辛勝

昨日の対局は、振り駒で先手番に。
いつも通り中飛車に構え、いつも通り経験のない形になりました。
序盤のワカレはまずまず、と思ったのが間違いで、夕休前後は自信のない展開。
休憩明けからはうまく指して大優勢を築くも、その後粘りに粘られ、最後はフラフラになりながらなんとかゴールイン。
まさに辛勝でした。

前局のトン死みたいな負け方で、いわゆる「底を打った」状態ではないかと前向きにとらえてはいました。
ただ対局中は、連敗中のイヤな空気が頭をもたげてきたりもしました。
押し切られて負け、出遅れて大敗、追い込んで転倒、ときていたのでここで競って負け、とならなくて良かったです。本当にホッとしました。

また昨夜は、ようやく勝ちが見えてきた最終盤に、地震がありました。
けっこう揺れたと思ったのですが、震度2でしたか。体感的には3ぐらいありそうな感じでした。
対局中は神経が過敏になっているし、盤面に集中しているので、特に怖いですね。
秒読み中ではなくて助かりました。

ここからしばらくは週1ペースで対局が続きます。
この一つの白星をきっかけに、ここから良い流れを作っていきたいと思います。

本日対局

竜王戦の1回戦で、同世代の佐藤慎一五段との対戦。
今年はまだ始まったばかりですが、連敗中でもあり、前にも書いた通り心境としては背水の陣です。

ただあまり思い詰めると良くないので、今日はむしろ肩に力が入り過ぎないようにして、一手一手を丁寧に指していきたいと思います。

竜王戦

昨日は竜王戦の2局が、いずれも終盤が面白い大熱戦でした。
竜王戦はランキング戦の1回戦がかなり大きな勝負で、中でもやはりトップ棋士がたくさん登場する1・2組は、大熱戦が多い印象です。
やはり最高棋戦の開幕には、棋士も特に気合が入ります。

羽生ー阿部戦は、作戦家の阿部七段が有利に進めていたように見えたのですが、
感想戦のコメントを見た感じだと、もともとが難しかったのかもしれません。 最後は右玉の勝ちづらさが出てしまった感じで、大技連発の終盤はさすが羽生九段でした。
▲5八桂、△4四桂と見たこともないような場所に桂を打ち合う中盤の攻防も面白かったです。

羽生九段は復位まであと10勝、という報道もありました。
そういうカウントダウンもあるんですね、なるほど。

斎藤ー橋本戦は長く秒読みが続き、おそらく二転三転の終盤戦。
たぶん悪手もあった中で、対抗形らしい好手も随所に出てきて、並べて勉強したくなるような内容でした。
勝ち負けもさることながら、こういうハラハラするような将棋を指したいものです。
たくさんあった盤面左側の駒がほとんどさばけたのには感動しました。

一昨日の佐藤対決も面白い内容でした。
この将棋は序盤、和俊さんがだいぶ優位に進めていたと思うのですが、天彦名人の粘り強い指し回しで逆転。
少しずつ差が詰まって、いつの間にか押し返されていた感じで、こういうのは強い人の将棋という感じがします。

この日は広瀬新竜王の就位式もありました。
自分もまた、あの場に立ちたいと思っています。
まずは明日の1回戦を頑張ります。

地方紙

年明けから、地元紙の中国新聞に棋王戦(vs永瀬七段)の観戦記が掲載されていたので、昨日実家から送ってもらいました。
実はすこし前に聞いてはいたのですが、ブログに書くのを忘れていました。
掲載は1月5日~です。お近くで、もしご覧になってない方がいたら、近くの販売店に足を運んでいただけると嬉しいです。

なお、棋王戦は全国20社に配信されているので、地域によって掲載の有無や時期は異なる場合が多いです。
中国新聞は地元(広島)ということもあって、過去観戦記がついたときは、必ず載せていただいていると思います。
そのぶんより気合も入りますし、またこういう機会が作れるように頑張っていきたいと思います。
それにしても、最後詰んでたとは。観戦記を読むまで気が付きませんでした。

それと元旦の特集と、その後数回に分けて、秋田魁新報さんにも出していただきました。
秋田出張のこと

こちらご覧になった方は分かると思いますが、非常に良い将棋でした。

こうした地方の有力紙というのは、将棋界にとっては大切な応援者でもあり、長年の支援は本当にありがたいことです。
中国新聞には小さいときにも何度となく出させていただいた経験があり、実は今度出る著書にも、その頃のことも少し書いています。

これからもよろしくお願い致します。

棋士になって、地元や縁の深い地域はもちろんですが、いままで行ったことのない場所でお仕事をさせていただく機会もあり、ありがたいことです。
全47都道府県のうち、行ったことのない県は一桁ですが、仕事関係で訪れたことのある土地となると、だいたい半分前後でしょうか。
長い棋士生活のうちに、今後もこの数が増えていけばいいなと思います。

王将戦

連休中の第1局は、挑戦者の快勝でした。
ワカレは振り飛車がまずまずに見えたのですが、厚みが大きかったでしょうか。
角交換型の振り飛車は、自分にとって特に形勢判断が難しい戦型の一つです。

王将戦7番勝負は勝者撮影が見どころの一つですが、本局はカメラマンのお名前が「村上 大輔」さんとあって、得も言われぬ親近感。
パッと見ると間違えてしまいそうです。

1月は正月休みが明けてすぐ3連休があるので、それが明けてここからいよいよ日常に戻っていく感じもしますね。
自分も対局を頑張っていきたいと、当たり前のことなんですがその一心です。

この数日はずっと著書の作業をしていて、ようやくほぼ終わりました。
もう4~5回は通しで読み返していますが、内容盛りだくさんだなあと、自分に感心半ば、反省も半分といった感じです。
ちょっと濃くなりすぎたかもしれません。
刊行と、その後の感想が楽しみです。

モノを作るというのは、いろんな要素が詰まっていて、大変ですが楽しい作業ですね。
今回の仕事は、非常に充実感があり、自分としてはとても満足しています。
あとは、売れてくれるといいのですが。

よろしくお願いします。