竜王戦とか

注目の竜王戦は藤井七段の快勝。
最近大熱戦が多かったのでちょっと意外に思いましたが、こういうこともあります。近藤六段としては、用意の作戦がうまくいってなかったということだと思います。
最後の寄せは鮮やかでした。ひと目の△9七桂成が当たったのは見ていて嬉しかったです。

また昨日は棋聖戦で里見さんが枠抜けあと一歩まで迫り、「男性棋士に4連勝」という報道が出てました。
そこが注目ポイントなのか、という意外性はありましたが、たしかに新記録には違いないですか。
都成五段との将棋は、力強い指し回しが非常に参考になりました。
成績が伸びてくるということは当然ながら内容的にもプロの将棋に近づいているわけで、そんなところにも注目してもらえると良いですね。

今日は棋聖戦第3局が沼津で、それと朝日杯のプロアマ一斉対局が行われます。
この季節の土曜日に、この2つが重なるのは近年の恒例になっている気がしますね。

1回戦終了

昨日のA級で、全クラスの順位戦1回戦が終了。
最後の1局は順位1位と2位、前の名人とその前の名人というカードでした。

超濃厚な中盤戦は実に見ごたえがあり、中でも55手目▲5七角(打)と56手目△2四歩の攻防には唸りました。
全体として何を狙いに指しているのか実に分かりにくい将棋で、先日の王座戦(深夜の熱戦)と同じくカオスでした。
令和に入ってからもう何回ブログでこの言葉を使ったか分かりませんね。

こういった将棋は本当に体力を消耗するもので、いつもながら羽生九段の気力、体力には驚くばかりです。
「一歩千金」を地で行く展開を経て、最後は見事な収束でした。羽生先生らしい名局だったように思います。

 

全クラスの1回戦終了と日を同じくして、B1は早くも2回戦。
A級が9回戦、他のクラスが10回戦なのに対してこのクラスだけは13回戦あり、しかも年明けからは月1局と決まっているので、6~12月の7か月で10局を消化するぶんペースが早くなっています。
といってB1だけ4月から始める、というわけには、やっぱりいかないんでしょうかね。

昨日も6局中4局で日付が変わり、秒読みの熱戦ぞろいでした。
中でも深浦ー菅井戦はすごかった。深浦九段は前局に続いての200手越え、菅井七段も今年度に入ってからもう3局目ですか。
僕自身はいままで公式戦を500局あまり指して、たぶん200手越えは一度もなかったと思うので、それが続くというのは驚異的です。
上位の将棋を観ていると、読みや大局観に優れているのはもちろんなのですが、やはり将棋は体力と精神力なのかなと思いますね。

 

今日は↑のリンク先でも書いた、竜王戦の本戦が注目の一戦です。

執筆

しばらくお休みして、構成を練りつつ肩が温まるのを待っていたのですが、いよいよ今週から本格的に新刊の執筆を始めました。
今年の2月に出した前作の続編(振り飛車編)になります。

前著「将棋 平成新手白書 居飛車編」は控えめに言ってかなりの力作で、相当な時間と労力をかけて書きました。
出来も大いに満足しています。

ただ残念ながら市場の評価は十分とは言えなかったので、続編はコンセプトはもちろん維持しつつも、全体の構成は多少見直す予定です。
具体的には難易度をすこしだけ下げること、あと読者の方に自分でもこの新戦法をマネしてみようかな、と思ってもらえるような内容を目指します。
難易度を下げつつ、しかし情報量は減らさずにプロの将棋を解説する、というのはけっこう難しい試みなのですが、うまくいっているかどうかは、完成してからのお楽しみです。(自分自身にとっても)

だいたいの材料はすでにそろっていて、構成も頭の中にある程度できているので、ここからはそれをアウトプットしていく作業になるのですが、書いている間も当然ながら新手が指される可能性はあるので(前著のときもそうでした)、そういった最新の工夫もフォローしながらやっていきます。
一応現時点では秋頃の完成を目指しています。

もし、ご要望や、取り上げてほしい内容、それと前著への感想などありましたら、コメントでお寄せください。
また前著についてはサイン本を出す機会があまりなかったので、今後サイン本フェアなどの機会があれば出していきたいと思っています。

早指し

今日は中継が6局、内訳をよく見たらすべて叡王戦(60分60秒)とヤマダ杯(20分30秒)で早指し棋戦だけなのが目を引きました。
対局予定を見たところ、他の対局も含めてすべてそのようですね。(女流名人戦を除く)

夏は早指しの季節で、自分はまだあまり日程が決まっていないのですがこれから叡王戦、朝日杯(40分60秒)、銀河戦予選などの対局がつく見込みです。
当然ながら持ち時間の長い棋戦とは指し方も変わってくるので、他の棋士の中継を観たりしながら、調整していきたいと思います。

僕は勝ち抜き戦(2002年まで)と早指し選手権(2003年まで)が終了した直後の2004年に棋士になり、いわゆる若手棋戦の加古川青流戦(2011年~)やヤマダ杯(2016年~)にも出られなかったので、こういった棋戦の中継や記事を見るとうらやましい限りです。
同じ境遇の棋士は、はっきりわかりませんが十数人ぐらいでしょうか。谷間世代です。

時代の運・不運はやむを得ないことで、参加棋戦数が少ないぶん一局、一局をより大切に指さなくてはと思うべきでしょうね。
自分にとっては初めての、自分も出られる新棋戦の叡王戦は、気合が空回りしているのかいままで内容も結果も良くないので、今期こそは頑張りたいものです。

最近は将棋ブームも徐々に落ち着きつつある感じがするので、いまの体制でもこうした新しい棋戦も含めて、公式戦をしっかりと盛り上げていってほしいですね。

と書いているうちにヤマダ杯のほうはもう終盤戦、秒読みの戦いに入ってました。
またしても見たことのないような謎の力戦が繰り広げられています。
どうもやはり「カオスになる」が令和の特徴のようですね。

深夜の熱戦

昨日は王座戦本戦の羽生ー佐々木大戦が熱い戦いでした。

相雁木模様、からの対抗形(?)という謎の序盤で、午後は見ていて局面の急所や指し手の意味がさっぱりわからない戦いが続き、ようやく終盤、お互いの玉が見えてきたところで千日手。
その筋に入った時点ですでに一局の平均手数を越えており、もちろん両者1分将棋でした。まさにカオスな一局で、たぶんこの時点で疲労困憊だと思います。

22時を回ってからの指し直しは一手損角換わりで、ひとつ前の近藤ー羽生戦と同じ進行。
その将棋に続いて、王者が若者をねじ伏せた、という感じの内容でした。
すごすぎて言葉もありません。
そして羽生先生、今日明日と休んだらあさっては今度は順位戦なのですね。ちょっと信じられないです。
王座戦は今日も豊島ー渡辺の複数冠対決が行われます。

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また竜王戦の本戦も開幕、こちらは近藤誠也六段が梶浦五段に勝ち、次は藤井聡太七段との対戦。
藤井ー近藤戦といえば2年前の6組決勝で対戦がありました。当時は藤井四段ー近藤五段戦だったようです。
藤井四段はその将棋に勝ち、次に本戦で増田康宏四段に勝って29連勝の新記録、そして佐々木勇気五段に敗れて連勝ストップでした。

あれから2年の間に、お互い地位を上げ、前回よりさらに上の大舞台で再戦というのはかなりすごいことです。
こうして段位を書き出してみると、有望な若手がみんな確実に地位を上げていることがわかりますね。
中でも近藤六段はデビュー以来順位戦でも竜王戦でもライバルに先んじて昇級を重ねており、藤井七段に負けないぐらいの出世ペースなので大注目の一戦になりそうです。