始動

世間は今日か明日からお仕事の方が多いのでしょうか。
僕もそろそろお正月気分から抜け出して、日常に戻っていこうと思っています。

将棋界では明日、1月5日が毎年恒例の指し初め式なのですがその前に、昨日後輩と練習将棋を指してきました。
若手棋士の頃はだいたい3日ぐらいに仲間で集まって軽く2~3局、その後新年会というのがちょっとした恒例行事だったのですが、ここ数年はやってなかったので懐かしい気持ちになりました。

ただ、内容はちょっと良くなかったです。
正月ボケではなく、ただの実力でしょうけど。
指した将棋を必ずしっかり反省して、次に活かせる一年にしたいものです。

あと昨日は実戦を指す前にも、とある簡単な詰将棋にドハマりして大変でした。
正月早々、先が思いやられる立ち上がりですが、これから頑張っていきたいです。

 

今日は上州将棋まつりですね。
こちらは高崎のヤマダ電機で行われる新春の恒例行事です。
行かれる方はどうか楽しんできてください。

公式戦のリアルタイム中継はあさってからです。
そろそろ年末年始の復習をしておきましょう。

年賀状は、3が日までにいただいた方にはなるべくお返ししていると思いますが、万一の見落としがありましたら申し訳ありません。
連盟宛にいただいたものはおそらく明日、難しい場合も週明けには目を通させていただきます。

何はともあれ、今年もよろしくお願い致します。
健康第一で、良い2018年にしましょう。

実戦詰将棋とか

お正月にネットを見ていると、年賀詰とか、詰将棋に出会うことが多いです。
ほど良く詰むと良いのですが、意外に苦戦することもあったり。
出会った詰将棋を、他の記事とかを読みつつ頭の片隅で考えるのは、勉強というよりはちょっとした習慣ですね。

ということで(?)今日は僕も1問出してみます。
と言っても先日の対局そのままなんですが。
わりときれいに詰みますので、良かったら考えてみてください。
答えは数日後に書きます。

ちなみに詰まさなくても勝ちなので、アマチュア大会であればここは▲5三とが断然オススメです。
プロの実戦だとやっぱりきれいに決めたほうが良いので、慎重に読んで無事詰ましました。

 

昨年大フィーバーを巻き起こした藤井四段、今年も新春から大活躍のようで。
読売新聞では羽生竜王、朝日新聞では経済学者の安田さん、スポニチではタモリさんとそれぞれ対談。
他にも共同のインタビュー動画など、どれも興味深く観ました。
興味のある方は買ってor探してみてください。

年末年始のテレビ番組は、僕自身は実は将棋関係のはあまり観てないんですが、代わりにごく普通の番組で、ふと見たら将棋が取り上げられてたり。という場面にはすでに何度か遭遇しました。
こういうときのほうが、よりブームを実感しますね。

今年も数多くメディアに取り上げられると思うので、将棋界がますます明るくなりますように。
あと昨日・一昨日も書きましたが自分自身も盤上でも盤外でも注目してもらえるように、頑張っていきたいです。

30代後半の目標

昨日に続いて、新年の計なんですがすこし長いスパンでの話です。

30代も後半に入り、当然ながら後輩は増える一方で、年齢的なことを意識することも増えてきました。
もちろんこの先の人生下降線、という気はさらさらなくて、これからもどう成長していくかが大切です。
若い頃とはまた違った形の成長曲線を意識して、そこに向かって努力していくつもりです。

僕は目標というものはできるだけシンプルで、いつも意識していやすく、でも決して簡単すぎないことが良いと思っています。
30代としての残る数年間をどう生きていくべきか、昨年の春以降ずっと考えていました。
そして昨年末に、今年だけではなく数年の単位での目標を立てました。

将棋盤の前では、菅井王位のように、真摯な気持ちと、新しいものを生み出す意欲を。
メディア出演などの公の場では、中村王座のように、気遣いと品格のある振る舞いを。
家に帰れば、佐藤名人のように、マイペースでゆとりある暮らしを。

それぞれ心がけて、充実した人生にできればと思います。
現タイトルホルダーの3人以外にも、将棋界にはお手本となる後輩がたくさんいるので、彼らから良いところを吸収して、自分の成長につなげていきたいです。

 

振り返ってみて、31歳で理事に立候補したときは、30代は連盟と将棋界のために一生懸命働いて、40代に入る頃に改めて自分の人生を見つめ直そうと思っていました。

それが思わぬ形で、予定より数年早くその時期が来てしまい、いろいろと大変なこともあって、昨年は思いがけない人生のサバティカルでした。
悩んでいるばかりで、行動することのない一年でしたが、そんな時期もときには必要だと、後から思えるようにしたいものです。
今年はしっかりとした指針を持って、今後どういう棋士人生を送るのかを改めて考えながら、行動も伴った一年にしたいと思います。

今年もきっと将棋ブームは続くことでしょう。
皆様もどうか充実した将棋ライフを。

2018年

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

一年の計は元旦にあり。
今年の目標はもちろん、将棋を頑張ること。

まずは七段昇段です。
これはたしかあと十数勝なので高い目標とは言えませんが、普通にやってればそのうちなんとかなる、というものでもないと思うので、まずは今年のできるだけ早い時期にと思っています。
加えて各棋戦での本戦入りや昇級なども狙っていきたいです。

昨日も書きましたがどうも自分は旬を過ぎたと思われているらしい、の自覚があるので、それを取り戻すのが次なる目標ですね。
盤上でも盤外でも、注目される存在でありたいと思います。
加藤先生や羽生先生のような例は特別としても、棋士には何度でも、繰り返し活躍するチャンスが常に与えられています。

思えば理事職にあるうちは、なるべく自分を表に出さずに、仕事することを心がけていた面がありました。
将棋連盟の理事というのは会長をはじめ、トップ棋士が務める場合は将棋界の顔としての役割も求められるわけですが、僕の場合はそうではないので、裏方に徹するのは当然のことでした。
しかしひとたび棋士に戻れば、この人は何者でどういう棋士なのか、はとても大切なので、いい意味での個性も、これからはより心がけていきたいと思っています。

このブログも毎日更新を続けます。
将棋ファンの皆様にとって、2018年が素晴らしい、充実した一年になることを願っています。

2017年(2)

昨日の続きで、この一年の振り返りなど。

収入面では、①理事としての給与がなくなり、②対局の収入が下がり、③その他の将棋の仕事も減り、でこちらもなかなかないような厳しい経験をしました。
①はちょっと唐突ではあったものの、数年のうちには予定していたことでした。
②は自分の頑張り次第で上下するので仕方ないところです。
最近ようやく将棋の勉強の仕方を思い出してきた感じなので、あとは新しい思考法や勉強法にも対応していければ、これに関してはまた上向きになれると信じています。

③は将棋ブームに沸き、棋士の仕事も大幅に増えている昨今なだけに、普通の棋士の真逆を行っているようで、なんとも自分らしいなあと苦笑交じりに思います。
理事になる前を思い出してみても、これだけ仕事の少ない年は、たぶんなかったはずで、どうしてこんなことになってしまっているのかは、正直なところよくわかりません。
一棋士に戻ったと言っても、実際にそう接してもらえるようになるには、もうすこし時間がかかるということなのかもしれませんね。

特にこの夏頃からは将棋番組が急増していて、解説の仕事が爆発的に増えているのですが、自分自身は呼ばれることはなくて、棋士としての旬を過ぎてしまった(と周りに思われている)ことを実感させられました。
このまま終わるつもりはもちろんないので、旬を取り戻すことが、来年の大きな目標になりますね。

いままでになかったこととして、解説や指導などとはまったく別に、④将棋以外の仕事が夏頃、藤井ブームで突発的に増えて、やがてなくなりました。
地上波には10回ぐらい出演させていただいたかと思います。とても楽しい仕事でした。
今月は羽生永世七冠の国民栄誉賞のニュースのときに一度、出演させていただきました。

話すのは楽しいですし、わりと得意なほうだと自分では思っています。
生放送は撮り直しができないので緊張もしますが、待ったができないのは将棋と同じでもあります。
理事職でいろいろな挨拶をさせていただいた経験も、こうした場で生きている気がします。

そして何より将棋界の外に活躍の場があるというのが、嬉しいことです。
それが将棋界のためにもなる、というのが棋士としては大切なところで、これからもそういうチャンスを大切にしていきたいと思っています。

クイズ番組に出たのも楽しかったですね。
昨年と今年、同じ時期に違う番組に呼んでいただきました。
またの機会があればと、来年も楽しみにしています。

 

振り返ってみると、今年も本当にいろいろなことがありました。
浮き沈みの激しい一年で、トータルで見れば落ち込んでいる時間が長かったですが、良いことに目を向ければ、それはそれでたくさんありました。
ネガティブなこともいくつか書きましたがそれはあくまで客観的に振り返るためで、これからもこのブログではつとめて明るいニュースと、そして盤上の話題を発信していくつもりです。
来年も将棋界により多くの良いこと、幸せなことがありますようにと願っています。

史上空前の将棋ブームが訪れた2017年の大晦日、来年のさらなる飛躍に期待をこめて。