10/20 飯島七段戦

戦型は中飛車vs丸山ワクチンで、図は夕休の局面。

普通に考えて△2六歩▲6四歩△2七歩成とするしかない局面ですが、構わず▲6五桂と跳ばれて△2八と▲5三桂成、△6五同桂▲6三歩成(王手)、△6二銀▲6三歩成(ダンスの歩)、いずれもダメです。
こういう直線のかけっこにおける一手違いはだいたい大差で、以下はごちゃごちゃと粘るも順当に押し切られました。

今月は角交換振り飛車で片銀冠に構える将棋が3局続きましたが、なかなか良いワカレを得ることは難しく、四苦八苦している状況です。

また次に向けて頑張りたいと思います。

明日対局

順位戦で飯島七段と。
名人戦棋譜速報
抜け番調整の関係で、今月二度目の順位戦です。

近況、昨日は81dojoでアメリカのプレイヤーと4枚落ちで2面指しをしました。
感想戦は難しいかなと思いましたが、案外なんとかなるものですね。
先日は24+zoomでの感想戦を紹介しましたが、81の場合は駒を動かしての感想戦ができるのが便利なところです。

24での指導対局は、次回は11/3(火・祝)に設定しました。
興味のある方はぜひお問い合わせください。
現在、クーポンコードを配布中とのことです。

このところ自分にしてはすこし忙しくしているのですが、今週が終われば一段落の見込みです。
明日もいつも通り、一生懸命頑張ります。

10/13 先崎九段戦

角交換振り飛車から、あまり例のなさそうな仕掛けを敢行。
ただワカレ自体は微妙、その後中盤戦の折衝で良くなりそうな局面を迎えたものの、残念ながらあっさり見送って図の局面。
右辺は振り飛車党にあるまじき、残塁の山。押さえ込み失敗の典型パターンと感じていました。

馬と飛車の交換になっては負けなので、うなだれながら△4八銀合。
代えて△4七成桂なら優勢じゃないのとソフトに言われましたが、ちょっと受け入れがたい見解です。次の狙いが△2七歩成▲2九馬に△3八歩では指せません。

そして最終盤。

▲9五香と走って王手に、普通は△9四歩合ですがそれは▲9三歩で詰み。
そもそも直前で先手が一歩でも持ってたら単に▲9三歩で詰みなので本当に際どいです。
感想戦ではタクシーに乗りすぎると一歩足りなくなる理論を初めて生でお聞きしました。

現局面の先手玉は△7九角以下、2四の飛車が成り込んでくる順で難解ながら詰めろ。
▲2五歩と止める手には△6九飛の詰めろが受けにくい。
そこで実戦は▲9七玉の早逃げ。いかにもぴったりで、最初はこれで負けかと思いましたが対して△2七飛成が意外にも詰めろ。
詰み手順は△7九馬▲同金△9九飛▲9八合△8七竜▲同玉△9六角以下。一間竜は偉大です。

ということでまたしてもツイてました。
途中は負け筋もあったようですがそれも難解で、面白い終盤戦でした。

この調子で、かどうかはよく分からないですが、来週も頑張ります。

明日対局

明日は王位戦で先崎九段と。
前回の更新からすこし間が空きましたが、このところ自分にしてはやや忙しくしています。良い傾向・・かもしれません。

お知らせをひとつ。現在、棋聖戦の観戦記が掲載されているところです。
(10/9~)

ぜひご覧いただけると幸いです。

では、明日もいつも通り、一生懸命頑張ります。

10/6 金井六段戦

昨日の順位戦は、最終盤での大逆転勝ちでした。
午後からはずっと苦しく、勝てたのは不思議な感じですが、懸命に手を尽くして粘ったのが実ったかもしれません。

終局直前の129手目、▲5三竜と角を取って詰めろ。
相手は高い駒を持っていないので、自玉はまだ大丈夫。

普通はこんな手が出れば勝ちとしたものですが、実はここで△3一香と埋められたら負けでした。
対局中はそこで▲4二角があるかもしれないと読んでいましたが、△同金▲同竜に△7五角が詰めろ逃れの詰めろでぴったり。
なお△3一香の他には(実戦の2三ではなく)△1三玉の早逃げも読んでいましたが、それは▲5二竜△1八銀成に▲2八飛で銀をもらえば▲3一角△2二合▲同角成以下の詰めろになるので、この変化は勝ちのようです。

また冒頭の図の▲5三竜では▲1二金△2三玉▲4三竜という攻めもあり、これも詰めろで金がタダ取りできるのですが△2一香で続かず負け。
際どいですが正しくやられたら勝ちの出ない終盤で、本譜は拾い勝ちでした。

このところ幸運な白星がいくつか続いていますが、一方で序盤がうまくいかない状況が続いているので、下半期はそのあたりを少しでも改善できるようにと思います。

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帰宅後に女流新棋戦のことを知りました。素晴らしいニュースですね。
近年の女流棋界は急速なレベルアップを遂げた一方で、女流棋士同士の棋力の差が大きくなってきているのも実情です。
順位戦形式の導入は地位を上げる、守るといった緊張感を生み、対局数の増加は間違いなく棋力向上につながるでしょう。
また同じクラス内で適正な競争が生まれるという点も非常に大きいです。
皆で切磋琢磨して、さらなるレベルアップに期待したいと思います。