指し初め式など

昨日は恒例の指し初め式。
例年より棋士の姿がやや少なく、関係者の方々が多い印象でしたが、もしかしたら土曜でお仕事の棋士が多かったのかもしれません。

僕も記者の方と一手指させていただきました。
新年最初の一手は、振り飛車の桂を△4五桂と跳ねる手でした。これは縁起が良い。
気持ちよく左桂を活用して、振り飛車らしくさばける一年にしたいと思います。

再度告知するつもりでうっかりしていましたが、新年から囲碁将棋チャンネルで講座を担当しています。
全13回にわたり「終盤の羅針盤」と題して、終盤の指針となるような考え方を解説しています。
ぜひご覧いただければ幸いです。

お隣の囲碁界で10歳のプロが誕生とのニュース、これにはびっくりしました。
特別枠での採用とのことですがそうは言っても規格外の新人なのは間違いないでしょう。
初段からであるとか、いろいろと制度の違いもあり現在のトップ棋士の方々は中学生ぐらいからはかなり活躍されている印象があります。
小学生のうちにどのぐらいの活躍をするか、が今後の注目でしょうか。

将棋界でも最近の奨励会は明らかに低年齢化が進んでいます。
頭脳競技という分野は基本的に早熟の天才が有利な傾向があり、囲碁・将棋はその象徴のようなところがあります。
社会全体としてもたとえば高校・大学の飛び級をより柔軟に認めるとか、頭脳五輪(等)に力を入れるとか、といった動きがもっとあってほしいと思いますね。

一方でそうした才能を、努力を継続することで長くキープする必要があるというのもこの世界の特徴で、その結果としては異なる世代のせめぎあいが見られるのが面白いところでもあります。
囲碁・将棋の別を問わず、時代が昭和→平成→?と移っても変わらないその本質に、今年も注目が集まる一年になればと思います。

指し初め

昨日は今年初めての練習将棋でした。
残念ながら結果、内容とも良いものではなかったですが、ここから少しずつエンジンをかけていきたいと思います。

今日、1月5日は将棋界では毎年恒例の「指し初め式」が行われる日です。
僕もこれから千駄ヶ谷に行ってきます。

例年、公式戦の対局は指し初め式の翌日からですが、今日は土曜日なのでもしかしたら明日はまたお休みで、あさってからかもしれませんね。
自分は火曜日の順位戦がスタートになります。

昨日は目隠し将棋の中継(@上州将棋まつり)が行われていたのが目を引きました。
対局予定が出ていないのとかを見るとお正月モードを感じますが、それも今日明日ぐらいまでで、すぐにまた日常に戻っていくんでしょう。
今年も多くの熱戦・名局を、ファンの皆さまに楽しんでいただけますように。

では今日はこのあたりで。

始動

お正月三が日はSCRAP、人生ゲームとカードゲーム2種でゲーム三昧、あとは普通に酒を飲んでおせちを食べてたらあっという間に過ぎて行きました。
体調はまだ完全ではないのですが、何はともあれ無難な滑り出しですかね。

今年も日々を楽しく、一日一日を生き生きと生きていきたいと思います。
改めまして、本年もよろしくお願い致します。

世間は今日から仕事始めという方と、7日からという方が半々ぐらいでしょうか。
自分も今日から始動することにします。
1週間ぶりぐらいの盤駒が、指になじんでくれると良いのですが。

昨日は軽い詰将棋を眺めていて、軽い正月ボケを感じました。
その後、いまはもう治っているはずなので、まずは週明けの順位戦に照準を合わせていきたいと思います。

12/5 石田五段戦

王位戦の予選準決勝でした。

振り駒で後手番になり、藤井システムを採用。
中盤のワカレは苦しくしましたが、そこでうまく粘ったようで大きくは離されずに終盤を迎えて図の局面。

先手が穴熊でしかも角得なのですが、遊び駒もあり後手の駒は急所に来ているのでそれほど大きな差という印象はありません。

ここから△4六歩▲7二銀△5四歩▲4四歩△6四金▲8三銀成△5三玉と進めて、好転を感じました。

図の局面では▲7二銀や6七の金を補充しての▲7二金が狙いになっていますが、直接受ける手はありません。
しかし角の利きを止め、玉を中段に逃がすことで相手の攻めを緩和したのが↑の手順で、振り飛車らしい指し回しができたと思います。

玉が安全になったところで反撃に転じて、その後はうまく着地を決めることができました。
この対局のあと、年末に決勝で負けてしまったのはすでに結果が出ている通りですが、王位戦でそこまで勝ち上がれたのは初めてだったので良かったです。

11/20 北島七段戦

お正月でこれといったニュースもないと思うので、今日と明日は昨年中に振り返りを書いていなかった勝局を、予約投稿で入れておきます。
本局は11月の順位戦。全棋譜は名人戦棋譜速報でご覧いただけます。

先手中飛車に工夫を凝らした急戦策で対抗されました。
じっくりした進行になり、夕休明けからしばらく進んだのが図の局面。

ここで長考一番、▲3五飛と切って△同歩に▲7五角打が好打。以下は穴熊の遠さが生きる展開になり、最後は打歩詰でしのいで一手勝ちを収めることができました。

角を重ねて打つのはやや意外性のある一手で、△8五飛には▲7六銀、△8一飛には▲8二歩で押さえ込むことができるので飛角交換になります。
そのとき7五に角がいると、次の▲8一飛が▲4一飛成△同玉▲3一金の寄せを見て厳しい一手になるという理屈で、感想戦で北島さんに褒めてもらえました。

戻って図の△1三桂は勝負手気味の一手でしたが、実は平凡に△8八歩成▲同飛△同飛成▲同角△5七桂成(角もある)と来られたらあまり自信はありませんでした。
ただ振り穴相手に横からの攻め合いはやりにくいところだったかもしれません。

全体的には、振り飛車らしい指し回しでうまくまとめることができた一局だと思うので、ぜひ棋譜を見ていただければ嬉しいです。