訃報など

北海道支部連合会会長の工藤さんが亡くなられたとのこと。
突然のことで、驚きました。
理事在職中は本当にお世話になりましたし、その後も札幌を訪れた際にはいつも良くしていただいてました。
将棋普及に熱い思いを持った方で、思いだけではなく先頭に立って行動して下さる方でもありました。
謹んでご冥福をお祈りします。

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こないだの大阪の対局から帰ってきてからというもの、なんだかすこしボーっとした日々を過ごしてしまいました。
コロナの状況が日に日に悪化しているのを見ると、どうしても不安な気持ちになります。
気にしたところでできることが限られているだけに、なるべく深刻になりすぎず、いままで通りに気をつけて暮らそうと思います。

3度目の緊急事態宣言、いままでとは様相が異なる感じで、社会のいろんな矛盾が噴出している気がします。
早く収まってほしいですが、先のことは分からないですし、どのような状況になっても動じず、変わらず日々を送れるように心がけておこうと思います。

次の対局までしばらく間があるので、今週はNHKテキスト付録の執筆作業などに充てる予定です。

4/20 斎藤八段戦

先手番で相雁木。
序盤から機敏に動かれて主導権を取られるも、形勢は難しいと思っていました。

中盤戦は一進一退。75手目の▲8四角が、ただ逃げて後手を引いただけに見えて実際は粘りのある一手で、その後の終盤戦は、チャンスが来た感触がありました。
ただ△6四銀上(82手目)、△6五銀(90手目)、そして△3一歩(92手目)となかなか指せなそうな好手を次々に指されて、そこで間違えてしまいました。

直後の▲7五馬(95手目)が自然な手ながら敗着で、代えて(もしくは▲3二香成は決めずに)▲6八桂と受ければ難しかったみたいです。その手は候補には一応入っていましたが、ちょっと自分には難易度が高かった。
最後もけっこう際どい不詰ですが、見切られていました。将棋の終盤は奥が深く、強者の玉は生命力があります。

久々に良い内容の将棋が指せたと思いましたが、残念ながら結果にはつながりませんでした。
リーグ最終戦も精いっぱい戦いたいと思います。

遠征

明日は王位リーグで斎藤八段との対戦。
午後から大阪に向かいます。

4月に2度の遠征は棋士になって初めてのはずで、そもそも1度でもあったかどうか?
こないだの叡王戦もスタジオでしたし、東京の将棋会館以外での対局がこれだけ続くのも、なかなか珍しいことです。
コロナの状況が心配で、自分の状態も心配な昨今ですが、なんとか力を出し切れるように頑張りたいです。

広島で「将棋ひろば」が新たにオープンしました。
広島将棋会
地元ではニュースにもなっていたようで、ありがたいことです。
これからぜひ、足を運んでみていただければと思っています。

中国新聞
広島テレビ
広島ホームテレビ

4/14 佐々木勇七段戦

前局に続いて、後手番で雁木を採用。
駒組みが比較的長く続く展開になったところで、▲3五歩△同歩▲3七銀の仕掛けはあまり例がないスピード感。対応が難しかったです。

53手目▲6三歩が見るからに感触の良い手筋で、以下は苦しくなりました。
あまりチャンスらしいチャンスはなく、完敗の一局でした。

叡王戦は6期目にして初めて2回戦を勝てたので、次こそは枠抜けを目標にしたいと思います。
次の対局は斎藤八段とで、今月は偶然にも、自分が棋士になった年に奨励会入りした優秀な精鋭との対戦が続きます。
このところまた黒星が続いて厳しい状況ですが、まずはモチベーションの維持に努めて、自分なりの最善が尽くせるようにしたいと思います。

明日対局

叡王戦で佐々木勇気七段と。
午前の部の対局で、勝つと間を空けて夜の部という自分にとっては初めてのパターンで、枠抜けの一番になります。
Abemaスタジオでの対局で、放映と、モバイル中継もあります。
良い将棋をお見せできるよう、頑張ります。

来期順位戦の表が届きました。
主催紙の公式チャンネルで抽選の内容を動画配信するという初の試みもあったようですね。なんだか時代を感じます。

自分のところをパッと見ての印象としては、後輩が多く(5人)、関西の相手も比較的多い(4人)といったところです。
また他のクラスも含めてじっくり眺めたりしながら、開幕に向けてすこしずつ気持ちを高めていきたいと思います。