順位戦の最終局で佐藤秀司七段と。
自分にとっては勝ち越しの懸かる一番です。
なかなか将棋に集中することは難しい昨今の社会情勢ではありますが、最善を尽くしたいと思います。
いつもの通り名人戦棋譜速報にて観戦、応援のほどよろしくお願いします。
将棋棋士・片上大輔の対局と日常など。
順位戦の最終局で佐藤秀司七段と。
自分にとっては勝ち越しの懸かる一番です。
なかなか将棋に集中することは難しい昨今の社会情勢ではありますが、最善を尽くしたいと思います。
いつもの通り名人戦棋譜速報にて観戦、応援のほどよろしくお願いします。
昨日の棋王戦第3局は、渡辺棋王の快勝。途中からはずいぶん差がついて早い終局でした。
本局は戦型としては矢倉でしたがどちらかといえば不定形の将棋で、陣形のまとまりや主導権で形勢に差がつく現代将棋らしい内容だったと思います。
今日は女流王位戦の挑決が大きな一番。
伊藤さん・加藤さんとは今年はとちぎ将棋まつりでご一緒したんですがこの2人、本当に仲の良い関係のようで、これからも切磋琢磨していくことになるんでしょう。
いまの女流棋界は里見さんと西山さんが2トップで、そこにこの2人が割って入れるか、という状況です。
ちなみに今期女流王位リーグ、上位は紅白いずれも4-1並びで、直対の結果で優勝が決まりました。
王位戦・女流王位戦のリーグは数年前にプレーオフを生じさせない方式への制度改変が行われたため、最終日は他局の結果によって当人の状況が左右されることが増えています。
一長一短とは思いますが順位戦ともまた違う、リーグ戦の妙味が出ていると思います。
当日のモバイル中継のコメント欄に詳しく書いてありましたので、興味がある方はそちらをご覧いただき、結果と照らし合わせてみると面白いと思います。
では今日はこのへんで。
昨日の対局は、後手四間飛車で対居飛穴。
昨年末の島先生との順位戦で指したのと同じ出だしになりました。
そのときは居飛車側が7筋を交換してくる作戦だったのですが(12/3 島九段戦)、本局は3筋からの仕掛けを見せられ、まったく違う展開に。
中盤はずっと苦しい展開でしたが、終盤で往年の切れ味を発揮して、逆転勝ち。
一局を通して見ると、相手にいいように指させて最後に抜き去ることができたので、まあまあプロらしいところは見せられたかなと思います。
同い年で学生時代から親交があり、相手の中川アマの先輩にも当たる加藤幸男君が褒めてくれていて、嬉しかったです。
棋王戦の中川慧ー片上戦、振り飛車党の子供にとても参考になる一局だと思う。
— かむがふ (@KamugafuShogi) February 29, 2020
端攻めをするのに最も価値の高い歩を蓄え、角をあえて取らせて上手く手を稼ぎ、ためた力を一気に爆発させて端だけで穴熊を攻略するのは、まさにプロの芸ですね! pic.twitter.com/qg5300Kwsy
あと、中川アマも僕の将棋をずいぶん研究してきてくれたようで、それも嬉しいことでした。
これからも、アマチュアの方に参考にしてもらえるような振り飛車を指していきたいと思います。
次は中2日で順位戦最終局、また頑張ります。
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今日は棋王戦第3局が新潟で。
こないだの編入試験の結果を受けて、これで本田五段がタイトルを取ってしまうようだと・・・と僕なら考えてしまいますが、そういった空気感や、両者へのプレッシャーはあるのかどうか。
まあもし本当にそうなったらなったで、それも一つの結果、というだけのことなのかもしれませんが。
午後は書道部の作品展示を見に上野に行く予定です。
東京都美術館の2階、第2展示室です。
実は今日、ちょっとしたイベントの予定だったのですが告知する前に中止になりました。
ただ、博物館とか美術館といった空間自体は、密室とはいっても接触感染の恐れはほぼないし、長時間同じ場所に滞在するということも考えにくいので、閉館までは必要ない気もするんですけど、どうなんでしょう。
東京都美術館は、調べた範囲では一部の展示を除いては開いているようです。
昨日も終局後に食事をしたら他にお客さんは誰もいなくて、街全体・国全体・世界全体が一変したような感じですが、自分自身は必要な備えはもちろんするとして、あとは淡々と、普段通り過ごします。
棋王戦で中川アマとの対戦。
公式戦でアマチュアの方と対戦するのは、たしか瀬川さんがプロ入りする直前に当たって以来ではないかと思います。
かなり久々のことなので、楽しみにしています。
モバイル中継もありますので、良い将棋をお見せできるよう、頑張ります。
あとそういえば今年はうるう年、ということで今日、2月29日があるわけですがこの日に対局するのは初めてのことのような気がします。
もしかしたら最初で最後になるかもしれないので、楽しんできたいと思います。
僕のところは対アマ戦ということもあって久々の休日(土曜日)対局なんですが、今日は東西とも他にも対局がついているようで、中継も豪華なラインナップになっています。
世の中が大変な状況ですが、良かったら、ご自宅でゆっくりとお楽しみください。
では行ってきます。
昨日はA級順位戦最終日、通称「将棋界の一番長い日」。
今年も静岡での開催でしたが、昨今の社会情勢によりイベント等は大幅に縮小して行われたようです。
関係者の方々は対応にさぞ苦労されたと思いますし、そういった状況の中でも来て下さる参加者の方々はありがたい限りですね。
対局自体は通常通り行われ、今年もいろいろとドラマがありました。
降級がらみの3局は全員が勝って、順位下位の木村王位が降級。
上から2番目が5-4、下から2番目が4-5とは。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) February 27, 2020
終わってから再度星取りを見ると、4-5で6人が並んでいます。
あくまで結果論ですが最終戦の木村ー広瀬戦は順位が1枚も変動しない勝負で、ラス前の木村ー羽生戦が残留を決める大一番だったということになります。
また5-4で2位になったのはおそらくA級順位戦史上初めてのことではないでしょうか。
渡辺三冠は早々に勝って全勝を達成。
順位戦の2期連続全勝は史上初とのことで、ましてそれがA級とB1とは驚かされます。
最後に残ったのは羽生ー佐藤戦で、ここは佐藤会長が延々と苦しい将棋を粘り続け、最後の最後に逆転。すごい豪腕でした。
どうやら詰まないか、というところまで観て、力尽きて寝てしまったのですが、感想戦コメントによるとなんとそこから詰みがあったそうで、今朝見てびっくりしました。
超乱戦の出だしで始まった将棋が、あんな典型的な対抗形の大熱戦になるというのもびっくりでした。
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昨夜は観戦中、学校を一斉に休みにする(という方針)とのニュース。
社会に不安や混乱が広がっていますが、自分自身にできることは何もなく、淡々と日々を過ごすのみです。
ただ、どうしても世の中がこういう空気だと、気分が落ち込んでしまいがちです。気分が落ち込むと、たぶん体にも影響してきます。
そうならないよう、なるべく引きこもりつつも、毎日散歩には出かけることにしています。
あとはなるべく面白いもの、楽しいと思えるものを目にして過ごすように心がけています。将棋観戦はその最たるものの一つです。
まずは心の健康を第一に、その上で体にも十分に気をつけて、この危機を乗り切りたいと思います。