本日対局

いつものように、予約投稿です。

今日はC1順位戦の一斉対局日。
名人戦棋譜速報でご覧ください。

対戦相手の泉八段とは、本局が初手合。
かつてあった西日暮里道場でのプロアマ混合の研究会で、十数年前に教わって以来の対戦だと思います。

棋士になって14年目になりますが、いまだ指したことのない先輩棋士もまだまだいます。
同じ相手と続けて当たることもあるのに、逆にまったく当たらないこともあって、抽選というのは不思議なものですね。

初手合の楽しみな気持ちと、ほど良い緊張感を持って、対局に臨みたいと思います。

ニコ生とか

たまたまtwitterで知りましたが、今日の午後、うちの一門の兄弟弟子3人で、競馬番組に出演するそうで。
相変わらずいろいろと多才ですね。
ほどほどに楽しんできてください。と心の中で応援。

数日後には永瀬六段・青嶋五段(ちなみにこの2人も兄弟弟子の間柄)でPUBGなるゲームをやるそうで。
こういうライトな番組、棋士の趣味を取り上げていただけるのも良いですね。
かつて棋士人狼とかそうでしたけど、自分の好きなジャンルだと、思わず全部見てしまいます。

先日も書きましたが叡王戦は明日で本戦進出者が出そろい、あさってがその本戦の抽選会。
第3期叡王戦 本戦 組み合わせ抽選会

書道部でお世話になっている佐々木恵陽先生に、全員分のお名前を書いていただくとのことで、対局翌日でちょうど良いので観ようと思っています。
昨年はエントリ全員160名分書いてもらうというなんともドワンゴさんらしい無茶な企画だったそうですが、今年は16名なので、まあ冷静ですね。

以上、ニコ生の話題でした。

 

竜王戦は羽生棋聖の快勝で、挑戦者2連勝の立ち上がりに。
本局は小さなミスをとがめたというよりも、好手・妙手連発で押し切ったという内容に見えました。
△7七桂打の重ね打ちはすごい手でしたし、その後の△4九竜も気づきにくい一着でした。
感想戦のコメントを見ても、あのあたりから形勢が傾いたようです。
また昨日も書いた通り、序盤から意外な手がいくつか出た将棋でもありました。

この将棋は年度後半の流行に大きな影響を与えそうですし、シリーズ全体から見ても相当に大きな一局だと思います。
本当に矢倉(矢倉囲い/矢倉戦法)は終わったのかどうか。
僕はそれはないと思っていますが、いまはたしかに押され気味ですね。

 

今日の東京は台風一過で快晴。
風はやけに強いですが、久々に暖かい一日です。
今回の台風でも身の周りでは大きな影響はなく、幸いなことでした。

そして早いもので10月も明日で終わり。
そろそろ年末を意識する頃になってきました。

年末、そして年度末に向けて、明日も良い将棋が指せますように。

雁木(竜王戦のちょっとした解説)

久々に図面入りでブログ書きます。
竜王戦は2日目に入りましたが、昨日の序盤の話。

この△5三銀がなかなかに意外な一手でした。
というのも最近は6三銀と「ツノ銀」に構える形が、圧倒的に多かったので。
羽生棋聖の将棋は「柔軟」と称されることが多いように思うのですが、その柔軟な発想の一端がこの手に表れているような気がします。

この形こそが正式に「雁木」と呼ばれているという向きもあり(名称の謎については今月の将棋世界に詳しいです)、別になんてことない手なのですが。
でも誰しもつい流行にとらわれてしまうものなので、自然な手が研究からこぼれ落ちてしまっているということはよくあります。

この手が実際に盤上に現れた理由として、この局面までずっと△6三銀と上がっていなかった、という点が挙げられます。
そりゃそうだ、と言われそうな説明ですが、そこに「保留できる手は後回しに」という思想が表れていると思うのですね。

△6三銀と上がると、△5三銀とは上がれません。逆もまた然り。
どちらにするかの意思表示を保留して、選択肢を多く保つ、というのは現代将棋の極めて重要なコンセプトです。

この△5三銀のすこし前の局面がこちら。

この局面、後手は
・玉の位置(居玉か、普通に左に行くか、あるいは右玉にするか)
・角の使い方(△4五歩と攻めを見せるか、4二→6四と転換するか、このままか)
の2つを、目いっぱい保留しています。

代わりに、4三銀の形や、7三桂の形を早めに選択しています。
どこを決め打ちして、どこを保留するかに、いまの思想が出ていると思います。
その結果として、表れたのが最初の図の△5三銀という一手です。(というのが僕の解釈です)

ちょっと難しい話になったかもしれませんが、このエントリは今後観戦記や専門誌の解説を読むときにも、たぶん役に立つのではないかなと思って、書いてみました。
より深い興味のある方にも、ご参考になればと思います。

 

その後の羽生棋聖の仕掛けにはびっくりしました。
桂がちょっと早いと感じるタイミングで跳ねていくのはこれまた現代将棋の特徴ですが、いくらなんでも早すぎるのではないかと。
対して渡辺竜王の▲6七銀もまた意外な一手ですね。
形勢は難しそうです。

プロの将棋は相手に十分な陣形に組ませないようにお互いに気を遣うので、結果としてこういうギリギリの開戦になってしまう、ということなのでしょう。

このあとの戦いも、大盤解説やweb中継・放映でぜひお楽しみください。

竜王戦、叡王戦ほか

今日から竜王戦第2局、舞台は岩手県大船渡市。
この地は三陸と呼ばれる地域で、東日本大震災で大きな被害のあった場所です。
あれから6年半あまり、いまも復興は続いているとのこと。
将棋がそんな地元の人々の癒しであったり、支えになればと願います。

来春には囲碁の棋聖戦が打たれることも決まっているそうですね。
中継ブログの前夜祭の記事で知りました。
同じ読売新聞の主催ですので、合わせて誘致して下さったのかもしれません。

戦型は大方の予想通り(?)角換わり拒否の出だしで雁木模様に進んでいます。
最近はこの将棋を本当によく目にするようになりました。
今年度前半の流行を受けて、後半のトレンドを左右する一局になるでしょうか。

 

昨日は叡王戦に注目して観ていました。
弟弟子の澤田六段が、難しい将棋を続けて制して本戦へ。
彼とはいまだに一局も指したことがないのですが、見ている限り秒読みの安定感が抜群です。
決勝の一局は飛車を取られたあたりではだいぶ苦しく見えたのですが、実際はそうでもなかったようで、さすがプロの将棋だなと思いました。

叡王戦はこれで13枠(+佐藤叡王)まで決まり、週明けの九段戦2局で、本戦進出者が出そろうというスケジュールのようです。
久保王将・菅井王位・そして昨日の中村王座と、今年に入ってからタイトルを獲得した3人がすでに敗退。
波乱という感じはなくて、もともとが紙一重なのだと実感できる結果なのではと思います。

また日付戻ってリコー杯の1局目は、加藤女王の勝ち。
里見さんが中盤で▲5三銀と打ち込んだ手が、あまり見ない攻め筋で印象に残りました。
なるほどと思ったその局面から、加藤女王の切り返しが見事でした。
挑戦者先勝で、シリーズもいっそう盛り上がりそうな感じがします。

 

今日はこれから石神井へ。
飯塚七段主宰の教室に、ゲストでお招きいただいています。
そういえば東京での指導対局は案外久々な気がするので、楽しみにしています。

国際フォーラムなど

この週末は北九州で国際フォーラム。
文字通り世界中から将棋ファンが集う、3年に一度の大きな祭典です。

前回の2014年は静岡で行われ、参加国・選手の数が大幅に増えましたが、今年もそれをさらに上回る数になったようで、嬉しい限りです。
第7回国際将棋トーナメント 代表選手決定

日本人選手は例年通り地元代表の子供と、将棋親善大使の波戸さん。
北九州にはサッカーチーム・スタジアムもあり地元がサッカーに力を入れているので、ということもあるのでしょうね。
まさに「日本代表」の名にぴったりです。

今日が前夜祭で、明日・あさってが先の代表選手による大会と、イベント。
国際色と地元色を盛り込みつつ、指導対局等、通常の将棋イベントと同様の催しも行われます。
自分は今年は参加できず残念ですが、どうか多くの方にご参加いただけますように。
shogiの広がりを実感できることと思います。

 

盤外の話題。

昨日は連盟で書道部。
名人戦棋譜速報の応援掲示板にすこしだけその様子が出ています。
順位戦デビュー前の斎藤新四段も来ていました。

今朝注目のニュースは、やはりプロ野球のドラフトでしょう。
カープ1位は広陵の中村奨成さん。
地元の期待はさぞ大きいことと思います。
今年のCSは大変残念でしたが、来年こそは日本一に期待しています。

注目の清宮さんは日ハムになったそうで。
お2人ともコメントが素晴らしくて、藤井四段に負けてないですね。
若くて人間的にも優秀なスターを見ていると、とても明るい気持ちになります。

日ハムには東大の方も入ったそうですね。
ふと気になって調べてみたら、過去に5人もいるとは驚きました。
将棋でも後輩棋士の誕生はずっと心待ちにしています。
僕はもちろんカープファンですが、パ・リーグはしばらく日ハム推しでいこうかな。

 

昨夜は書道のあと、修道の同級生5人で集まって飲んでました。
自分の歳だと、そろそろ会社の中で地位が上がってきたり、そうでもなかったりという感じでしょうか。
まあ、話してる内容はそんなこととは関係なく、他愛無いことばかりなんですけどね。
久々に羽目を外して飲みすぎました。軽く反省。

そんなわけで、昨日も面白い将棋が多かったのですがちゃんと見れているか自信がないので、今朝は盤面の話題はナシにします。

今日は叡王戦で新王座が登場。
他のメンバーが同期・兄弟子・弟弟子なので、個人的にちょっと注目しているブロックです。