及の賜物、成果が出ているのだと思います。喜ばしい限りですね。

それと思うのは、自分よりだいぶ後から覚えた、年上で、強いプレイヤーも増えました。
これは勉強法が確立していることが大きいと思います。
将棋との比較で言うと、大人が強くなるための環境は整っている世界だと思うので、ゲーム慣れしている人なら短期間である程度強くなれるだろうし、そうでなくても時間をかければ必ず上達できます。

逆に言えば、そこは将棋界の側から見て学ぶ点があって、やはりこれからはソフトやアプリなどの新しいツールも交えながらの、上達法の確立が普及の鍵かなと思います。
将棋が強くなるためにはどうしても時間と労力はかかるわけですが(ラクして強くなることはない)、その中でもより良い方法というのは、必ずあるはずなので。

 

年の瀬が迫ってきて、この週末で東京も一気に冷え込んできましたね。
今朝たまたま知りましたが「初氷」だったそうで。どおりで寒いわけだ。

幸い体調は良いので、風邪をひかないように気をつけて、今年の残る2週間も健康で過ごしたいものです。

今日は午後から練習将棋の日。

旅先にて

金曜日は初めて能登空港に飛んで、その後はひたすら食い倒れてました。
北陸は金沢やその周辺だと新幹線もあってとても行きやすいですが、能登半島となるとなかなか行くのは大変で、前から一度は行きたいと思っていたので実現して良かったです。

今年は棋士に戻ったあとも、対局以外の仕事は異様に少なかったのですが、おかげでこうして旅行に出かけられたり、他にもテレビの仕事が二つ返事で引き受けられたりと、悪いことばかりでもなかったかもしれません。
実はこの旅行が決まったあとに同じ日程でお仕事の依頼があって残念ながらお断り、ということが立て続けに2回ありました。
たぶん、今年は仕事には縁のない年だったのでしょうね。
いただいたお仕事はできる限り引き受けることにしているので、来年は自分の時間も大切にしつつ、もうすこし仕事もできたらいいなと思っています。

 

さて2日間で訪れた土地を地名で記すと、能登のほかに、輪島・珠洲・穴水。
ひたすら雪道だけが続く景色を眺めながら、この地から東京・大阪に通ってプロになった井道さん(珠洲市出身)はすごいものだなと思いました。

地方出身の後輩というと他にも石田五段(北海道名寄市)とか佐々木四段(長崎県対馬市)とか、何人かの顔がすぐ思い浮かびます。
本人もそうですがご両親やご家族は、さぞ苦労されたことと思います。
棋士は比較的地方出身者が多い印象で、地理的なハンデはかなり大きいと思うのですが、それを乗り越える根性がなくてはプロになれない世界なのかもしれません。

 

いまは通信環境が良くなって、宿泊先の輪島温泉でも、夜はその日の中継を見ていました。
トップ棋士の対局が多く、豪華な一日でした。

棋王戦挑決、黒沢五段の快進撃が続いています。
本局は途中はだいぶ模様が悪そうでしたが混戦に持ち込んで秒読みの中を競り勝ち。
第2局は年末27日とのこと、今年最後の大一番になりました。

A級順位戦は豊島八段が2週続けてタイトルホルダーに敗れ、一気に混戦模様に。
挑戦ラインが3敗まで下がる可能性も高くなりましたか。
この将棋は入玉寸前の玉を深夜にきっちり仕留めた渡辺棋王の寄せが見事でした。
角換わりの将棋は、▲4八金型が増えたことで以前より入玉模様になりにくくなっている印象なんですが、やはりこういう終盤で適確に指すことの重要性は変わりませんね。

朝日杯では藤井四段が中学生での本戦入りということで、ニュースにもなっていました。
午前中の将棋、最後の詰みはさすがに鮮やかでしたし、午後の将棋も見事なカウンターを決めていて、相変わらず内容が強いです。
来週の叡王戦もそうですし、さすがにこれだけ勝つとトップ棋士との対戦が増えてきて、再び注目が高まりそうです。

最後に、斎藤新四段は苦戦の末の白星デビューでしょうか。喜びも一入でしょう。
相穴熊特有の直線的な将棋ではなく、押し引きのある内容でした。
ところで、奨励会幹事がデビュー戦の相手だった例って、過去にあるのかな。
お互いやりにくいものなのかどうか、ちょっとだけ気になります。

では今日はこのあたりで。

 

永世七冠会見のこととか

予約投稿なのであるいは情報が古くなっているかもしれませんが、先日の国民栄誉賞「へ」のニュース、正式にいつ決まるのか、待ち遠しいところですね。
今度こそ、今年最後のビッグニュースでしょう。

水曜日に行われた羽生永世七冠の会見、その時点では翌朝のテレビ出演のことは全く決まっていなかったのですが、たまたま僕も家で観ていました。
いつにもまして当意即妙、立て板に水、の素晴らしい会見で、全部を映像で観ることができて本当によかったです。

日頃からお話されているのを目にする機会はあるわけですが、その中でも集大成というか、粋を集めた回答をされている印象を受けました。
それと対局直後だと、難しい表情をされていることがほとんどなので、あれほど達成感をにじませている様子は、珍しかったのではないかと思います。

 

翌朝のとくダネ、コメントはそれなりにできていたと思うのですが、ちょっと声が小さくておとなしい人みたいになってたなあと反省。
もちろん自分以外はみんなプロなので仕方ないのですが、やっぱり声が重なったときというのは難しいものですね。

出演後は必ず自分で観て、反省点を次に生かせるようにと思っています。
将棋界への注目はこれからも続いてくれると思うので、また機会があればと期待しています。

 

この話題は他の局・番組でも多く取り上げられていたようですね。
そのうちの一つ、ワイドスクランブルを見ていて思い出した話をすこし。
お茶の間が大好きな「勝負メシ」の話題です。

羽生先生がかつて頼んだらしい「天ざるそばの天ぷら抜き」ですが実はこれには類型(?)があるのをご存じでしょうか。
宮田六段が頼んだ「玉子雑炊の玉子抜き」(みろく庵)がそれで、その日は僕も同じ大広間で対局していました。
やはり同じ部屋で対局していた千葉六段と、顔を見合わせて絶句したのをいまも鮮明に覚えています。

時は流れて、こないだの宮田君との対局で、夕食休憩前のこと。
彼は当初、玉子雑炊を注文していました。
よく頼んでいるのを見かけるのでたぶん、得意戦法(?)なんでしょう。

ところが係の人が部屋を出ていくとき「やっぱり変更していいですか?」と言って、しばし少考。
そして注目の注文は・・・「カツ丼」
これにはびっくりしました。

まあ、玉子雑炊はやめて納豆雑炊、とかなら分かりますけどね。
百歩譲って、玉子丼ぐらいならともかく。
よもやがっつりカツ丼と来るとは。まさかまさか。

おなかがすいてないと思ったら、実はすいていると急に気づいたのか。
あるいは突然どうしてもカツ丼が食べたくなったのか。

天才の考えは余人にはうかがいしれません。

順位戦とか

一昨日はB2、昨日はC2の後半分とA級が1局。
今日もA級が1局あり、今週は順位戦の対局が多くついています。

B2は唯一全勝で首位の野月八段が、最終戦の不戦勝もあるのでかなり有利な状況。
この日も夕休前の快勝でした。

いっぽうで遅い終局の将棋も多く、中でも窪田ー畠山成戦は個性的で面白い将棋。
棋譜コメントから、中継記者の興奮まで伝わってくるような熱い戦いでした。
ほかに藤井ー飯島戦も最後までどちらが勝つか分からない将棋で面白かったです。
終盤はたぶん形勢が揺れていたのではないかと思いました。

C2は増田四段に初黒星、ただしまだ昇級自力。
全体的には新手筋、新構想が多く見られた一日だったような気がします。
中でも石田ー村田戦の▲3三桂成!という手はびっくりしました。
本当にあんな手が成立していたんでしょうか。
以下もえらくイケメンな勝ち方で、観ていてうらやましく思いました。

A級は佐藤九段が長手数の不詰みを読み切って勝ち。
穴熊の遠さを生かす指し方は最近のトレンドでこそないものの、やはり有効な戦術であることに変わりないのだなと思いました。
会長の激務の中、あの厳しいA級順位戦を白星先行は、本当にすごいの一言です。

さて早朝の更新なのは、これから羽田に向かうためです。
夫婦で1泊の小旅行に出かけてきます。

では。

本日とくダネ!に出演します

羽生先生への国民栄誉賞検討中とのニュースを受けて、急遽本日、かなり大きな特集を組んでいただくことになったそうです。
つい一昨日のこと、2017年の将棋界を振り返って「さすがにもう大きなニュースはないと思うのですが」と書いたら、とんでもないフラグでした。

既報の通り、囲碁の井山裕太さんへも同時に検討中、とのこと。
考えてみれば七冠「復帰」というのもちょっと考えられない偉業ですよね。
囲碁界からもゲストがいらっしゃる予定と聞いています。

何もなければ8時10分頃から9時頃までとのこと。
良かったらフジテレビをご覧ください。

ということでこれからお台場に向かいます。