最近のニュースとか

今日はさなる杯(小学生名人戦)の静岡県大会にお招きいただいています。
朝早い新幹線で浜松に向かうので、予約投稿です。

早い時間の移動は、若い頃よりは苦にならなくなりましたが、日帰りの仕事はそれなりにハードでもあります。
普段通りの指導のほかに、ちょっとした講演とかもあるので、張り切って、やってきたいと思います。

家庭画報で将棋特集
正直言って、読んだことのない雑誌なんですがかなり大型の将棋特集だそうで。
すでに読んだ方の評判を聞く限り、質量ともに相当すごいらしいので、早く読まなくては。

ワールドカップで、日本とポーランドが同じ組に入って、対戦することが決まったとか。
カロリーナにコメントを、とのことで昨日僕に電話があったり。いろんな需要があるものですね。
今日か、あるいは近いうちのスポニチに出てるかもしれません。

流行語大賞に「29連勝」「ひふみん」がランクイン。
藤井四段の受賞コメント、相変わらずお見事ですね。

次の藤井聡太を生む虎の穴「研修会」の実態に迫る(all about)
外部サイトの紹介は控えめにしているのですが、とても良記事なので貼っておきます。
見どころは多く、特に中田さんの「子ども達はトビトビで強くなりますよね」という一言は印象に残りました。

九州研修会については先日、順位戦のお昼に豊川さんが先輩棋士と話しておられるのをたまたま聞いて、会員数が当初の倍ぐらいになっていると聞いて驚き、とても嬉しく思いました。
開設からちょうど2年になります。
九電さんのバックアップ、人口の多い街、棋士が住んでいたこと、関口君(僕とは奨励会同期の間柄です)という指導者がいたことetc.さまざまな好条件があって、実現しました。
ガイドの末尾にもある通り、ここから次代を担う子が出てきてくれることを願っています。

 

中継予定で知ったのですが今日のモバイル中継は「棋士人生、この一局」で村山聖五段ー堀口弘治五段戦。
村山先生の将棋は、昔のものも並べたことがあるはずなんですが、どんな将棋だったか思い出せません。
行きの車中の楽しみがひとつ増えました。

週明けからはまず竜王戦第5局、順位戦は火曜日にC1(自分のクラス)、木曜日にC2(前半)、金曜日にA級の首位攻防戦。
ほかにも女流王座戦の第4局や叡王戦本戦など、今週も盛りだくさんです。

いつの間にかやってきていた12月、というのが僕の実感なのですが今年も残り1か月、最後まで将棋を楽しんでいただけたらと思います。

勝ち

昨日の対局は、久々に良い将棋が指せました。
感想戦をいつもより長めにやって、0時頃帰宅。心地よい疲れでした。

中3日でまた次の対局があり、その間もいろいろと予定があるので、体調に気をつけて過ごしたいと思います。
また王座戦はこれで予選決勝に進出。枠抜け目指して頑張ります。

 

昨日は大広間の真ん中の部屋で対局だったのですが、珍しいことに隣の部屋がどちらもA級順位戦でした。
A級が同じ日に指されていること自体も多くはないですし、あったとしても普通は特別対局室なので、このケースはかなり珍しいです。
もしかしたら初めてかもしれません。

これは特対で棋王戦本戦の2局が行われていたためで、おかげでトップ棋士に囲まれて、ピリッとした空気の中で、対局することができました。
身も気持ちも引き締まる、良い一日でした。

そのA級順位戦、たまたま控室で感想戦を終えて目にした場面が、深浦九段が▲7三角と打ったところだったのですがあれは良い手でしたね~。
ちょっとお目にかかれない手筋だと思います。
お互い粘り強い指し回しで、さすがの一局だったと思いました。

その前日の羽生ー渡辺戦は、羽生棋聖がいきなり▲3三角成と切っていったのが、指されてみるとなるほどの好手でした。
最近角とか桂の、印象に残る好手が多い気がします。

藤井四段も、角や桂の使い方が特徴的とよく言われますよね。
大山将棋のような、金銀の時代の再来はあるのかどうか。

 

棋王戦は2局とも若手の勝ち。
特に黒沢君は殊勲の星を挙げましたね。
まだ内容をきちんと見ていないのですが、大きな一番で名人を倒すとはお見事でした。
これで予選勝ち上がり組の挑戦確率が単純計算で7/8になりました。

他、昨日はニュースなど多い一日でしたが、いろいろあるのでまた明日に回します。

今日は対局

予約投稿です。
昨日も書いた通り、今日は王座戦の対局。

相手は若手の高野四段。まだ2年目の新人なので、これが初手合です。
調べてみたところ、これまでの対戦相手の中で、2番目に棋士番号の大きい棋士になるようですね。(1番は井出四段)
練習でも指したことがないはずなので、とても楽しみにしています。

本局は久々に中継がありません。
だからどう、ということはもちろんなく、普段通り、一生懸命頑張ります。

 

10/16 石川七段戦

ひと月半ほど前の将棋になります。
かねて巷で噂の「トマホーク」を受けて立った一局で、こういうのは公式戦で現れてこそという意味もあるので、定跡の進歩にもすこし貢献できたかもしれません。

中終盤も、いろいろと見どころがあるので、もしまだの方はモバイル中継で観ていただけたらと思います。
ただ今回は勝負どころではなく、後日調べていて驚いた序盤の場面をご紹介。

図は25手目に▲1七桂と跳ねた局面。

端桂の筋自体は、類型もそれなりにありますが素早い▲4五銀との組み合わせがこの戦型の新しいところです。
この序盤については僕もいろいろと考えましたが、もちろん詳しいことは書けません。

代わりに、この本がとても面白かったので、興味のある方はぜひ一読をオススメします。

さて、続いてこちらの図をどうぞ。

本局との違いは、
・居飛車が先手で▲1六歩を突いている
・三間飛車ではなく四間飛車
・▲5八金左と△2二銀の交換あり
の3点。あとはまったく同じです。

この局面が、なんと20年以上前の女流棋戦で現れていました。
(平成6年6月10日、女流名人位戦、▲多田佳子ー△山下カズ子戦)
(先後逆=図の下側が正しくは後手)
データベースで実戦例を調べていると、たまに驚かされることがあるんですが、いやはや。

この将棋はこのあと振り飛車側から見て、▲2五桂~▲6五歩~▲6四歩~▲3四銀と部分的な狙い筋が実現しています。
そのままの流れで▲1三桂成と飛び込んで一気に攻めるか、あるいはその前に▲6六飛からの転換(これも狙い筋のひとつ)を含みに指せば、トマホークの(?)会心譜が誕生していたことでしょう。

 

この将棋と話は変わりますが、最近の将棋世界の記事で、菅井王位の新戦法の類型をかつて森安秀光九段が指していた、というのもありました。
将棋の戦法はどこでどうリンクしているか、本当に分からないものだと改めて思いましたね。

書いていてさらに思い出しましたがかつて菅井王位の将棋で、石田流の新手が江戸時代の将棋にあったことが後でわかった、という話もありました。
新しいものを作ろうと人間が一生懸命考えると、どこかで古い将棋に出会うのかもしれません。

 

さて明日は対局で、今日ご紹介した王座戦の次局にあたります。
ここ3日間振り返っていて気づいたのですが、最近後手番ばかりだったんですね。
(調べてみると順位戦入れて5局連続)
明日はまず、振り駒で勝てるといいなあ。

10/31 泉八段戦

前節の順位戦の将棋。
この将棋はモバイル中継はありませんが、名人戦棋譜速報の「過去の対局」で観ることができます。
(ちなみにモバイル中継は半年前までさかのぼれます)

本局のさらに前節の、田中九段との将棋に続いて、相手の先手で▲2六歩△3四歩▲2五歩の出だしでした。
そのときは6手目に△3二銀としたので、本局は△2二飛と構えることにして、以下いわゆる「△2五桂ポン」の将棋に。

△2五桂と跳ねたのは先週の将棋と共通なので、どの将棋も展開は違えど、似たような形で3連敗してしまったことになります。
と、振り返ってみるとさすがにきついですね。。。反省。

この将棋は翌日にも書いた通り、苦しい将棋を粘るもチャンスは来ず、という内容でした。
面白い将棋を指せたと言えなくもないですが、当然ながら形勢を悪くした原因はあるわけで、それが図の局面。
(47手目)

当初はここで△4四飛の予定で、実際そう指しておけば難しい形勢でした。
▲3六桂で飛車が詰むのですが△3七と、と切り返して、以下は▲4四桂(▲同銀は△4七飛成で優勢)△4八と▲同金△4四銀(歩で取りたいが▲3四角のラインがきつい)と一本道で進みます。
この進行にあまり自信が持てなかったのですが、本譜よりはずっとマシでした。
また▲3六桂のときに、いったん△5五桂▲5六角を利かす手もあり、それも大変な形勢でした。

実戦の△5五桂を選ぶと、これらの順に比べると駒の損得ではまさるのですが、駒の働きが悪い。
数手先の55手目の▲3五飛を見落としていて(玉頭から攻められることを警戒していたので)、それが悪手を選ばせることになったと思うのですが、生粋の振り飛車党ならば、そもそも直感で切り捨てそうな順です。
自分自身も正解の順のほうが当然の第一感だったので、悔いが残ります。

将棋は読みと感覚の両方が大切で、それが自分の中で相反してしまったときにどうするか、が勝負の分かれ目になることが多いです。
本局は勝負どころでミスが出てしまいましたが、繰り返さないように心がけたいと思います。