無料中継

先日、ちょうど旅行中のことだったのですが、LPSA10周年パーティーが開催されたとのこと。
あれから10年かと思うと、時の流れの速さにびっくりしてしまいます。
LPSAに関する過去のいろいろなことに関しては、なかなか感情をうまく言葉にできないのですが、十数人の所属女流棋士たちには、それぞれの役割を頑張って将棋界を盛り上げていただきたいと願っています。

佐藤会長をはじめ、棋士も多く出席されたそうで、これはごく普通のことでもあり、しばらく前なら考えられないことでもあり。
いまの状態になるのに、時間がかかりましたし、今後どうなるかも、分かりません。
多少、昨日のことにも関連しますが、大きな出来事のあとには、どうしても時間が必要になることもあります。
不断の努力を、続けることが大切と思いました。

さて今日は、竜王戦6組決勝。
大きな一番とは言え、普通ならここまでの扱いになることはないこの一局に、連盟としてもかなりの特別シフトを敷いたみたいです。
【無料】将棋連盟ライブ中継で、5月25日(木)竜王戦6組ランキング戦決勝・近藤誠五段-藤井聡四段戦を無料中継!

日本将棋連盟モバイルでの特別無料中継に加えて、ニコ生・アベマ・将棋プレミアムと映像メディアによる中継そろい踏み。
そして読売新聞社での解説会。

ちょっと見たことがない状況ですが、むしろ、注目の一番であればこういうことが当たり前にならなくては。とも思います。
将棋もパブリックビューイングが日常になるぐらいでなくては。
それと、当日のスポーツニュース等で、野球やサッカーのように将棋の結果が報じられるようでなくては。
どちらも前々からアイデアや夢としてはある話で、最近ちょっとそんな未来に近づいている感じもします。

そして、藤井四段以外にも、スターはたくさんいるので、多くの個性ある棋士たちに、もっと注目が集まるようになってほしいと思います。

和解

先ほど帰宅して、佐藤会長・三浦九段による記者会見が夕方行われたと知りました。
だいたいの内容は連盟HPで確認しましたが、のちほどニコ生のタイムシフトでも観ようと思います。
三浦弘行九段と日本将棋連盟の間で和解成立のご報告

一連の騒動に関しては、当事者の一人として改めて深くお詫びいたします。

総会を前に、一応の終結を迎えられたことは、本当に良かったと思いました。
三浦九段の誠意と、佐藤新会長のご尽力に、心から感謝しております。

一連の経緯についても、上記ご報告に詳しく掲載されています。
自分でも今後できる限り「疑惑は晴れた」「不正はなかった」ことを、周知していくように努めたいと思います。
またもちろん一棋士としても、改めて意識を高めて、対局に臨みたいと思います。

帰京

土曜日の朝から、千歳→苫小牧→登別→洞爺湖→定山渓→小樽→札幌→富良野→美瑛→旭川、と旅行して、昨夜帰京しました。

最後に訪れた旭山動物園のホッキョクグマの写真を1枚。
モグモグタイムを前列で見ることができました( ̄ー ̄)

うまく動物でつなげて(?)珍しく、競馬の話。
森師匠の引退に当たり、園田競馬(師匠の地元の地方競馬で、よくブログに登場していますね)で「森一門杯」の冠をつけたレースが本日行われます。

棋士には競馬ファンが多いですが、実は僕自身は、やったことはありません。
研究しだすと、面白そうですね。

冠レースは、弟子一同からの贈り物ということで、今年で終わりではなく今後も継続的にできれば、と聞きました。
最近は競馬場での将棋イベントもときどき見かけますし、いろんな世界とコラボできるのは、将棋の良いところですね。

今日から将棋の勉強を再開して、ブログは明日から通常営業に戻ります。

 

初トライ

スマホから投稿してみます。

電王戦、良い内容の将棋だったと思いました。ポナは強かったですね。

同日、カロリーナは(たぶん)初めて居飛車で戦ってましたね。割合うまく指していたのではないかと思いました。本戦入り目指して頑張ってもらいたいです。

昨日の王位リーグ、最後に残った丸山ー佐々木戦は熱かったですね。面白い将棋ばかりだったので、あとでまた詳しく見てみたいです。

挑決は菅井七段と、弟弟子の澤田六段の決戦に。これだけのメンバーから勝ち抜いたのは、すごいの一言です。

それにしても、竜王・名人がそろって陥落とは、きびしいリーグ戦だと改めて思いました。

今日も竜王戦の5組決勝をはじめ、中継局めじろ押しの一日ですね。お楽しみください。

僕は今夜、東京に戻る予定です。

5/10 青嶋五段戦(2)

昨日の続きです。
まだの方は先にそちらをどうぞ。

△7七歩の王手に対し、応手は3通り。

(1)まず▲同玉は悪手で、これには△6八と!がやや珍しい好手。

▲同金でも▲同銀でも、△5七飛の王手馬取りが決まってこれは勝ち。

(2)▲同桂は有力。これに対しては昨日出てきた△6七とがまず有力で、▲同玉△5七飛はやはり王手馬取りで勝ち。
ただ▲8九玉と逃げて、△7八歩▲8八銀△7七と▲同銀と丁寧に応じられると、攻めきれません。
そこで▲7七同桂には△6七桂と打つつもりでした。

次は△7九桂成で、▲同金は△6八と▲同金△8八飛、▲同玉は△6八と▲同金△8八銀で、いずれも詰みます。
後者の変化で▲8八同玉△6八竜▲7八合駒に△8九金▲同玉△7九飛の詰み筋を用意したのが、△7七歩▲同桂を入れた狙いです。
(金合があれば詰まないが持っていない)

この図で▲6五馬はやはり有力ながら、△8八銀まで同じように追って▲7八玉△7九飛▲6七玉△6八竜▲同玉△7七飛成▲5八玉

△6六桂▲4八玉(▲同馬は△4七金で詰み)△3八金▲同馬△同と▲同玉△4七角▲2八玉△7四角成と一本道に進んで勝ち。

ただしこれで物語は終わりではなく、△6七桂には▲8八玉の早逃げが「ザ・手筋」。
対してこちらも△9一玉と早逃げしてどうかというのが対局中の読みでした。

桂馬を渡す直前に、桂馬を渡しても大丈夫な状態を作るという狙いです。

以上の変化は感想戦でもやったのですが、帰り道に、▲8八玉でなく▲8九玉と早逃げする手に気がつきました。
玉が8九にいるといきなり▲6七歩と取れる(↑の図だと玉を抜かれてしまう)ので、この変化は負けだった気がします。
第一感だと▲8八玉のほうが自然に見える(△7九桂成が王手にならないので)ところなので、対局中は気がつきませんでした。

 

最初に戻って、実戦は(3)▲8八玉を選択。
実はこの手には意表を突かれました。
なぜか?は昨日の冒頭にあった状況把握を思い出してほしいのですが、現状、飛車が渡せるので△7八飛!と打ち込んでいく攻めがあり、いかにも危なそうに見えるのです。
ところが以下▲同銀△同歩成▲同玉△6七銀▲8八玉△6八とに▲9六歩!が粘りある一着。
形勢はきわめて難解です。

戻って▲8八玉の局面では△6八と▲同銀(▲同金は△同竜で詰み)△5六桂という攻めもあり、これが△7八飛以下の詰めろでかつ銀取り。
いかにも勝てそうに見えますが▲5七角と受けられて、この変化は勝てません。

実戦は▲9六歩のあと、△6九と▲9七玉△7三歩▲8四金△8三金打・・とさらに40手ほど終盤戦が続いて、最後は運良く勝てました。
最初の局面では、勝ちか負けかはともかくもう終わりそうに見えたのが、意外なバランスで全然終わらないので自分自身、将棋の終盤戦の持つ奥深さに驚きました。

いつもこういう面白い終盤に出合えるわけではないとしても、これからもできるだけこういう将棋が指せるようにと思います。