小旅行

昨日の対局のことは、また後日に。
何はともあれ、ひとつ勝つことができてホッとしました。

今日はこれから広島に飛び、そこから尾道・今治へ。
帰省と仕事も兼ねての小旅行です。

実はしまなみ海道を渡るのは初めてです。
ちなみに瀬戸大橋と関門海峡は渡ったことがあり、淡路~鳴門のルートはまだです。
いずれは制覇したいと思っています。

ということで、とても簡単ですが今日はこれだけで。

本日対局

順位戦です。
初の連敗スタートで、他の対局でも黒星が重なっており、まさに崖っぷち。

もうこれ以上負けられません。
死ぬ気で頑張ります。

 

台風は東京からはそれたようで、ひとまずホッと一息ですが、念のためすこし早めに家を出ることにします。

来場御礼と、将棋世界付録など

昨日はのべ14局ほど指したようです。
ご来場いただいた方々にはどうもありがとうございました。
このあとも東竜門のイベントや、奨励会員にガチンコで挑戦できるコーナーなどがありますので、ぜひお越しください。

ここ数年の指導対局では、特に大人の方には勝ち負けや上達といったことよりも、なるべく新しい発見があるようにという思いで、指しています。
教室だとやっぱり棋力向上を旨としますが、必ずしも繰り返しではない指導対局では、ちょっと指し方を変えているつもりです。
特に東京ではいろんなプロ棋士と指す機会が数多くあるので、自分なりの色を出すという意味もあります。
昨日は複数局指された方もいたので、なおさらでした。
その日ならでは、片上ならではの一局になっていれば、こういう手もあるんだと思ってもらえれば、幸いです。

また平手戦では、ソフトやネットを使って研究した形をぶつけられることも増えました。
昔から、アマ強豪の方というのは独自の戦術を持っていることが多く、最近は環境の変化もあってよりその戦術に磨きをかけやすくなったという面があるように思います。
昨日は流行の銀冠穴熊を指されました。
増田四段の書籍が出てからも、この戦法は進化を続けているようで、面白い将棋になり、僕も勉強になりました。

 

昨日に続いて将棋世界の話題。
実は付録だけまだ読んでいなくて、昨日電車の中で読みました。
藤井四段の子どもの頃(という表現はおかしいでしょうか?)の将棋について書けるというのは杉本師匠ならではで、貴重な資料だと思います。
特に2問目は実に鮮烈で、「こんな華のある悪手」は見たことがない、の表現も納得でした。

彼の将棋は華のある部分と手堅い部分がうまく同居している印象で、杉本七段もその部分を意識して書かれているように思いました。
いずれは実戦集というような話もあるだろうと思いますが、そのときに29連勝のときとどう変化しているか、というのも注目かもしれません。

 

JT杯は森内九段が石田流で勝ち。
指導対局の休憩中に中継を見たら、久保王将のほうが居飛車を持っていてびっくり。
そのときは居飛車がだいぶ優勢に見えたのですが、お仕事を終えて改めて見たら逆転していて再度びっくり。
きっと早指しならではの駆け引きがいろいろとあったのでしょうね。

今週は王位戦第3局。
連敗中の羽生先生がどんな作戦で行くかに注目しています。

将棋世界9月号 ほか

今月の表紙は、3か月連続の藤井四段と、このたび引退された加藤九段。
現在の将棋界を代表するお二人の特集が大きく組まれています。
佐藤名人の名人戦&電王戦を終えてのインタビューももちろん厚みがあって興味深いものですが、このお二人はそれ以上の扱いで、象徴的な出来事に思えました。

棋譜が多く取り上げられていたのも目を引きました。
保存版になるという意識もあったのかもしれません。
また加藤先生の「感謝のことば」は我々ふつうの棋士にとっても一様に大切なもので、深く感銘を受け、もちろん日頃から意識しているつもりですが改めて公式棋戦がたくさん行われていることへの感謝の気持ちを抱きました。

藤井四段インタビュー、

望外はたびたび将棋界で使われる言葉ですし。僥倖も使われない言葉という印象はなかったですけど

と述べていて、実はこれ、僕もそれほど驚くようなことはないのではとひそかに同感だったのですが、別の部分で

高校は15歳から18歳の3年間になりますけど、18歳から25歳が流動性知能(注略)のピークのようで大事な時期なので、難しい選択になるかなと思います

と語っていて、「流動性知能」という言葉は僕もまったく知らなかったので、やっぱりとんでもない中学生だなと改めて思いました。

僕もググって調べてみたのですが、30代半ばになったいま、たしかに流動性知能の衰えはあるような気がします。
彼がどういう考えでこの言葉にたどりついて、近い将来(いわゆる進路について)どういう決断をするのかは分かりませんが、とても印象に残るフレーズでした。

その藤井四段、昨日は非公式戦で都成四段に完敗。
棋士になって初めてと思われる拙戦でした。

するとこんなちょっと煽るような、タイトルの記事も出てきたりとか。
天才神話に陰り?
(ちなみに、読むと分かりますが筆者の結論も僕と同じで、十分に考えられること、と結ばれています)

僕から見たらむしろ、彼も人の子なので、たまにはこういう将棋になってしまうことは当然で、それがたまたま非公式戦で出たのは、かえって「持ってる」ような気がしますけどね。
何にせよ、席上対局のイベントで、結果が注目されたり報道されたりというのがそもそも異例ですし、しかもまだまだこの状況は続くでしょう。
記事にもある通りファンの方にはどうか気兼ねなく、論じてもらえたらと思います。
それはとても喜ばしいことだと思いますので。

 

 

昨日は倉敷で「将棋文化振興自治体 全国将棋サミット2017」が行われました。
地元紙・山陽新聞の記事

台風の影響を心配していましたが、無事盛況のうちに終えたようで何よりでした。
何度か書いている通り、将棋に取り組んでくださる自治体を全国に増やしていくことが、これからの将棋界にとってとても大切なことと思います。

今日は日曜日ですが、モバイル中継も2局あります。
JT杯@福岡はやはり台風の影響が心配で、何事もないことを願っています。

雑誌の話など

このブログでも何度も書いている通り、最近は本当に将棋界の話題が豊富で、相変わらずいろいろと幅広く取り上げていただいています。
ここ最近はダイヤモンド(経済誌)、ナンバー(スポーツ誌)、GQ(ファッション誌)、と直接には将棋と関わりのない世界の雑誌で、大型の将棋特集が続きました。
全部は追えてないとは思いますが、気づいた範囲でできるだけ目を通すようにしています。

GQの佐藤名人と山本一成君の対談は、ウェブ上に動画もアップされていました。
この対談の中で、「2017年のponanzaはそのうち人間に負けるかもしれない」というような話が出てきて、たとえ話としてバックギャモンの世界の例が出てきます。
この話は僕自身もいろいろな人と(たぶん一成君とも)話したことがあって、おそらくそうなるであろう、という未来の一つです。

数年前の電王戦で菅井五段(当時)が電王戦に出たとき、「10年後は人間のほうが強いと思う」というPVが話題になったことがありました。
似たような意味合いもあったのではないか思います。
実際、当時の習甦に彼は敗れ、その後夜を徹したリベンジマッチでも敗れたわけですが、いまやれば勝つのではないかと、最近の彼の充実ぶりを見ていると思うことがあります。

電王戦のソフトはたぶんそのまま保存されているはずで、それは再現性の確保という意味合いもあったと僕は理解しています。
つまり、いずれ人間の進歩を分かりやすく検証する機会が、訪れるかもしれません。

 

昨日の注目の一戦は、菅井七段の完勝。
本局も、うまくさばくものだと感心するしかない、見事な指し回しでした。

藤井四段、中学生タイトルホルダーになるチャンスはあと1棋戦(棋王戦)のみ。
というのが報道の中心のようで、さすがにいくらなんでもそれは難しいのではと思うのですが、世間の期待ももちろん分かります。

プロは何より将棋の内容に注目していて、この将棋も完敗と言っても大きな悪手があったわけではないので、評価が下がるようなこともないでしょう。
次の順位戦も、その次も、引き続き注目ですね。

昨日も書きましたが明日、連盟近くの「レンタルスペースさくら」にて、指導対局をします。
千駄ヶ谷ふれあい将棋ひろば(指導対局、ビギナーズセミナー、奨励会にアタック!)
ぜひ、いらしてください。

業界誌である将棋世界の話題は、また明日にでも。