9/12 金井六段戦 ほか

昨日の対局は、▲7六歩△8四歩▲5六歩△6二銀▲5八飛という出だしで、先手中飛車vs左美濃の戦型に。
実はこの出だしは先日、飯塚七段との対局でも指したばかりでした。
4手目の△6二銀という手は、ここ2~3年で急増しているみたいで、こんなところにも戦術の移り変わりが表れています。

本局は序盤早々の△1三角が真新しい一着で、対応に苦心しました。
中盤はお互いに工夫の余地があり、研究課題だと思います。
ただ研究よりも現場での対応力のほうがより重要で、そういう意味では昨日は中盤をうまく指せたような気がします。
△7五歩に▲同歩とじっと取った手が、地味ながらちょっとした自慢の一手でした。

61手目の▲7一角から、桂香を拾ったところですこし指せる形になったと思います。
そのあとも丁寧に指すことができて、満足いく一局になりました。
名人戦棋譜速報で観ていただければ幸いです。

今期は連敗スタートでしたが、ひとまず指し分けに戻してホッと一息といったところ。
次も頑張ります。

この日は全体的にベテラン強しの一日でした。
一風変わった形の将棋が多く、拡散化の波を感じました。

 

感想戦を終えて、駅に向かったらちょうど終電の数分前。
(引っ越してから日が浅いのでまだ知らなかった)
しかも終電なのに座れて帰れて、何かと幸運な一日でした。

帰りの電車でモバイル中継をチェック。
新人王戦の斎藤ー増田戦が素晴らしい将棋でした。
直近の斎藤ー稲葉戦がベースになっており、まさに真っ向勝負の様相。
自分たちが定跡を作る、の気概を感じます。

一局の勝ち負けももちろんとても大事ですが、やはり将棋を解明する、という気持ち、気迫を未来ある若手は持つべきです。
感想戦の内容も非常に充実しており、もちろん超難解で読むだけでも大変ですが、ファンの方にもそのすごさを感じ取ってもらえればと思いました。

今週は火~金で連日順位戦があるのですね。
今日はA級が1局と、B2の延期分が1局。
明日はC2の後半戦、あさってがまたA級。
寝不足にご注意を。

 

今日対局

予約投稿です。

今日はC1順位戦の対局日で、自分は金井六段との対戦。
名人戦棋譜速報でお楽しみください。

昨日のリコー杯挑決は、加藤女王が勝ってリターンマッチへ。
さすがにタイトルホルダーは強い、という内容でした。

それと王将リーグ入りの一番は、先日に続いてドラマがありました。
最終盤はずっと後手勝ちと思って見ていたら、最後の最後に華麗な手が出て後手玉が即詰みに。
意外な結末に驚き、あとで感想戦コメントを確認したら、やはりトン死だったようです。
将棋は本当に、最後まで分からないものだと改めて思いました。

自分も最後まで、気持ちを切らさず指したいと思います。

最近の仕事など

先週は自分の対局があったほか、大きな対局の中継が多く、仕事もいくつかあって、わりと忙しい1週間でした。
そのうち、日曜日に収録があったのは前に書いた通りです。

一昨日の土曜日は、伊豆へ日帰り。
縁あって、東京農業大学の将棋部にお招きいただいておりました。

おかげさまで、こちらも楽しく指させてもらいました。
どうもありがとうございました。

皆さんこれからも切磋琢磨して、楽しみ、強くなってもらえたらと思います。

 

日付戻って木曜日は、プライベートなお好み対局の、ちょっとした解説を。
それなりに真剣な雰囲気での飛車落ち戦で、下手が見事な指し回しを見せてくれたので、こちらも嬉しくなりました。
駒落ちは伸び伸びと自由に指すのが何よりだと思います。

 

そんなこんなで、この数か月は連盟以外でお声がけをいただくことがわりとよくあり、とてもありがたいことと感謝しています。
逆に道場・教室での指導対局や番組での解説など、連盟での普通の仕事は比較的少ないのですが、そちらもまた少しずつやっていいけたらと思っています。

昨日は大学時代の友人から結婚の報あり、お祝いに2人で一杯。
最近は何もない日はだいたい家で過ごしていて、飲みに出かけるというのもなんだか久々でした。

明日は順位戦。
今日はいつも通り、詰将棋を解くなどして過ごすことにします。

三段リーグと女流王将戦

昨日は三段リーグ最終日。
今期は上位、自力の2人が1局目で勝ってスンナリ昇段が決まるという展開だったようです。

新四段誕生のお知らせ

東京の斎藤君は、最近よく連盟で勉強する姿を見かけていました。
同姓の棋士がいることもあって、「あすと」と下の名前で呼ばれて先輩からとても可愛がられているようです。
音感も良いし、前向きでとてもいい名前ですね。

関西の古森君は、話したことはなかったはずですが、神戸大学ですか。
たしか将棋界では初めてだったような気がします。
着々といろんな有名校の在学・卒業者が増えているようで。
OBの方々が将棋界を応援するきっかけになったりもするので、喜ばしいことだと思います。

2人とも本当におめでとう。

日本将棋連盟モバイルの中継ブログでも速報が恒例になっており、昇段後のインタビューも掲載されています。
昇段した2人がそろって「あきらめない」「粘り強く」と言っていたのが印象に残りました。
その気持ちが一番大事なのは、いつも時代も同じでしょうね。

 

また昨日は女流王将戦の挑決が放映されたようで、伊藤女流二段が勝って里見女流王将への挑戦者に。
棋譜はリンク先、囲碁将棋chのHPでも観ることができます。
終盤にドラマがあったように見えましたが、どうだったのか。
番組での解説は観れていないのがいささか残念。

実はこないだの対局のとき、隣の対局が倉敷藤花戦の岩根ー伊藤戦でした。
以前は、女流棋戦とは部屋を分けることが多かったのですが、最近は同部屋になっても気にしないことが多いようで、時折見かける光景になっています。

女流棋戦のほうが持ち時間が短く、当然進行も早いのでときどきそちらも観ていました。
以前のブログにも書きましたがやはり、伊藤さんの将棋は個性的で面白い。
ひと言で表現するならば、雰囲気のある将棋です。

そのときの将棋も、内容としてはたぶん逆転勝ちだったと思うのですが、それにしては堂々とした指し回し・堂々とした勝ち方で、このままの流れで行けば勝つ、とでもいうようなオーラがありました。
過去のタイトル戦は健闘するも一歩及ばずという内容でしたが、最近はさらに勝率を上げているようなので、さらなる好勝負を期待しています。

竜王戦、順位戦

昨日はほぼ家で過ごしていたのですが、さすがにずっと中継にくぎ付けでした。
注目の竜王戦挑決は、羽生二冠の勝ち。
良い将棋だったと思います。松尾さん惜しかった。

渡辺ー羽生戦は久々の印象で、調べてみるとタイトル戦で2年半ぶりで、それ以降他の対戦も数えるほどでした。
竜王戦では7年ぶりですか。
過去のタイトル戦と比べても、今回のタイトル戦は戦型の予想などが特につきにくく、何が飛び出すか分からない面白い将棋になる予感がします。

A級順位戦はその渡辺竜王が勝ち。
激しい将棋で、一方的に相手の研究が深そうな流れに見えましたがさすがに強い。
▲3九歩が結果的に最後まで関所になったわけで、よほど良い手だったということなのでしょう。

前日のC2は、神崎ー及川戦が中盤以降、常に大きな駒が当たりになっている感じで面白かったです。
取れるものをすぐ取らないのがプロの将棋?
かどうかはさておき、あれだけ取れる駒を取らない応酬は、なかなか珍しいのではと思いました。

あと、久々に200手超えの将棋があったのですね。
中座ー村田戦ですが、早い段階で後手の金銀が玉から離れて、玉のほうが終盤でそちらに向かっていく展開で、入玉をめぐる攻防が見ごたえありました。

ちなみに調べてみると、200手超えは公式戦では1か月ちょっとぶりでした。
たまにある印象なので、だいたいこのぐらいのペースなんですかね。
実は僕自身はいまだ一度も経験がないのですが、今後そういう機会があるのかどうか。

今日は土曜日ですが、叡王戦の中継・ニコ生放映があります。
僕は仕事で、これから伊豆に行ってきます。