負け

昨日の対局は、先手番で矢倉系相掛かり。
あまり指したことのない将棋で、慎重に指し進めていたのですが、52手目△6五銀を完全にウッカリしていていきなり将棋が終わってしまいました。
合理的な理由をつけることの難しい見落としが多い自覚があり、気をつけてはいるのですがなかなか治りません。

連敗スタートが2年続いてしまい、控えめに言って大ピンチです。
なんとか巻き返しを目指していきたいと思います。

次の対局は朝日杯の予定です。

編入試験とか

先週末は東北六県大会に初めてお招きいただき、青森に行っていました。
東北の方々に直接お会いするのは数年ぶりのことで、平手も含め指導対局もたくさん指しました。
どうもありがとうございました。

挨拶でも話しましたが本当に素晴らしい大会でした。
経過・結果は山形県支部連合会のHPに詳しいです。

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先月末はいくつか大きなニュースがありましたが、中でもこれは大きなことでした。
里見香奈女流四冠、棋士編入試験受験へ

15年ほど前に編入試験の概要を話し合うにあたって、すべての人が棋士になれる可能性がある環境を作る、というのは大事なことのひとつでした。
これまで元奨励会員以外の受験者はいませんでしたが、奨励会に入れる年齢を過ぎてから高い棋力に達した人や、もちろん女流棋士も当初から念頭にはありました。
実際にこのような状況になったことは画期的ですし、将棋界あるいは女流棋界にとっても喜ばしいことだと思います。

先日また中学生の新女流棋士が誕生し、これで今年で5人目、うち3人は中学生。
気づけば10代の女流棋士もだいぶ増えました。
女流棋士の人数が増えているのは、将棋人口に占める女性の割合が増加した結果、高い棋力を持つ女性が増えた結果だと思われます。
いっぽうで中学生~高校生の女流棋士が近年増えているのは、女流棋士の認知度の上昇や、棋戦増加による待遇改善などの社会的・経済的な影響に加えて、里見さんをはじめとする女流トップが棋士と同等の棋力に達していると明らかになってきたことも大きいと思います。

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「名古屋将棋対局場」開場、初対局スタート!
おそらく棋士はみんな、どんなところなのかなと楽しみにしていたと思います。
報道で様子を見て、自分も対局させてもらえるのがいっそう楽しみになりました。
まだ先なのですが、対局日までにはお弁当の詳細なメニューの情報を仕入れて、研究しておきたいと思います。

ちなみに今期の自分の場合、関西所属棋士との対戦は3局で、うち2局が大阪、1局が名古屋での対局と決まっています。
いままでは原則として年に一度は遠征がある、平均で2回ぐらいある、という感じだったので、人によっては名古屋が1局で関西遠征はなし、みたいなケースも出てくるのかもしれません。

勝ち、負け

一昨日の叡王戦は、1回戦は勝ち、続く2回戦は負けでした。
どちらも自分が先に1分将棋になり、久々に長い時間、秒を読まれることになりました。

午前中、北島七段との対戦は先手番で横歩取り。


図の局面を当初は有利と判断していたのですが、実際にはと金攻めが速く、かつ7五の飛車を狙う手段が案外難しいため、いざ迎えてみると自信のない局面でした。

第一候補は▲1四香でしたが、これは手抜きで△3六歩が切り返しの好手になり不可。
▲3三桂成△同桂▲1四香はありそうですが、△同香▲7六歩に△9五飛が好手で、以下▲9六歩△8五歩の取り合いははっきり不利。
ということで消去法で▲3三桂成△同桂▲8四銀を選択。ひと目、自信のない取り方ですが最善だったようで、以下は終盤でワンチャンスをモノにして勝ちました。

午後の近藤七段との対局は、後手番で角換わり早繰り銀。
基本的には苦しい時間が長かったものの、こうやっておけば、という手もたくさんありました。
ただあまりにいろいろありすぎたので、全部すっ飛ばして投了図。


後手玉は受けなし。先手玉は△7八飛成▲5六玉△4五金▲同歩と進んで、△5五歩が打ち歩詰めで詰みません。
これはあくまで形式的というか、打ち歩詰めでさえなければ勝っていたという類のものではないのですが、まあそれでも珍しいことではあります。

自分では粘りに粘ったつもりでしたが終わってみると141手、対局時間も3時間に満たず。相変わらず粘りがないなと痛感しました。
いくつかあった勝負手を見送ってしまったことも含めて、残念な一局でした。

今月は3棋戦で敗退し、順位戦も黒星スタートで散々な1か月になりました。
来月からまた気持ちを新たにして頑張ります。